4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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朧月夜の恋~さくらの木の下で (5)源綾子になる日
「荷物をほとんど送ってしまって・・・何もありませんが・・・。」

彼が私を部屋に招きいれてくれたの。彼は私に温かいホットレモネードを作ってくれて一緒に飲んだの・・・。甘酸っぱくって暖かくって・・・。あんなに冷え切っていたからだがポカポカ・・・。

「明日東京についたら、綾子さんのものを買いに行きましょう。安月給の私ですからいいものは買って差し上げられませんが・・・。」
「はい・・・。」

彼は微笑んで私を抱きしめるの。その夜、私は同じ布団の中で、彼に腕枕をされながら眠ったの。とても暖かくって私は緊張してなかなか眠れなかったけれど、とても幸せな気分で、朝を迎えたの・・・。もちろん彼は相当疲れていたのね・・・。布団に入るなりすぐに寝てしまったんだもの・・・。はじめて見る彼の寝顔・・・。

「おはよう綾子さん・・・。」

とても清々しい顔で目覚める彼・・・。私は真っ赤な顔をして彼を見つめたの。

「こんなものしかありませんが・・・。」

彼は食パンをトースターで焼いて、コーヒーを入れてくれたの。ただのパンとコーヒーがこんなにおいしいなんて・・・。

「東京の官舎に着いたら、二人で役所に行きましょう。そのあと綾子さんのものと生活用品を買いに・・・。」

ホントにほんの30分のことなのに何時間もいるような感じがして・・・。彼の微笑む顔を見ながら食べる朝食。幸せって感じで・・・。

このあと私と彼は最後の引越しの準備。彼の車に荷物を積み込んでそして官舎の人にご挨拶。彼は私のことをきちんと彼の妻として紹介してくれたの。私もきちんとご挨拶をして一緒に車に乗り込み、東京へ・・・。初めて彼の運転する車に乗った私・・・。緊張してしまったの。途中私の家の前を通った・・・。もう帰る事のない私が生まれ育ったお家・・・。ホント涙が溢れてきたの。

「大丈夫?」

彼は私にハンカチを手渡してくれて、私は涙を拭いたの。 

東京に着くと丁度彼の荷物が着いていた。2DKのお部屋。今まで住んでいた家と違って狭いけれど、二人で新生活をするには丁度いい大きさ。車の荷物を仲良く運んで、官舎の人にご挨拶。

「目黒の幹部学校に入ることになりこちらに越してきました源です。うちの家内です。まだ結婚したばかりで何もわからない家内ですが、お世話になります。よろしくお願いします。」

と、近所の1軒1軒ご挨拶。皆さんは温かく迎えてくださって何とかやっていけそうな感じ・・・。

「綾子さん。困ったことがあればちゃんと相談してください・・。もう夫婦なのですから・・・。」

ホントに彼は優しくて安心感がある人・・・この人となら寄り添っていけると感じたの。 

私たちは婚姻届と転入届を区役所に提出したの。きちんと受理されて私たちは夫婦となったの・・・。

私の父に反対され、駆け落ち同然でやってきた東京・・・。東京は、元婚約者の常康さんに会うために何度か来たことがある程度・・・。高度成長真っ盛りの東京に私は驚きながら、何とか彼との新婚生活をこなして行ったの。 

風の噂で、私が駆け落ちしたことを知って、父はショックのあまり寝込んでしまったって聞いたの・・・。そして嫁ぐ予定だった弐條家に謝って父が誇りにしていた官房長官の職を自ら辞退したらしいの・・・。
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はじめまして・・・
v-42 ★★★ とも ★★★と言います。

偶然、検索をしていたら、あなたのブログに辿り着いてしまいました。v-10

自然と読んでいたら、なんか心が穏やかになる気がしますね・・・v-266

私は、結構、他人のブログを読む事が好きなので、そこから共感したり、考えさせられたりしてしまう事も多くあります。v-252

あなたのブログも解かりやすく、FANになりたいって思いました。これからも訪問したいブログになりましたv-254

これからも宜しくです!!v-9

http://express0413.blog79.fc2.com/
| URL | 2007/01/14/Sun 14:57[EDIT]
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