4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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第15章 廃太子と立太子宣旨
 太極殿ではついに常仁親王の廃太子と、常康親王の立太子の宣旨が下る日がやってきた。いつもの武官の束帯を着ているが、今日は立太子の儀礼なので、文官の束帯で出席する。殿上人が皆集まると、親王は上座に座り、帝の代理として宣旨を読み上げる関白が中央に立ち、宣旨を読み上げる。
『一の宮常仁親王を廃太子とし、院の称号を与えると同時に二の宮常康親王を東宮とする。師走吉日同大極殿にて立太子の儀礼を行う。以上』
と関白が読み上げ、親王に一礼をすると、一同は関白にお辞儀をし、次は親王にお辞儀をする。親王が退席するまでの間、一同は頭を下げたままで待っている。
 帝の居る清涼殿に向かう途中、関白が話かける。このお方は皇后や内大臣北の方の兄上にあられる方で、親王の伯父上に当たる。元服前の昔からこの関白を父のように慕っていたので、以前からお互い親子のように仲良くお付き合いをされていた。
「今日はとても緊張した御様子で、こちらも緊張してしまいましたよ。一の宮も二の宮も私の甥子ですからね。立太子の儀礼までは鳥羽の私の別邸をお使いください。元々先の関白から譲り受けた邸ですので、ご遠慮なく。わが関白家は妹皇后の御実家であり、親王の御実家のようなものですから。」
「伯父上、お言葉に甘えさせていただくことにします。もう内大臣家とは一線を引かれた方が良いと父上も仰せでしたし、ちょうどどこかに移らないとと思っていました。しかし内大臣様は私の後見人であられ、蔑にできない。亡きおじい様の別邸に移るのであれば問題はないと思いますし・・・。」
「ところで、例の宇治の姫をどうなされるおつもりでしょうか・・・。もうあなたの立場ではそこらの公達のようにそう簡単には結婚できなくなるのです。これからはいろいろな姫君も入内されよう。」
「私もそれを考えていたのです。ちょうど伯父上には適齢な姫君がいらっしゃらない。ですので、この件に関しては伯父上に相談してもよろしいですか?真っ先に宇治の姫君を入内させたいとは思っているのですが・・・。」
「まあ姫の父君については少し気に障るところがありますが、かわいい甥子のためです。何とかいたしましょう。」
親王は少し不安そうな顔をしたが、関白の協力的な言葉に少し安心した。
 清涼殿では、帝のほかに皇后も親王の来るのを心待ちにしていた。皇后は一度だけお見舞いと称して嵯峨野の別荘にいらしたきりの対面となる。関白と親王が帝の御前に参り、先程の宣旨について御報告申し上げる。そして、関白は立太子の儀礼まで鳥羽の別邸に親王を預かると報告すると、帝や皇后はたいそう喜ばれて了解された。関白は親王立太子のために、立派に教育された女房や雑司達、そして道具一式を皇后の実家として提供すると報告し、皇后も自分つきの女官を数人移動することを帝に提案した。帝も帝付の女官数人を東宮御所に配置すると仰せられ、何とか形は整った。内大臣は関白家に負けないように残りの衣装やら、お道具、足りない物一式を用意すると帝に申し上げた。
「あの・・・今までこの私に仕えてくれた晃は・・・。近江は女房としてつれて来ることは出来ますが・・・・。」
と親王が言うと内大臣は答える。
「近江は女房として今教育させているが、晃は連れてはいけません。新たに侍従やらが代わりに就くことになります。」
「わかっています。しかしずっと一緒に居たのです・・・。見合う位を与えてやって欲しいのです。元々晃の実家は先の近江守。今はその父上も病でなくなっており、母君、晃と近江のみとなっていますが・・・・。」
「すぐに位をやるわけにはいかないが、いずれ頃合を見て・・・。」
と帝が言った。とりあえず儀礼までは体調を整えよと仰せで、皇后と共に清涼殿から退出された。退出されたのを確認して、関白が親王に耳打ちして微笑む。
「そうそう、鳥羽に入られたらもう出歩くことなどできませんよ。いいのですか?宇治の・・・。」
親王は少し顔を赤らめる。
(そうだ、これからは護衛が付くし、参内以外は簡単に出られないのだ。それどころか御所に入ったらなおさら・・・。今日のうちに会っておかないと・・・。)
そう思うと同時に関白が言う。
「私が何かしら理由をつけて、宇治の・・・父殿に言っておきますよ。そうですねえ・・・」
さらにこっそり耳打ちする。
(宇治の姫君の邸近くで具合が悪くなったと言えばいいのです。晃と言うものにもそう伝えています。そうすれば誰も疑わずに・・・)
(なるほど・・・)
するとさっさと関白は殿上の間に行って右大臣にこのことを報告する。すると右大臣はいやににやけた様子で、さっさと用事を切り上げ、
(東宮になられる親王がうちに、うちの姫に参られる・・・・・。粗相の無い様にしないと・・・ムフフフフ)
などと考えながらまるで飛ぶように帰っていった。



《作者から一言》

やっと東宮立太子宣旨が・・・。もうこれで自由には動けない身分ですね^^;世渡り上手な二の宮なので何とか東宮としてやっていけそうかな???

出世のためなら何でもするという右大臣・・・。たなぼた(?)的な展開ですね^^;娘がこのまま入内してくれれば、必ずといっていいほど寵愛を受けて、もちろん皇子も生まれるのでしょうね^^;そううまくは行くのでしょうか??お子様編が楽しみですよ^^まだまだ先先^^;

どのように立太子宣旨を発表するのか不明なので、ご了承ください^^;
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