4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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IF(いふ) ~もし全部夢だったら・・・(1)
IF1

「宮様、中務卿宮様・・・。もうそろそろ御起床になりませんと・・・。」

 僕は乳母の籐少納言にたたき起こされ目が覚める。ああなんて恐れ多い夢を見てしまったんだろ・・・・。二の宮であるこの僕が東宮である兄上を差し置いて帝になるなんて・・・。それもいろいろあって最後には孫まで・・・。院政までしていたな・・・。多分半月前の兄上の騒動が原因なんだろうけど・・・。

 僕はまだ15歳。今年元服して母方のお爺様がやっていた中務卿宮となった。初恋の姫君、綾乃と婚約も叶い、今は婚儀の日程発表を待つのみ。その矢先に起こった、東宮である兄上の東宮やめたい宣言!加持祈祷あるとあらゆる手段を使って、兄上の東宮やめたい宣言を撤回させた。結局兄上のわがままなんだけどな・・・。この騒動の前に兄上や妹宮の婚儀とかで働きすぎで倒れたんだよね・・・。静養中に起きたこの騒動・・・。何とか解決して、こうして半月の追加休養を頂いて・・・。

 今日は出仕開始日・・・。さっさと朝餉を食べて、束帯に着替える。久しぶりに着る束帯。身が引き締まる思いだ。秋の除目でなんと欠員の出ている宮内卿も兼任してしまった。ま、これは形だけだからいいんだけどね・・・。

 僕は車に乗り、住まいである二条院を出て真横の大内裏に入る。僕は親王であり、内裏まで車を乗りつけることを許されているので、内裏の入り口まで車でいける。そしてまず殿上の間に入り、指定席に座る。

「宮様、もうよろしいのですか?」

僕の婚約者のお父上、右近衛大将、源朝臣将直卿が声をかけてくる。

「はい、何とか回復いたしました。今日からもまたよろしくお願いします。」
「今晩いかがでしょう。宮様復帰のお祝いの宴を・・・。もちろん綾乃も呼びますよ。」
「では、今晩五条邸にお伺いします。」

僕は微笑んで、重い腰を上げ父帝のいる御前へ向かう。

「中務卿宮様殿上でございます。」
「ん、殿上を許す。」

父帝である常康帝の御簾の前に座り深々と頭を下げる。僕の横には童姿の子が座っている。見慣れない殿上童だ。

「雅和、御簾の中に入っていいよ・・・。」

 僕は父帝に言われて御簾の中に入る。僕はあの殿上童の事が気になってしょうがない。

父帝は朝の診察のため、側に従五位下典薬助侍医和気泰孝殿を置き、脈診をされている。

「父上、いろいろご心配をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。」
「んん・・・。宮内卿までさせてしまってすまないね・・・。」
「ところであの殿上童は・・・?」

父帝は微笑んで僕にこの殿上童を紹介した。

「こうして殿上させるような身分ではない子だけれど、とても優秀な子なのですよ。13歳でありながら弘文院(和気家の私立学校)を出たのですよ。」
「え、あの弘文院をですか?」
「ああ、この子は和気泰明といって、この典薬助の嫡男だよ。雅和は典薬寮を管轄している宮内卿でもあるから、紹介しておこうと思ってな・・・。これから典薬助について本格的に医術を習得することになる。また、中務卿宮家にも訪れるかもしれんが、良くしてやってくれ。」
「御意。」
「ところで・・・。」

父帝は和気殿たちを下がらせて、僕を近くに寄せる。

「東宮雅孝の件で、いろいろがんばったね・・・。雅和、綾乃姫との婚儀を許す。ご褒美だよ。」
「え?」
「雅和が休んでいる間に、日程を占わせたのだよ。雅和と綾乃姫2人の佳き日を・・・。一番早くて、11月の豊明節会の次の日。あと二月後となるが・・・。」

さすが父上・・・。僕が休んでいる間に約束した婚儀を決めていてくれたんだ・・・。嬉しさのあまり、足取り軽やかに殿上の間に戻る。

「何かいいことでもありましたか?」
「右大将殿・・・。綾乃との婚儀の許しを・・・。」

右大将殿は知っていたかのようにこの僕に微笑んだ。

ふとさっきの殿上童の事が気になる。そういえば夢に出てきたぞ・・・。じゃ、彩子姫とかも出てくる?ま、所詮夢だし・・・。年齢だって違うしね・・・ただの偶然・・・。



一言:長い内容なので、三回に分けて発表することにしました^^;またイラストを追加してUPします。よろしくお願いします。
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