4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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うれしはずかし恋愛生活 東京編 (18)記憶を取り戻す旅 ~最高のクリスマスプレゼント

 12月に入ってすぐ、僕は彼女(綾乃)にあることを提案する。提案するって言ってももう決めてしまったんだ。


「あのさ、今年のクリスマスは神戸に帰ろう。メリケンパークのオリエンタルホテルを予約した。それも23,24,25,26日の3泊4日。飛行機も取ったよ。」


「え?神戸?ホテルを3泊も?」


「うん。君と神戸でゆっくりしたくって・・・。いいでしょ、いまさらお父さんに許可をもらう必要はないよ。いろいろ周りたい所もあるしね・・・。」


「わかった・・・。楽しみにしておくね。」


彼女はすごく喜んで毎日のように指折り数えて旅行の日を心待ちにしていた。 何で神戸にしたかというと、響貴が僕と彼女の出会いからを話してくれたんだ。出会った場所、初デート、そして初キス・・・。そしてはじめてのお泊り旅行。だいたいわかることを響貴は教えてくれた。僕は彼女と入籍する前に少しでも記憶を戻そうと思い出の地と言われる所を辿ってみようと思ったんだ。きっと少しでも思い出すことがあるかもしれない。最近彼女の対する感情がよみがえっているような気がして、主治医の先生にあるきっかけから思い出すかもしれないといわれたんだ。だから僕はこの旅行を企画し、実行したんだ。もちろん彼女のためだけではない、自分のためでもある。


 僕たちは23日の一番の飛行機で伊丹空港に着き、リムジンバスで三宮に到着した。まずホテルに荷物を預け、初めて出会った高校に向かう。


「ねえ、雅和さん、どこに行くの?」


「いいからついてきて・・・。」


「ここって・・・高校よね・・・。」


「うんそうだよ。初めて出会ったのはどこ?」


彼女は僕を音楽室前の廊下の窓から、中庭を眺めさせた。そして彼女は中庭にいる。


「雅和さん、そこからここに降りてきてよ!」


僕は彼女に言われるまま中庭に降り、彼女の前に立つ。


「昔ね・・・丁度今頃だったかな・・・。あたしがねここに転校することになって学校見学に来た日に雅和さんがあの窓から楽譜を落としてしまってね、あたしがここで拾ってあげたの。そしたら雅和さんはあたしを見つめて微笑んでくれて、そして編入試験がんばってねって励ましてくれた。そしてきっと受かるよって・・・。覚えてない?」


「んん・・・・?」


なんとなくそんな事があったように思うんだけど・・・。


次は学校の体育館の裏・・・。ここで僕と彼女は初キスをしたらしい・・・。お互いの初キスを・・・。その後ここでお弁当を食べたとか、学食のこの席は指定席だったとか、いろいろ聞いた。でももうひとつ、ピンと来なかったんだ。


いつも手をつないで歩いた彼女の神戸の自宅までの道のり、そして彼女の神戸の自宅。 この日は高校周辺の思い出の場所を訪ねてみたんだ。


彼女はホテルの部屋できっと思い出すよって言ってくれて、微笑んでくれたんだ。 次の日はクリスマスイブ。この日は午前中、元町をぶらぶら歩く。ここでは僕がはじめて小さなビーズで出来た指輪を彼女にプレゼントしたところらしい。


「ルミナリエも二人でこの時期毎日いったんだよ・・・。もう終わっちゃって残念だけど・・・。」


「そう・・・あのルミナリエを二人で?次はどこ?」


「うんそうだね・・・。おなか空いたからハーバーランドへ行こうかな・・・。いい?雅和さん。」


「うんいいよ。何食べる?」


「昔よく響貴さんや堀川さんと行った店があるんだ・・・。そこでランチでいい?」


 僕たちはハーバーランドの海に面したテラスがあるイタ飯屋に入って、テラスで食事をする。


「ここでよく四人でいろいろ注文して取り分けして食べたんだよ。食べた後必ずあの遊園地の観覧車に乗って・・・・。」


このハーバーランドの南側には小さな遊園地がある。そこには小さい観覧車、メリーゴーランド、そして子供たちが喜びそうな遊具があるんだ。


モザイククリスマス
ちょうどテラスの前の波止場にはクルージングレストランコンチェルトが停泊していた。この船はクルージングしながら食事が楽しめるレストラン船。これにも乗った事があると彼女は言っていた。


ちょうど船上では結婚式をしていた。この時期にはちょっと寒いけれど、すごく幸せそうなカップルが船上でたくさんの招待客に祝福されていた。ああいいなと思いながら僕は言った。


「綾乃、僕らもコンチェルトで結婚式をしようか・・・。」


「え?雅和さん・・・・さっきあたしのこと何って言ったの?」


「なに?なにかいった?」


「さっきあたしのこと「綾乃」って・・・名前で・・・。」


「言ったかな??」


ホントに不意に出た言葉で、自分がなんていったのか覚えていない。もし彼女の名前を言ったのならば、もう少しかもしれない・・・。それとも自分がもう気づかないうちに思い出しているのかな・・・。

僕たちは食事を済ませて思い出の遊園地へ・・・。

綾乃神戸1
遊園地の手前にあるウエディングサロンに彼女は駆け寄って店の外からドレスを見つめていた。


「そういえばここでよくあたしね、立ち止まって眺めていたんだ。雅和さんったら真っ赤な顔して早くあっちに行こうって・・・。早くこんなの着たいな・・・。」


「この前三田祭できたじゃないか・・・。ドレス・・・。」


「あれはあれ・・・。今度は雅和さんのために着たいの。雅和さんのためだけにね・・・。」


「綾乃・・・。」


「え?」


確かに僕は彼女のことを綾乃って言った。なんだか頭の中が混乱してきて、気分が悪くなって座り込んでしまった。


「雅和さん、大丈夫?ホテルに戻る?それとも病院行く?まだ通院しているんだし・・。」


「じゃあ、ホテルに戻ろう・・・。悪いけどタクシーを止めてくれる。近いけど歩くのは無理かも・・・・。」


彼女は僕のために近距離を謝ってタクシーを拾ってくれた。なんとか部屋に戻って僕はベットに横になる。未だ頭の中が混乱して頭痛がする。


「やっぱり病院いこ?だめだよ無理しちゃ。まだ事故から半年も経っていないんだし・・・。」


「いやいい・・・寝たら直るかもしれない・・・。ちょっと薬を・・・。」


僕は彼女から薬をもらって飲んだ。落ち着いたのか、僕はいつの間にか眠っていた。眠っている間、彼女は主治医に相談してくれていたようだ。どれくらい眠ったんだろう・・・。朝になっていた。いつもよりもなぜだろう・・・。清々しい・・・。


「綾乃、おはよう・・・。ああよく寝た・・・。昨日はせっかくのイブなのに、何もしなかったね・・・。今日こそは毎年のようにどこかで食事をして・・・そうだプレゼントを買わないと。去年はワシントンでコートを買ってあげたよね、今年は何がほしい?」


彼女はこの僕を見てきょとんとしている。すると涙を流して僕に飛びついてくる。


「雅和さん!あたしのこと思い出してくれんたんだね!そう去年はワシントンで過ごして、コートを買ってくれた。毎年一緒に過ごして・・・・。」


「え?」


「雅和さん、じゃああたしは誰?詳しく言って・・・。」


「源綾乃19歳。慶應文学部2年。1月15日生まれA型。生まれたのは神戸で、育ったのは東京。そして海外生活をして神戸に東京。自宅は南麻布。お父さんは今市ヶ谷駐屯地で幕僚副長をしていて・・・・え?」


「記憶が・・・。戻ったんだよね・・・。」


「そうみたいだね・・・。」


「あたしにとって最高のクリスマスプレゼントよ。」


「そうだね。この僕にとってもね・・・。」


ホントに神戸にいたおかげかどうかはわからないけれど、僕のなくした記憶が戻ったんだ。綾乃はすごく喜んでずっと僕のことを離してくれなかった。


本当に神様はいるんだね・・・。粋なことをしてくれるんだから・・・。


僕は早速父さんに電話をした。父さんはとても喜んでくれて、以前からお願いしていた用件を承諾してくれた。




それはもちろん・・・入籍と結婚のこと・・・。後は綾乃のお父さんを説得するだけなんだ。

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