4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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うれしはずかし恋愛生活~神戸編 (4)サクラサク?
 夏休みが終わって、結局弐條さんは慶應義塾大学法学部政治学科のFIT入試を受けることにしたようで、一次選考の結果が今日判ることになっているの・・・。発表は現地または大学の発表サイト・・・。現地では10時から、サイトでは10時半からなの・・・。あたしは10時から弐條さんの家にお邪魔して、時間が来るまで弐條さんのノートパソコンに張り付いていたの。ほんの30分のことなんだけど、すっごく長くって・・・。

「もし一次がだめだったらすぐに早稲田の政経を・・・。書類選考ってのはやっぱり苦手だね・・・。選考員の好みっていうのもあるじゃない?」
「そうなの?」
「当たり前じゃないか・・・。大学の教育方針とか、色々考慮して書かないといけないんだよ。だから、官邸とか、党本部に通って、出身者の人に色々書き方を指導してもらって、書類を書いたんだから・・・。これが通っても、2次はグループ討論とか、プレゼンがあるんだよ・・・。一言が命取りになる。小論文とか、普通の記述式問題のほうが楽だよ・・・。」
「さあ、秒読み開始だ!」

サイトの入り口に学部学科コード、受験番号、誕生月日を入れて、電波時計を見ながらカウントダウンを始める。3!2!1!0でクリック!あたしは自分の発表じゃないのに、ドキドキして目を開ける事が出来なかった・・・。もちろん弐條さんもそうだったらしい・・・。

「さあ見るぞ!」
「やだ・・・見れないよ・・・。」

あたしは弐條さんの胸にうずくまって、見ないようにしていたのよね・・・すると弐條さんはあたしの背中を叩いていって言ったのよ。

「通ったよ!やっぱり夏休みの官房長官の役職について色々学んだこととかをレポートに書いて提出したからかな・・・。それとも・・・志望理由?親の七光りって思われたくはないけど・・・。」
「よかったね・・・。来週は2次試験だね・・・。がんばってね・・・。」
「響貴も通ってるかな・・・。響貴はああ見えても頭いいからな・・・。」

弐條さんは堀川さんのお兄ちゃんに電話してた。表情でわかる。きっと響貴さんも通ったんだろうな・・・。

「そっかそっか!もしあれだったら、公邸に泊まればいいじゃん。父さんも喜ぶよ・・・。一緒に行こうな!じゃあな!」

やっぱりね・・・。弐條さんは早速お父さんの携帯にメールを入れていた。執務がないのかな、折り返し電話がかかってきて、とても嬉しそうな顔をして話してたよ。2次選考の発表はお父さんが時間を空けてくれるみたいで、一緒に見に行くんだって・・・。ホントに別居しているけど、仲のいい親子なんだなって思ったの。とりあえずほっとしたみたいで、あたしに抱きついてきたのよね・・・。きっと発表の時、慶應は大騒ぎだね・・・。

「絶対合格して見せるからね!早く受験生って言う立場から開放されて、綾乃とゆっくりしたいよ。」
「受かったらね・・・。でも受かったら長距離恋愛になるんだね・・・。」
「うん・・・。でも僕の気持ちは変わんないから・・・。」
「それまでいっぱい神戸での思い出を作らないとね・・・。もうこっちに帰ってこれるかわからないんでしょ。」
「そうかもね・・・。卒業したら参議院議員の叔父さんの秘書をすることになっているし・・・。25になったら衆議院に出馬するかも?しっかり勉強して、一人前になって綾乃と結婚するんだから・・・。」

弐條さんはソファーにもたれながら、FIT式、AO式の受験対策の参考書を読んでいた。

「じゃ、帰ろうっかな・・・。」
「え、もう帰るの?せっかく今日二人でゆっくりしようと思っていたのに?」
「だって来週の日曜日でしょ。勉強しないといけないでしょ。あたし邪魔だしね・・・。」

あたしはそのまま帰ったのよね。別に何かを期待していたわけじゃないけど、弐條さんはなにかに夢中になるとまわりが見えなくなる性格だから、あたしがいると邪魔なだけだもんね・・・。受験が終わるまで我慢だもん・・・。

結局2次選考の前日に弐條さんは響貴さんと一緒に新幹線に乗って行く事になったのよね・・・。あたしと堀川さんで、新神戸駅まで見送りに行ったの。お昼前の新幹線だったから、もちろんお手製のお弁当を持参してね・・・。ちゃんと響貴さんの分も作って・・・。ホームで私は弐條さんと響貴さんにお弁当を手渡したの。

「あ、これ新幹線の中で食べてください。もちろんカツサンドですけど・・・。」
「んん、ありがと綾乃。綾乃の料理はおいしいからね・・・。」
「噂の綾乃ちゃんの手料理か!毎日お弁当を持参して屋上で一緒に食べてるあれね・・・。では遠慮なく!鈴華も綾乃ちゃんを見習って、料理のひとつくらい覚えろよな。」
「もう!おにいちゃんったら。早く乗らないと乗り遅れるわよ。」

弐條さんたちはひかりの8号車に乗り込んで、東京に向けて旅立ったの・・・。東京駅にはお迎えの車が待ってくれているらしいし、今晩は公邸に泊まるって聞いた・・・。明日は遅刻厳禁だから、渋滞に引っかかってはいけないからって、東京メトロの永田町駅から乗って試験会場の駅まで行くらしい。昨日も学校の進学クラスで討論やプレゼンなどの対策特別授業をしたらしくって、夕方までがんばってたもん・・・。きっといい結果が出るって信じてる。 いつものように欠かさないメールのやり取りではなんか満足できなくって、あたしは弐條さんに電話をかけてみた。

「弐條さん?あたし・・。」
『あ、綾乃。どうしたの?こんな遅く。』
「寝てた?」
『ううん・・・もうすぐ寝るところだよ。何?』
「ちょっと声が聞きたくなって・・・。明日がんばってね・・・。」
『んん・・・ありがと・・・。』
「もう眠たい?ごめんね・・・じゃあ切るね・・・。」
『んん・・・綾乃、好きだよ・・・。じゃあお休み。終わったら連絡するから・・・。明日の飛行機で帰ると思うよ。』

最近の弐條さんなんだか変わったみたい・・・。言いたいことちゃんと言えるようになったというか・・・。気持ちを伝える事が出来るようになったっていうか・・・。最近よくあたしに好きだとか、愛してるとか言うようになったんだ。ホントに電話越しでも照れてしまうのよね・・・。きっとプレイボーイな響貴さんの入れ知恵なんだろうけど・・・。でもその一言がなんだか嬉しいんだよね。

朝早速起きたよメールから始まって、今永田町駅、今渋谷駅ついた。東急東横線乗った。日吉に着いた・・・。大学ついたよ。などと事細かくメールが入ってくる。大学に入った途端メールはなくなったけど、大体のタイムテーブルは知っているから、かかってこない携帯を眺めてた。電話がかかってきたのは休憩時間みたい・・・。

『もしもし、綾乃?あとプレゼンで終わりだよ。』
「で、模擬講義とか、レポートとか、グループ討論とかはどう?」
『んん・・・。試験会場はホント女の子ばっかりで困った困った・・・。四分の一しか男がいないんだよ・・・。模擬講義は現代政治と世界協力についてだろ、まあそれはレポートできたと思うけど、グループ討論が、民主主義とこれからの政治動向についての討論・・・。ちゃんと出来たかどうかはわからないけど、プレゼンがね・・・。聞いた話によると、自分がこれまで行ってきた活動や入学後の目標と構想を表現しないといけないらしい。夏休みに官邸でやってきたことでも話すかな・・・。これが吉と出るか凶と出るか・・・。まあいずれ政治家を目指すんだったらこれくらい出来ないといけないんだろうけど・・・。じゃ、時間が来たから切るね・・・。』
「じゃあがんばってね。」

本当に夏休みの研修が役に立っているみたいね・・・。あれで苦手な表現力と説得力が身についたっていうし、本当に祈るような思いで、終わったよメールが入るのを待ったのよね・・・。まあなんとか感触はよかったようだけど、芦屋の自宅に戻った弐條さんは疲れているにも関わらず、あたしに電話をくれて、これがだめならセンターだ!って叫んでた。あたしは当分ゆっくりしたらって声をかけておいたけど・・・。来週の月曜日に結果発表だって聞いたから、それまできっと弐條さんは落ち着けないんだろうな・・・・。

丁度発表の日は学校の創立記念日ってことで、あたしもついて行くことになった。弐條さんのお父さんは私のために赤坂プリンスホテルの部屋まで取ってくださって、公邸であたしを優しく迎えていただいた。本当に発表の日の朝の公邸内は緊張でいっぱいの様子だったの・・・。

この日のために午前中の執務をすべてキャンセルされて、朝一緒に朝ごはんを食べた。

「雅和、いよいよ今日だね。感触はどうかな・・・。」
「ん、んん・・・。ちゃんといえたと思うけど、どうだろね・・・。僕は筆記のほうが得意だし、苦手なプレゼンがね・・・。」

9時になると、公邸前に黒のエルグランドが止まって、秘書やSPたちがざわめいていた。プライベートだから、数人のSPしか付かない。秘書によってドアが開けられて、弐條さんのお父さんと、弐條さん、そして私が乗り込んだの。その後数人のSPの人と橘さんが乗って、発表会場に向かった。やはり車の中は緊張感がいっぱい・・・。すると橘さんがいったの。

「総理、慶應に着いたら覚悟しておいてください。先ほど情報が入りまして、マスコミが数社張っているようですので、綾乃様は車内で待機を・・・。一応先ほど大学のほうに連絡は入れておきました。車は裏門から職員駐車場のほうに入れてもいい事に・・・。綾乃様はカメラが見つかり次第、身を隠してください。フラッシュをたかれると映りますので・・・。ですから私の指示を・・・。」

結局10時は混むという理由から少しずらして見に行くことになった。本当に大変よね、ただの合格発表が・・・。道が混んでいたからか、着いたのは10時をまわっていた。一応裏門には誰もマスコミはいなかったけれど、橘さんが車を降りて大学の職員と話をして様子を見に行ったの・・・。そして大学職員の人と共に、弐條さんたちを迎えに来たの。

「さ、今なら空いています。どうぞこちらへ・・・。」

大学職員が声をかけると、弐條さんは制服を、お父さんはスーツをきちんと調えて緊張した表情で、合格発表者が張ってある掲示板まで、小走りで向かっていったの。もちろんお父さんの周りにはSP2名がついて・・・。あとから聞いた話、やっぱり掲示板のところにマスコミがいて、バシバシと写真を撮られたらしい・・・。弐條さんの番号があったからいいものの、もしなかったらどう扱われるんだろうな・・・。各局のテレビ局もきていたみたいで、お昼のニュースやワイドショーの話題になっていた。あたしは待機中、先に見に行った橘さんから結果を聞かされ、喜びのあまり、泣いてしまったよ・・・。

学校側と橘さんの配慮で、なんとかあまり混雑はなかったようだけど、書類の入った封筒を手に持って戻ってきた弐條さんを見て、ほっとしたわ・・・。車に乗ると早速お父さんはおじい様に電話をかけていた。

「サクラサク」ってね・・・・。

帰りの車の中で、お昼のニュースやワイドショーを見ながら、三人で笑ってた。やっぱりお父さんは嬉しいのか、テレビの中のかしこまった顔ではなくって、目を潤ませて本当に親の顔をしていたのよね・・・。 あたしと弐條さんは、その日のうちに別の飛行機で家に戻ってきたの。弐條さんは響貴さんの結果が気になったみたいで電話をかけたら、響貴さんも合格だったんだって。結局最高30人のところ、合格者は28人で、そのうち男が4人というホントにすごい数字あった・・・。弐條さんも、響貴さんも正直驚いたみたいよ。 これで弐條さんは第一志望が通って、晴れて受験から開放されたのよね・・・。

「サクラサク」 ホントいい言葉よね・・・。

私はいつ桜が咲くのかな・・・。

弐條さんがテレビに総理の後継者として出ちゃったからますます表立って会えないじゃない・・・。受験が終われば映画とか、買い物とか行きたかったのに・・・。二人で行くのは無理だよね・・・。しょうがない、響貴さんと堀川さん兄妹を誘って、四人で行くしかないのかな・・・。
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