4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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四神降臨 復活編 第2章 青龍 (7) 返還
 私は九条竜哉の気を感じ、扉を開けると案の定立ち聞きをしている。本当に丁度良かった・・・。彼に渡さなければならない物があったからだ。

それは青い勾玉。これは彼のものだ。
彼の前世、亡き青龍第五皇子龍哉様のもの。
青龍王龍希様に言われた通り返さなければ・・・。それだけじゃない、この勾玉は、帰りたがっているのだ。

 私は史学準備室に彼を招きいれる。きょとんとした表情。しかし彼の顔、そして声はまさしく亡き龍哉様そのものだった。もちろん守護する者、龍磨も驚いていたよ。私は胸元から青の勾玉を取り出し、彼に向けてみる。もし彼が龍哉様の転生した姿であれば、なにかしら変化するであろう。やはり案の定・・・勾玉は眩い青の光を放つのだ。

「朱雀様・・・。やはりこの少年は・・・。」
「ああ、龍哉様の生まれ変わりだ・・・。龍磨。ということはどういうことかわかるか?今朝の魔獣といい・・・今頻発する天変地異、日本海溝あたりの行方不明事件・・・因果関係があるな・・・。」
「もしかして、朱雀様・・・。例の者の復活でしょうか?」

もちろん私は首を縦に振る。不思議そうな顔をして私たちの話しを聞く竜哉様。運よくこの竜哉様が覚醒し、聖天子となれば、この国に起こっている事態はなくなるのであろう・・・。

「あの・・・。僕が何か?りゅうやとかなんとか・・・。僕の名はたつやなんですけど・・・。」

きっと竜哉様は今の段階では理解できないであろう。
とりあえず、龍哉様の勾玉をこの竜哉様にお返ししないといけないのだ。
それが今の段階での私の使命。龍哉様に勾玉を託された私の使命なのだ。

「九条君。ここでの話は公言してはいけないよ。また時がくれば詳しく話します。それとこれを・・・。きっと君を守ってくれます。」

私は青の勾玉を竜哉様の首にかける。
すると勾玉は以前と違い、体の中へ消えて行ったのだ。それと同時に竜哉様の体が光り、青いオーラに包まれる。まさしくこれは青龍のオーラ。この勾玉は竜哉様を青龍に関するものとして認め、一体となったのであろう。

では私は?私の場合、勾玉は胸元にかかったままだ・・・。
ということは別に新しい朱雀に関する者が出現するのか???
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四神降臨 復活編 第2章 青龍 (6)転校生
 この日の昼休み、僕はおじいさんに呼び出される。

「竜哉、今日から一緒に勉強することになった辰巳龍磨君だ。」
「はあ?」
「この子はねぇ、政府高官のご子息で、うちに下宿することになったんだよ。そしてお前と同じクラスに入れる。仲良くするんだよ。政府高官のご子息だから粗相のないように。」

何で急に?辰巳龍磨と言う少年は微笑みながら言うんだ。

「俺の名は、辰巳龍磨です。父は内閣府の職員をしています。よろしく。」

内閣府?ふ~~~ん。お偉いさんのご子息ってことか・・・。朝そんなこと母さんから聞かなかったぞ。まあ部屋はいくらでも余っているからいいんだろうけど。

 その辰巳って言う少年はなぜか初日から史学準備室に入り浸っている。変じゃないか?転校生なのにさ。気になってはしたない事だけど、立ち聞き。微かだけど聞こえる話し声。

「龍磨。久しぶりだな。」
「はい朱雀様。」
「よく復活できたものだ。あの時はもうこの世から消えたと思っていたが・・・。」
「私もそう思っておりました。しかし気がつくと、龍国におりました。龍希様に助けられたようです。体はあの時のまま止まっておりますが・・・。」
「白老は?」
「さあ・・・それはよくわかりません。式神のことですからね、ひょっこりということもありえるかと・・・。」
「し!」

あ、気づかれたのかな・・・。ガラッと史学準備室の扉が開き、源先生と目が合う。

「九条竜哉(りゅうや)君だね?」
「たつやです。」
「丁度いい・・・。入りなさい・・・。」

四神降臨 復活編 第2章 青龍 (5) 不可思議
 いつものように僕は登校する。今日はなんだか天気が悪い。雨が降るのかどんより空気が重い。すると急に空気がぴんと張り詰め、耳がキーンとなる。あれだけ流れていた空気が止まり騒がしかった音がまったくしなくなったんだ。周りを見回すと、あたりは灰色・・・。そして誰もがまるでビデオを止めたように止まっている。え?え?え?どうして僕だけ???きっとこれは夢だ!夢の続きなんだ!!!

すると僕の前にけったいな生き物が・・・。
なんだあれは・・・全身闇に覆われた獣・・・。
赤い眼と鋭い牙。

『グルルルルル・・・。やっと見つけたぞ・・・青龍・・・。』

はあ???

その獣は僕を向かって一歩一歩近づいてくる。逃げようと思っても足が動かない。

「出たわね!魔獣!!!」

僕の前にうちの制服を着た女の子。
手にはお札を持ち、僕を守るように仁王立ちしている。
誰だっけ・・・この子は・・・。
見たことはある。

その子は何か呪文を唱え、お札を投げつけると、お札は火の矢となり、獣に向かうんだけど、その獣は跳ね返す。

「亜樹!亜樹の敵う相手ではない!魔獣よ!私が相手だ!!!」

その声の主は例の教師。
女の子の前に立ち、教師の体は赤く光るんだ。

「亜樹!九字をきり、龍哉様を避難させよ!」
「はい!朱雀様!!!」

女の子は僕の背中に回り、何か呪文を唱える。
するとふっとからだが軽くなり、足が動いた。
女の子は僕の手を引き校門を出る。
僕が振り返ると例の教師の姿はなく、一体の火に包まれた鳥・・・。

「烈火!!!」

その言葉と共に、獣は火に包まれ、もがき苦しみながら、消えてしまった。

再び耳鳴りがしたと思うと、いつものような五月晴れの清々しい空。
生徒たちは何もなかったように校内へ入っていく。
側には例の女の子はいない。
そして例の教師は?
例の教師は何もなかったように校門の前に立ち、生徒たちに挨拶をしている。
今のはなんだったのだろう・・・。
しかし未だに残る腕の感触。
例の女の子がギュッと引っ張って校門前まで・・・。
あの女の子と例の教師が僕のほうを見て何か話している。

夢か幻か・・・。
あれ?さらにもう一人・・・。
見たことのない男の子?転校生かな・・・。

でもあの顔みたことがあるぞ。
そう・・・例のいつも見る夢に出てくる・・・僕を守護する者と言っていた・・・。
名前は確か、巽龍磨。
例の教師に似た男の名は・・・源朱央。

あ!!!

例の教師の名前!!!源朱央!!!
同姓同名じゃないか!!!
どういうことなんだ???

四神降臨 復活編 第2章 青龍  (4) 前世
 この春から赴任してきた新人の日本史の非常勤講師・・・。ちょっと影がある。見た目は普通だけど、時折不可思議な行動をするんだ。そしてこの僕を見つめ、ため息をつく。おかしな男・・・。

僕のおじいさんに聞いたら、年齢は25歳。政府から派遣されたらしいんだけど、あまり詳しい情報は渡されていないらしいんだ。

この先生と出会ってから不思議な夢を見る。ホントいつの時代だよって言うような夢で、僕のほかに、女一人、男三人、犬一匹。その中にいるんだよ例の教師が。昔の格好をした例の教師が。何度も何度もまるでドラマを見ているかのように、はっきりした夢・・・。激しい戦いのあと僕は目覚める。いつもいっぱい汗をかいて飛び起きるんだ。

 僕がうなされているのを知ってかしらずか、僕の母さんが心配をする。

「竜哉。最近あまり寝てないようだけど・・・。今年は受験なんでしょ。無理しないようにね・・・。」
「んん・・・ありがとう母さん・・・。」

一度おじいさんが僕にいったことがある。どうして僕の名前は竜哉なのかと。僕は辰年辰の日辰の刻生まれ。辰といえば龍のことだよね。そして我が家の慣例の「哉」をつけた。本当は「龍」を付けたかったらいいんだけど、字画が悪いというのでこの「竜」を使ったらしい。あと僕の肩には生まれながら変わったあざがある。鱗のような・・・。だからって触ってもざらざらとかはしていない。普通の肌。

僕の曾おばあさんは宮家の人で、曾おばあさんがよく僕に言ったんだよ。幕末に生きていた曾おばあさんの遠縁の人にも同じあざがあったらしいって・・・。

その人は名前を和仁というらしいんだけど、側にいた人はみな龍哉(りゅうや)様と呼んでいたらしいんだ。ホントにひっそりと生きていた人って聞いた。もしかしてその人の生まれ変わりかもしれないねって言った曾おばあさん。曾おばあさんは結構長生きで110歳まで生きた。実は曾ばあさんの実家は結構長生きの人が多い。みな100近くまで生きる。別に関係ないことだとは思うんだけど・・・。

曾おばあさんが亡くなったのはもう10年も前の話。今は、もう曾おばあさんは生きてはいない。生きていればこの夢について聞きたいのだけれど・・・。

四神降臨 復活編 第2章 青龍  (3) 使者
 もう150年ほどぶりか・・・。私の祠に青龍の使いがやってきたのは・・・。以前は龍哉様が崩御した時。今回はどうだ・・・。青龍のものは平伏し言うのである。

「これは青龍王龍希様からの言葉でございます。」
「んん・・・。」

龍希様とは龍哉様のお父上である。

「亡き青龍王第五皇子龍哉様と同じ気を持ったものが現れたと・・・。」
「ああ、その少年の見当はついている。ということはこの勾玉をその者に返したらいいのか?」
「そのとおりにございます。そして龍哉様のときと同様に覚醒まで守護龍をつけると・・・・。」
「わかりましたとお伝えください。この朱雀の皇子が責任を持って青の勾玉をその少年にお返しすると・・・。」

再び龍の使いは平伏すると、青い光となり消える。やはりあの少年は龍哉様の生まれ変わりというのか・・・・。もう龍哉様から数えて何代後の末裔か・・・。龍哉様と同じ力を内に秘めているのは本当か?龍哉様のときと同様に守護龍をつけるとは・・・。どのようにつけるというのだ?守護龍龍磨のようにはいくはずはない。

無事にこの青の勾玉を例の少年に渡すことができるのだろうか?
なんとかやってみるしかないのだろうか・・・・。

四神降臨 復活編 第2章 青龍  (2) 共鳴
 今日私が受け持つクラスには気になる少年がいる。彼の名は九条竜哉(くじょうたつや)。勤めている学園の理事長の孫であり生徒会長。成績優秀でみなの立場に立ち、やさしい面影は誰かに似ている。それがどうしても思い出せない。時折見せる人を睨むような眼・・・。それが印象的なのだ。確か思い出そうとしたい者もそういう表情を時折見せていた記憶が・・・。

 授業が中盤に差し掛かったころ、教室が激しく揺れる。最近日本各地で頻発する地震だ。

「みんな、今すぐ机の下へ隠れなさい!」

私はこう生徒に指示し、私も教壇の机の下へ。すると私の胸元に掛けてある赤の勾玉と青の勾玉が共鳴しているのである。赤は私朱雀のものであり、青は青龍の皇子・・・龍哉様の持っていたもの・・・・。そうだ・・・思い出した・・・・。あの顔、あの表情はまさしく龍哉様!凛とし優しい性格、そして時折見せた獣のような瞳・・・。あの顔、あの背格好はまさしく私がお仕えした龍哉様の東宮時代のお姿・・・。もしかしてあの少年九条竜哉は・・・龍哉様の生まれ変わりなのか?そういえば龍哉様はこういっておられた・・・。

「この国に何かあれば、私は生まれ変わり、朱央と共に戦うよ・・・。」

と・・・・。

 地震は収まり、生徒たちは一斉に校庭に集まる。教師達が安全確認をした後、授業が再開される。私はこのあと授業がないので、史学準備室に籠もり、九条竜哉について調べるのである。

やはりそうだ・・・。この九条家、明治時代に高松宮家から姫君が降嫁している。高松宮家といえば、龍哉様こと、後陽成帝の皇子、好仁親王様が開いた宮家・・・。ということは、龍哉様の末裔となる。青龍の血が入っているというべきか・・・。

少年が本当に龍哉様の生まれ変わりとすれば、この青の勾玉をお返ししないといけないのだ。こうして振るえるのは青の勾玉があるべきところへ戻ろうとしている証なのではないか?

四神降臨 復活編 第2章 青龍  (1) 真実

 私が教師になりひと月が経つ。今まで閉鎖的な世界にいた私も随分現代の暮らしに慣れてきた。私は歴史の教師として教壇に立つ。今日は3年生の授業を受け持っていた。私の担当は日本史。今丁度私が生き始めた戦国時代あたりをしている。この時代を生き抜き、体験してきた私にとって、教科書に描かれている歴史というものは事実と違うところが多いのである。もちろんそれは国やある者の立場によって書きかえられたりしているからだ。

 本能寺の変の話など、いろいろな説があるようだが、私は真実を知っている。本能寺の変の織田信長、実は魔王に体を乗っ取られた姿・・・。どうして遺体が本能寺から見つからなかったのか?というのは言うまでもない。その体は魔王であったからであるし、魔王の本体黒龍は、今どこかの深い海の中に封印されているはず・・・。神獣最強の黄龍によって・・・。このことは体験した四神に関わるものの一人朱雀である私、そして未だに生き続けている唯一の私しか知りえない内容。

 このことは国の最重要機密の属し、書物になど記入してはならない内容なのだ。私の記憶にのみ存在が許される・・・。
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さくらと空 
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