4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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IF(いふ) ~もし全部夢だったら・・・(3)
あっという間に婚儀の日・・・。何事もなくこの日になったのは夢とは違う。

僕は出仕から帰ってくると、身を清めてこの日のために新調した真新しい布袴一式を着込んで五条邸へ。やはり親王の婚儀ということで、僕の車の行列は相当なものである。本来ならば、嫁とり婚になるんだけど、僕は、右大将殿に後見してもらう身。婿取り婚というごく一般的な貴族の婚儀になった。

僕の車は綾乃のいる東の対の屋に横付けされ、僕は沓を脱ぎ、綾乃の部屋に入る。上座に通され、綾乃と向かい合った。綾乃も新調された衣装に身を包んでいる。ほんのり化粧をしているのかな・・・。少し大人っぽくてきれいだ。周りの女房たちは、新枕の準備で大忙し。

準備が整うと、僕らは女房たちによって小袖姿にされ、僕は綾乃の手を引き真新しい御帳台に入った。

そして僕達は夫婦になった。本当に若い夫婦だけど・・・。だって15歳の僕と13歳の綾乃なんだから・・・。

僕らの新婚生活はまだまだままごとのようで、毎日仕事のあと物忌みとか、綾乃の月の穢れがあるとき以外は五条邸に通うんだけど、大半の夜は話をしたり、一緒に僕の龍笛と綾乃の琴をあわしたりして、和やかな雰囲気で過ぎていく。僕らは殿上人達がうらやむような仲睦まじい夫婦として通っている。

もちろん父帝は僕らの子供を期待しているんだよね。東宮の兄上にはまだ子供が出来ない。もともと兄上は病弱だしね。

結婚してちょうど1年。なんだか綾乃はイラついているんだ。夕餉中もなんだか気分悪そうにしているし、そうかと思うと水菓子(果物)をたらふく食べる。

「綾乃、今お医師を呼んだからね・・・。」
「どうして?」
「だって調子悪そうだから・・・。」

 急いで女医が入ってくる。もちろん中務卿宮妃の診察だからね・・・。男の医師に見せるわけにはいかないだろ。

女医は綾乃の御帳台に入って診察。脈を診たり、おなかを触ったりしている。少し経つと女医は僕の前に現れて頭を下げる。

「わが妃の調子はどうだろうか?」
「はい、病ではございませんのでご安心を・・・。」
「ん?」
「おめでたでございます。中務卿宮妃様は御懐妊でございます。夏ごろのご出産かと・・・。」

僕は驚いて扇を落としてしまった。こんなに早く子が出来るなんて・・・。まだ僕は16だよ・・・。17でお父さんになるなんて・・・。まあ、それなりの夫婦生活はしていたからできるのは当たり前だしね・・・。

右大将殿は喜びつつも、子供が子供を産むなんてと溜め息をつく。だってまだ綾乃は14歳。子が出来るのは15歳。

父帝に報告するとたいそう喜んで、もちろん皇子を期待している。もし兄上に子が出来なかったらうちの子が次期東宮になるんだから・・・。

まあ僕としてはどちらでもいいんだけどな・・・。
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