4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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縁~えにし (2)気になる発言
 この院ってお寂しいのかな・・・。聞きもしないのに院とお母様の思い出をしゃべり続けているのよね・・・。なんだか苦痛になってきたのだけど、楽しそうに話しているので、まあ聞いておくことにしたのね。でも楽しそうに話されている院なんだけど、お二人のお妃様方は変な顔をしてこそこそ話しているのよね。院の話よりも私はそっちのほうが気になってそっちのほうばかりちらちら見ていたの。

私が一番聞きたいのはそんなどこにでもあるような思い出話じゃなくって・・・なんていうのかな・・・。そうそう今の帝とお兄様の歳のことなんだけどな・・・・。おかしくない?お母様の初めての旦那様は後二条院様でしょ・・・その次がうちのお父様・・・その後がここにいらっしゃる院・・・。そしてまたお父様なの・・・。じゃあ何でお兄様は帝よりも年下な訳???普通ならお兄様のほうが年上のはずなのに・・・。私の頭の中はいろんな憶測がぐるぐる回って処理しきれなくなったのよ。私のようなまだ裳着も迎えてない八歳の姫が聞くような問題ではないような気がしたけど・・・でも何でも知りたい年頃の私にとって気になるのも無理ないかも・・・。
縁2 宇治院

「私の話は面白くなかったのかな・・・・?」

院は苦笑しながら私を見つめたのよね。

「いえ・・・なんだか平凡すぎて・・・申し訳ありません・・・。」

「いいよいいよ。本当に久しぶりの小さなお客様だから・・・。つい話しこんでしまった・・・。ところで小夜は何歳かな?7つ?」

どうして年聞くのよ。これでも私は後二条院の覚えのいい殿上人であるお父様の姫なんだから・・・。

「8歳です。」
「え?」

どうしてそんな驚いた顔をするんだろう。そのあとなんで指折り数えているの???

「いつ生まれたの?」
「霜月の辰の日・・・。ちょうど大新嘗祭があった豊明節会の日と聞きました。」

そしてまた指折り数えているのよね・・・。だからなんだって言うのかしら?それ以上院は私に質問などしなくなってよろよろとしながら部屋を退出していかれたのよね・・・。(変な院・・・。)お妃様方は院を目で追いながら向かい合って苦笑されていたんだけど・・・。お妃様方に色々伺いたい事があったんだけど、帰りの遅い私を心配してお父様が従者を使わせて迎えに来たのよ。

十人並み(ごく普通のお顔^^;)のお妃様の一人が菓子を御料紙に包んで私に持たせて言ったの。

「可愛らしい姫君。またいつでも遊びにいらっしゃい。わたくしたちには子がいないから話し相手になっていただけると嬉しいわ・・・。」
「はい。また遊びに来ます!」

二人のお妃方は微笑んでわざわざうちの車まで送ってくれたの。あれ?お一人のお妃様ってご病気じゃなかったっけ???何の病?まあいっか・・・。お一人お母様によく似たお妃様って誰だろう・・・。その人が安子様なのかな・・・。

おうちに着いたらお父様にすごく怒られたのはいうまでもないわ。だって日が陰りだす一歩手前までお邪魔していたのだから心配するのも無理ないか・・・。でもその心配の仕方気になるのよね・・・。何で涙流すわけ?とって食われるわけではあるまいし・・・。(まあ泣き虫なお父様であるのは確かだけど・・・。)そのあとお母様と何か話しているし・・・。私は院のお邸でもらったお菓子を思い出して、とても立派な御料紙に包まれたお菓子を取り出してひとくち口に入れるとやっぱりおいしかった。隠居生活でもいい生活してるんだね・・・。

夕餉を食べて着替えた後、いつものようにお母様の寝所でいっしょに横になったんだけど、私を寝かしつける(嘘寝してたけど)とお母様はお父様の部屋に行って話の続きをしていたのよね。喧嘩なんかしたことなかったお父様とお母様が声を荒げて喧嘩していたの。やっぱり気になって私はそっとお父様の部屋の前のすのこ縁に座って話を聞いていたの。

「泰明!どうして小夜を後宇治院のもとに行かせたの!」
「彩子、悩んだんだよ。邸の手が足りなくてね・・・。泰大は出仕して留守であったし・・・。宇治に行って欲しいというと小夜は喜んで行ったんだ・・・。」

やはりお父様はお母様に頭が上がらないのよね・・・。もともとお母様とお父様は幼馴染だったけど、お父様はこの前亡くなった大和守をしていたお爺様に仕えていたらしいからかな?ほんとに尻にしかれているお父様・・・。ちょっとかわいそうだけど・・・。和気家の一門が見たらびっくりするわよね・・・。和気家当主なのに・・・。(一門の前では結構威厳があるけど・・・。)

お父様とお母様の喧嘩は結構長かったの。まあ喧嘩といってもお母様が一方的なんだけど・・・。そしたらお母様はこんなことを言ったの。聞き間違いだったらどうしようかと思ったけど・・・。

「泰明!あの子の事がわかればきっとあの人に取り上げられてしまうわ!」

そういうとお母様は珍しく取り乱して泣き出したのよね・・・。ホント、あの院とお母様の間に何かあるんだわ・・・。これ以上隠れて聞くのは心苦しくなったからあのあとすぐに部屋に戻って寝所に入って眠ったの。でも気になってしょうがないじゃない?眠れないなあと思ってごろごろしていたらいつの間にか朝がきてたの。(なんだ寝てたじゃん・・・。)

朝が来るとお父様とお母様は普段どおりだったの。仲睦まじくお父様の黒の束帯を着付けていたのよ。昨日の喧嘩はなんだったのって感じ?いい歳なのにいちゃいちゃしてお母様はお父様の車まで見送って行ったわ・・・。年頃の姫の前なのにさ・・・。(何度も言うけど裳着はまだだけど・・・。最近の女の子はませてるんだから。)

それよりも昨日の院の驚きようといい、お母様の言葉といい、なんか気になるんだよね・・・。

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