4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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 うれしはずかし恋愛生活 東京編 (8)夏のお食事会と総裁選挙
 僕の父さんには奥さんがいないから、ファーストレディーもいない。だからたまに首脳会談のあとの夕食会が非公式だったり、家族同伴の場合、僕も呼ばれる事がある。

夏休みに入り、僕はいつものように父さんや官房長官について公務の雑用をする。それも朝から晩まで平日毎日。もちろんバイト代はいい。それなりに責任のある仕事をしているからね・・・。私設秘書くらいの給料はもらっていると思う。勉強半分、仕事半分って感じかな・・・。この夏休みは外遊はないものの、もうすぐ党総裁任期切れの父さんは公務と共に総裁選挙の準備をする必要があり、全国の党大会を回っている。もちろん雑用係として僕も同行するので必然的に綾乃に会えない。

 今日は官邸にてマレーシアの首相と会談があった。ご家族での訪日であり、この首相は若い頃日本に留学経験があって、父さんと一時高校時代に一緒に学んだ経緯がある。プライベートでは結構仲がよく家族同士の交流がある。会談中も父さんは非公式に僕の婚約のことを聞かれて一度綾乃に会ってみたいといわれたみたいで、明日の家族同伴の夕食会では綾乃もはじめて出席することになったんだ。

 会談後の非公式の昼食会で、僕は首相と昼食を同席したんだけど、本当に気さくでいい人。昼食後、父さんに呼び止められて、明日の綾乃の出席について報告を受けた。すぐに綾乃と綾乃のお父さんに報告。もちろんすごくびっくりしてたよ。橘さんがやはり綾乃の服はドレスじゃなくて、着物にしましょうということで、綾乃と共に紹介された呉服屋さんに足を運ぶ。 なんとかすぐ着れる状態のものが見つかって、色々他のものの色あわせとかで結構時間がかかって、もうくたくた。

 次の日、昼過ぎから永田町近くのホテルに綾乃ははいり、美容院で髪の毛をアップにしてもらったり、着物を着付けてもらったり、化粧をされたりでもう大変そうだった。 仕上がったのは夕方5時。ずっと美容院や着付け室の前で待っていた僕は、仕上がった綾乃を見て驚いたよ。

「弐條さま、なんとも可愛らしいお姿ですわね・・・。」

品のいい振袖を着た綾乃は少し照れながら、僕を見つめた。ホントに綾乃は着物が似合う。やはり僕の婚約者として間違っていなかったなってしみじみ思ったよ。

「雅和さん、おかしいかな?」
「いや、綾乃とてもきれいだよ。よく似合ってる。」

僕も夕食会用のスーツを着込んでいたので、父さんの私設秘書海藤さんが綾乃と一緒に写真を撮ってくれた。なんか結納のようだな・・・。結婚式は神前式でもいいかな・・・。

 とりあえず公邸に入った僕らは久しぶりに兄貴に会う。兄貴も招待を受けたようだ。兄貴は今年大学を卒業して文科省のキャリア。なんだかんだ言って政治関係に勤めるんだもんな。兄貴と綾乃は初顔合わせだから、きちんと兄貴の綾乃を紹介したよ。

「むっちゃきれいな子だよな!お前がうらやましいよ。いつ結婚するんだ?」
「結納もまだだよ。あと4,5年先かな・・・。僕が一人前にならないとね・・・。どう?文科省は・・・。」
「毎日残業残業・・・。キャリアといっても今は雑用ばっかでさ、今日は事情を説明しては早退できたけど・・・。もうくたくたさ・・・・。俺は文科省の頂点を目指すんだ!お前は親父のように首相かな?」
「まだまだそんなんじゃないよ。」

時間が来て官邸に移動する。やっぱり報道関係は僕と綾乃に注目している。一応報道陣の前で、記念撮影はしたよ。父さんを中央にして、左側に兄貴、右には僕と綾乃が並ぶ。もちろん夕食会の会場でも・・・。

乾杯して会食が始まった。僕は意外な綾乃を見たんだよ。綾乃はマレーシア首相夫人とご子息にはさまれて座っていたんだけど、なんとマレー語を話していた。夫人はすごくご機嫌で会食しながら綾乃と色々話す。ご子息も綾乃の着物姿を気に入って、色々楽しそうに話している。こんな綾乃を見て官房長官をはじめ様々な内閣官僚達が驚いているんだよね。英語が堪能なのは知っているけど・・・マレー語まで・・・・。僕はマレー語はできないから、首相と英語で色々しゃべってたんだ。首相は綾乃との出会いとか、家柄とか色々聞いてこられたんだけど・・・。もう恥ずかしくって、綾乃ほど和やかに話せなかったよ。

 なんとか無事に会食が終わって、父さんたちと首相一家をお見送りしたんだ。父さんも綾乃のことをすごく褒めていた。

「綾乃、何であんなにマレー語が堪能なの?」
「え?言っていなかった?あたしイギリスの前は2年ほどマレーシアにいたんだよ。小学中学の頃だけど・・・。その前は韓国。なんかとても懐かしくって色々話し込んでしまって、あまりご飯食べる事が出来なかった・・・。着物もきついし・・・。おなか空いた・・・。」
「じゃあ韓国語も?」
「まあ生活できるくらいは話せるかな・・・専門的なものは無理だけど・・・。」

バイリンガルなんだね・・・綾乃って・・・・。さすが帰国子女。でもこんなところでおなか空いたって・・・。そういうところが綾乃らしいけどね・・・。

綾乃は公邸の一室で着物を着替えて、きちんと着物をたたんでいた。今時ここまで出来る子はいないって、公邸にいる初老のお手伝いさんが感心してたよ。アップにした髪型はちょうど着替えのワンピースにもあっていて、そのままにして帰ることにしたんだよ。これからもこのような機会があるかもしれないから、公邸に振袖一式を預けて僕らは僕の車に乗って帰路につく。

「雅和さん・・・。やっぱりおなか空いたよ・・・。」
「綾乃、もう8時過ぎたから今食べたら太るぞ。」
「おなか空いたもん。かえっても買い物してないからないし・・・。」
「じゃ六本木なら・・・。軽く食事しようか・・・。」

僕は六本木ヒルズの駐車場に止めて、ヒルズのイタメシを食べる。僕はおなか空いていないからコーヒーを飲みながらちょっと綾乃の食事をとったりしてたけど・・・。ホント綾乃って華奢なのによく食べる。デザートもいい?ってきくし・・・。綾乃は満足そうな顔をして、店を出て、せっかくだからって、森タワーの東京シテイビューに行くことにした。

やっぱり平日でももう9時過ぎると恋人同士ばかり・・・。自宅は車ですぐそこだから、あの辺かなこの辺かなって言いながら夜景を眺めてた。

「雅和さん、もうすぐ誕生日だね・・・。その日って東京にいる?」
「北海道なんだよね・・・。」
「いいな・・・北海道か・・・きっと涼しいんだろうな・・・。」
「かもね・・・。また埋め合わせするし・・・。」

綾乃は寂しそうな顔をするからつい僕は綾乃にキスをしたんだ。

「きっとだよ。ゆっくり休みを取ってね・・・。一昨年も去年も一緒じゃなかったし・・・。」
「わかってるよ・・・。ごめん今年は特に忙しいから・・・。」
「そうだね、総裁選があるんだもんね・・・。」

10時を過ぎてたから、テレビ朝日前の大型ビジョンには丁度生放送でニュース番組をしていた。丁度夕食会のことをやっていて、ここにいる僕らが映っていて、すごく変な感じがして二人で笑ったよ。夕食会は慣れていると思ったけれど、客観的に見ると、やっぱり緊張しているのか、顔が固かった。でも綾乃はホントに普段どおりで、朗らかなお嬢さんに映っていたし、印象はすごくよかった。まだ綾乃は高校生だから詳しく紹介はされていなかったけれど・・・。

次の日から僕はまた忙しい生活に戻る。綾乃は受験生だけど、そのまま慶応に上がるそうだから、できるだけ成績が下がらないようにがんばるのみ。どの学部に行くかはまだ決めかねているようだけど・・・。まああの学校のほぼ100%は上がれる。ただし希望の学部に行くにはそれなりに勉強しないとね・・・。綾乃はいつも中の上をキープしてるし、まあなんとかなるんじゃないかな・・・。

平日はだいたい東京にいるんだけど、週末は全国行脚。今週末は地元神戸へ戻る。響貴も今帰省中だから、仕事が終わり次第会うんだ。綾乃も行くことになっている。だって父さんの地元だろ、後援会の人たちもたくさん来るから、党大会のあとの後援会の懇親会できちんと報告しないといけないんだ。それが礼儀。将来的には僕が後継者になるんだから・・・。きちんと名前と顔を売っておかないと・・・。綾乃だって将来僕の妻として選挙の際には地元を走り回ってもらわないといけないし・・・。まあ綾乃は世渡り上手ってところがあるから任せる事が出来るかな・・・。

週末金曜日の夜、僕は綾乃と一緒に神戸に帰ってきた。綾乃は芦屋のおじいちゃんにきちんと挨拶をして、神戸のおばあちゃんのうちに行った。おじいちゃんは本当に綾乃のことを気に入ってしまって今からでも一緒になるといいのにとも言う。未だ後援会の中では後援会長の土御門さんをはじめ、何人か僕らのことのいい顔をしていない人達がいると聞いた。おじいちゃんがその人たちに対して説得してくれるといってくれたから助かったけれど・・・。土御門さんはこの僕と一人娘の桜ちゃんを結婚させようとしていたようだけど、実を言うとあまり桜ちゃんは好きじゃない・・・。なんていうのかな・・・。綾乃と違って高飛車なところとか、まあ色々あるんだけど・・・。うんざりする事が多いんだ。あの子といると息が詰まる。その点綾乃は側にいてくれるだけで安らぐし、仕事で疲れていても疲れが吹っ飛んでしまう。色々気がつくし、教養もあって、朗らかなところがいい。ちょっとドンくさいところがあるけどね・・・。まあそれが可愛いところなんだけど・・・。まあいう癒し系かな・・・。

きっと今頃、神戸のおうちでおばあちゃんや妹さんとゆっくりしているのかもしれないし、お兄さんもいるかも?明日の夜挨拶に行かないとね・・・。

土曜日朝から僕はバタバタしている。ホテルの宴会場で午後から行われる党大会の資料作りのお手伝い。手作業だから、大変なんだ・・・。参加人数も多いしね・・・。それが終わったら僕が担当の受付の最終チェック。名簿に名札、資料と渡す順番を確認。まあ数人で受付するから、なんとかなりそうだけど・・・。早めのお昼を済ませてまた準備・・・。今度は新神戸まで父さんを出迎えに行く。その移動中に綾乃に電話して懇親会の時間と場所を再確認したんだ。まあ綾乃の家から会場まで歩いていける距離だからいいんだけど・・・。 受付開始前、僕は名札や無線の確認をして受付に立つ。僕は参加者に資料や名札などを渡す役だから渡し忘れがないかの確認で精一杯だった。もちろんスタッフの中で一番若いから、途中色々無線で呼び出される。資料がなくなれば、控え室に行って重い箱をかかえて受付に戻る。党大会が始まればこっちのもので、やっと休憩・・・。配られたペットボトルのお茶を受付の椅子に座って口に含みながら、余った資料を眺めながら、時間をつぶす。これが終われば懇親会・・・。別室に移って、立食形式で食事が出る。これが一番疲れそうだ・・・。疲れたからって疲れた顔は見せることは出来ないし、ああ、その前に服を着替えないと・・・・。これが毎週続くんだもんな・・・。休みがほしい・・・。そんなことをうだうだ考えながらあっという間にお開きが近づいた頃、無線で指令が入る。今度は記念品を控え室までとりに行って、受付前に並べる。そして出てきた人から順に一人一人に記念品が入った紙袋を渡していく。報道陣もちらほらいる。渡し終わると受付の後片付け・・・。

手が空くと今度は待ち構えたかのようにこの僕にいろいろな人がやってきて、挨拶をしながら名刺交換。僕は党名と名前、党住所のみが書かれた名刺を一応渡されてそれを名刺交換の際に使う。まだ僕は未成年だし有権者じゃないけど・・・。こうやって地盤を築いていくんだと、父さんに言われてきたから丁寧に対応をしたんだ。もちろん名刺交換した人たちは満足そうに帰っていったけど・・・・。

懇親会のほうはスタッフ的なことはしなくていいから、控え室として借りているホテルの客室に入り、党大会でかいた汗を流して、懇親会用のスーツに着替えた。するとベルが鳴る。ドアを開けると綾乃が立っていた。

「橘さんにここって聞いたの・・・。」

やっぱりワンピース姿の綾乃も可愛い。素顔も可愛いけど、うっすら化粧をした綾乃はもっといい。綾乃を部屋に招きいれると綾乃を抱きしめる。

「やだ・・・服にファンデつくよ・・・。」
「いいよ、綾乃のだから・・・。」
「あ、スーツちゃんと掛けとかないとだめじゃん・・・。」

綾乃はベッドの上に脱ぎ散らかした僕の服をきちんとかけて、胸についている党のバッチをはずして今きているスーツにつけてくれた。

「綾乃ありがとう・・・。」

僕は綾乃に御礼のキスをした。

「せっかくのリップが取れちゃう・・・。」
「また塗ればいいじゃん。」
「でも・・・。」

やっぱり疲れているのかな・・・。綾乃にキスしたら疲れが飛ぶかなって思って、再びキスをする。この後、懇親会さえなければこのまま・・・って事があるけど、時間が来てしまった・・・。綾乃は化粧を直し髪や服の乱れがないか鏡を見て確かめる。

「さあいこう・・・。」

僕は綾乃の手を引いて、懇親会の行われる宴会場に向かう。まあおじいちゃんやみんなのおかげで、綾乃のお披露目は上手くいったよ。綾乃も朗らかで人当たりがいいから、後援会の人たちは結構気に入ってくれたみたい・・・。おじいちゃんは綾乃のことを政治家の妻として申し分ないと太鼓判を押してくれた。

 9月にはいると総裁選は激化する。なんだかんだ言っても国民の支持率の高い父さんだから、2期目当確のようなもんだよ。まあこの僕も遊説先でいろんな人にあって挨拶したり頭下げたりしたし・・・。この夏休みの間に何千枚も名刺を配ったんだ。もちろん地方周りが終わった今は大量に休みをもらっている。あとは父さんの結果を見るだけなんだけど・・・・。 党員による総裁投票が行われる前日、関東各所の街頭にて候補者演説が行われるんだけど、この日だけまたスタッフとして動員されたんだ。

開始前にもみくちゃにされながらチラシを配ったり、人員整理したり、交通整理の警官たちと色々相談したりするのが僕の役目。こういう不特定多数の場所では僕はめがねをかける。一種の変装に近いと思うけど、実はコンタクトが落ちた時があって、困ったからこういうところではめがねに変えるんだ。

「弐條!ロープもってこい!」
「はい!」

僕は先輩スタッフに言われてロープをたくさん持ってくる。その端を持って人ごみの整理をしながら人ごみを区切っていく。文句言うおばちゃんや、おっちゃんに謝りながら・・・。まあこういう人ごみにもまれるのも度胸がついていいんだって聞いたよ。候補者が到着して演説用の車の上に立つと、演説が始まる。始まると同時にロープを持ちながら、しゃがみ、終わるのを待つ。終わると同時にロープを回収して整理する。最後にごみ拾い・・・。この繰り返しで3回ほど行われるんだから、すべて終わった頃にはもうくたくたで、立っていられない・・・・。ああ、もうちょっと体力つけなきゃ・・・。

最後の演説場所はホント下町っぽいところで、後片付けを終えると見ず知らずのおばあちゃんがこの僕にすごく冷えた缶入りのお茶をくれたんだ。

「若いのに大変だね・・・。今日は暑いのに・・・。さ、飲みな。」
「あ、ありがとうございます!」

僕は微笑みながらおばあちゃんに礼を言うと、ガードレールに腰掛けてお茶を飲む。

「お兄ちゃんは学生さんかい?」
「はい。」
「えらいね・・・。私としてはもう一期弐條さんにやってほしいよ。弐條さんはね、お父さんが総理大臣の頃、総理大臣の息子さんだったのにお兄ちゃんみたいに一生懸命裏方さんをやっていたよ。いろんな人に頭下げて、怒鳴られると誤って、かわいそうなくらいだったよ。国会議員になってもそれは変わらず、何事にも一生懸命で、派閥にとらわれないで、自分の意志を貫く。今もそうだろ?だから最年少で総理大臣になったんだと思うよ私は・・・。」
「父、いえ、総理はそんな人だったんですか?」
「ホントに庶民的で、いい人。お父さんもそうだったよ。将来は政治家になるの?お兄ちゃんは。」
「はい、父さんのような政治家になりたいです・・・・。」

おばあちゃんは僕のIDカードを見て驚いていたよ。

「お兄ちゃんは弐條さんの息子さんかい。きっといい政治家になるよ。いいお嬢さんと将来結婚するそうだね。がんばっていい政治家になりな。お父さんのような国民のために一生懸命な政治家にね・・・。」

僕ははじめてこんな言葉を聞いて、なんだか嬉しくなった。父さんも若い頃僕と同じようなことしていたんだ・・・。僕はおばあちゃんにお茶のお礼を丁寧に言って、名刺を渡しておいた。父さんはこういう仕事も若い頃に経験したからこそ、国民の側に立った政治ができるんだろうな・・・。

もちろん父さんは総裁選挙を大差で快勝。もう1期総裁をすることになった。これまで色々父さんを助けて仕事をしてきたけれど、今回ほど、政治家になりたいと思ったことはなかった。きっと父さんのような政治家になってやるんだ・・・。



全然恋愛的な話じゃありませんね^^;政治的な話だわ・・・。
気にせずに流してください・・・。
ただ今回の話は雅和君が政治家を本格的に目指すエピソードなので・・・。政治家目指してレッツゴーです^^;
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