4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

うれしはずかし恋愛生活~東京編 (13)大切な約束
 あたしは結納の日、雅和さんから留学の件を聞かされ、ホントにショックだった。でも将来立派な政治家になってほしいから、あたしは雅和さんを送り出そうと決心したの。もちろんパパに雅和さんについて行きたいって言ったけど、もちろん反対された。

雅和さんがアメリカに行くまであと3ヶ月。長いようで短い3ヵ月・・・。 入学式も終わり、あたしの大学生活が始まった。パパはあたしを気遣ってか、あたしが雅和さんといる時は門限が過ぎても何も言わなくなったどころか、雅和さんの家にお泊りしても何も言わなくなった。まあ同じ大学に通っているといっても、キャンパスが正反対の場所にあるから、すれ違いの生活が続いているんだけど・・・。時間が合えば、できるだけ一緒に過ごしているの・・・。

今日あたしと雅和さんのマンションに結納の時に撮った写真がアルバムのようになって送られてきた。ホント写真集のよう・・・。あたしは雅和さんとアルバムを見ながらいろいろ話したりしたの。すると雅和さんは茶色の封筒に入れられた白い紙切れを取り出す。

「綾乃、これ書いて・・・。」
「これって・・・?」

開くとなんと婚姻届。雅和さんは先にいろいろ書いてくれていて、あとは私のサインと印鑑だけ・・・。あたしはまだ未成年だから、後見人欄に大人の名前が必要だけど・・・。

「まだこれは提出できないけれど、僕が無事帰ってきて、綾乃が20歳の誕生日にこれを役所に出しにいこう。誰がなんといっても・・・。式はまた後にすればいいことだし、先に入籍だけでもしよう。いいね?」
「う、うん・・・。」

雅和さんは封筒にさっき話したことを書き留める。

『源綾乃の20歳の誕生日にこの婚姻届を区役所に必ず出すこと  弐條雅和』

この封筒にあたしがサインと印を押した婚姻届を入れ封をする。そして今日届いたアルバムにはさみ、大事に雅和さんの本棚の中央に立てかけたの。

「綾乃、冬休みとか春休みになったら必ず帰ってくるし、綾乃もワシントンに来るといい。」
「うん・・・。約束よ・・・。」

あたしと雅和さんは約束のキスを交わしたの。

「綾乃、何かほしいものある?」
「雅和さんの赤ちゃんがほしい・・・。」
「え?」

雅和さんは引きつっていたの。もちろん半分冗談だけど・・・。だってなんとなく素敵に思うのよ。雅和さんの赤ちゃんを妊娠して、慈しみながら帰国する雅和さんを待つってこと・・・。あたしって変かな・・・。

「もちろん冗談よ。」
「そ、そうだよね・・・。僕も早く綾乃との子供がほしいけど、まだそんな歳じゃないし、甲斐性もない。結婚もしていないし・・・。出来ちゃった結婚はね・・・。」
「でも、雅和さんの代わりがほしいのは確かよ。寂しいもん・・・。」
「綾乃のマンションって、ペット買える?」
「う、うん・・・。」
「犬が好き?猫が好き?鳥?ウサギ?」
「い、犬かな・・・。」
「じゃあ買ってあげるよ・・・。僕と思って・・・。」

あたしはパパに犬を飼ってもいいか頼んだの。パパは最初反対したけど、なんとか説得して許してもらったの。

次の休みの日にあたしは雅和さんとペットショップに行っていろんな犬を見に行った。なかなか気に入ったのがいなくって何件もはしごしたの。そして最後に寄ったペットショップで見つけたの。

「あたしこのこがいい!」

あたしは店員さんに抱かせてもらい、やっぱり気に入ってしまって、雅和さんが買ってくれた。

ホントに可愛い真っ白いMシュナイザーの男の子・・・。珍しいカラーらしくって、結構高かったけれど、雅和さんは嫌な顔をせずに買ってくれた。

次の日から、あたしは雅和さんと白いシュナ、マックスと散歩したりなんかして雅和さんがアメリカに旅立つまでゆっくり過ごしたの。
約束

明日はもう雅和さんが旅立つ日、いつものように朝早くマックスを散歩させながらゆっくり話す。

「もう準備できた?いよいよ明日だね・・・。」
「うん、そうだね・・・。もう荷物は送ってしまったよ。住所は前、渡したところ。」
「ホームステイなんでしょ。」
「うん。アメリカ政府関係者のお宅でね、ちょっと父さんに伝手で見つけてもらったんだ。遊びにおいでよ・・・。」
「うん。」

雅和さんはマックスを可愛がりながら抱き上げ、微笑む。こんな風景はもう1年は見る事が出来ないのかな・・・。

ついにやってきた雅和さんがアメリカに発つ日、あたしはもちろん成田まで見送りに行った。夕刻に成田を発つJALのニューヨーク行き。雅和さんは搭乗手続きを済ませ、荷物を預けると、あたしと一緒に時間ギリギリまでいてくれたの。そしてぎゅっと抱きしめてくれた。

「必ずメールちょうだいね・・・。」
「わかってるよ。電話もするよ。今度は年末帰る事ができたら帰るから・・・。それかクリスマスはワシントンにおいでよ。航空券用意するし・・・。」
「うんそうだね・・・。パパがいいって言ったら行くから・・・。あたし待ってるから・・・。浮気しないで待ってる。だから雅和さんも金髪美人さんと浮気しないでね・・・。」

雅和さんは苦笑して、人前なのにあたしにキスしてくれた。やっぱり雅和さんのお父さんは来れないようだった。雅和さんは残念そうな顔をして、出国口に向かう。

「じゃあ綾乃、行ってくるよ。」
「うん、がんばってね・・・。早く帰ってきてね・・・。あの約束忘れないで・・・。」
「わかってるって・・・。僕がいなくても単位を落とさないようにね・・・。前期試験ギリギリだったんだから・・・。わからない事があればメールちょうだい。」
「雅和さん!絶対だよ!」

雅和さんはあたしに手を振りながら、出国口に消えて行った・・・。あたしは溢れる涙を抑えながら立ち尽くしていたの。

雅和さんは現地時間の夕方にニューヨークに無事について、国内線乗り継ぎでワシントンに着いたみたい。ついてすぐあたしの携帯にメールをくれた。ワシントンではホストファミリーと無事合流して、いろいろワシントン市内を案内してもらったらしい。ワシントンは首都だからね・・・。きっといい勉強が出来るよ。度々あたしのパソコンにメールと写真が送られてくるんだけど、ホントに充実した生活をしているみたいで楽しそうだった。でも必ずメールの最後には・・・。

『綾乃、早く会いたい。愛してるよ・・・。早く結婚したいね  雅和』

って・・・。あたしもちゃんと愛してるよって返事をする。あたしは雅和さんにもらったマックスを抱きしめて、寂しさのあまり涙が出てくる。マックスはあたしの涙をなめてくれるの。

(ぼくがいるからだいじょうぶだよ・・・。)

って、言ってるみたい・・・。早く会いたいな・・・。
スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © ねぇね2人と双子っちのママのお部屋。別館. all rights reserved.
さくらと空 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。