4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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朧月夜の恋~さくらの木の下で  (8)18年ぶりの再会

 綾乃が生まれて3年後に次女彩子が神戸で生まれたの。さらに数年後、将直さんはPKOで海外派遣。1年は帰ってこない。育ち盛りの三人の子供をかかえ、東京の官舎で過ごしていた。




 「母さん、親父がいない間、俺が母さんたちを守るから安心してよ。」




と、高校2年生になった博雅。今、将直さんのように防衛大学校に入り幹部自衛官になるため、博雅は一生懸命受験勉強中。本当に将直さんが海外派遣されてから急に頼もしくなった博雅。8歳の綾乃と5歳の彩子を大変可愛がってくれて、本当に私は助かったの。




「母さん、今日誕生日だよね。俺バイト代出たからさ、みんなで食事に行こうよ。ランチバイキングくらいならいけると思うけど・・・。」


「博雅、その気持ちだけで嬉しいわ・・・。じゃ、私が出してあげるから久しぶりにいいところに行こうね。」




私たちは赤坂プリンスにランチに出かけたの。私はお気に入りのスーツを着て私の運転する車に乗って紀尾井町の赤坂プリンスへ・・・。ここは何度か官舎のお友達と来たことがあるの。




博雅は2人の妹の手を引き、最上階のレストランへ・・・。2人の娘はお行儀良く楽しそうに食事。博雅も、満足そうにしている私を見て将直さんと同じ微笑で私を見つめてくれたの。ここに将直さんがいればよかったなって思いながら家族四人で楽しく食事。




「母さん、おいしかったね・・・。親父が帰ってきたらまた来ようよ。」


「そうね。みんなで食べに来ましょ。」


「ねえママ、ケーキは?今日ママと彩子のお誕生日でしょ。綾乃とおにいちゃんで2人のケーキ買うの!」


「彩子はイチゴのケーキがいい!!」


「じゃ、ホテルのケーキ屋さんで買って帰ろうか・・・。」




私は会計を済まし、ロビーに降りる。

朧月夜8


すると前から黒尽くめの集団・・・。足早にこちらのほうに向かってくる。中には懐かしい顔が・・・。私は気づかれないように横を通り過ぎようとしたんだけど・・・。




「綾子さん???覚えていますか?弐條です。弐條常康です。」




もちろん覚えているわ・・・。


私の元婚約者・・・。


弐條常康さん・・・。


今は若き官房副長官・・・。




私は博雅に言うの・・・。




「博雅、妹たちを連れてケーキでも買ってきたら?」


「うん、車の鍵ちょうだい。ケーキ買ったら車で待ってるからさ。」




私は博雅に鍵を渡したの。




「綾子さんのお子さん?」


「はい・・・。」




弐條さんは側にいる秘書に何か言って私にこういったの。




「ちょっとお茶しませんか?いろいろ話したいことがありますし・・・。」


「はい・・・。」




私と弐條さんはホテル内の喫茶室でお茶をしたの。




「綾子さん、元気そうで何よりです。」


「弐條さんも・・・。」


「相変わらずお綺麗ですね・・・。きっと旦那さんが大事にしてくださっているのでしょうね・・・。今はどちらに?」


「目黒の自衛隊官舎に・・・。」


「やはり自衛隊の方とご結婚されたのですね・・・。あの時私は驚きましたが、綾子さんが駆け落ちしていただいたおかげで、私も好きな人と結婚できました。丁度私もあの頃好きな人が出来ましてね・・・。数年後あなたのように妻を連れて海外へ・・・。」


「そう・・・今は?」


「数年前、妻が他界しました。今13歳と10歳の息子がいますが、実家の芦屋に住まわせているんですよ。私と住んでも世話をすることが出来ないから・・・。ご主人は何を?」


「今はPKOとして海外派遣中です。あと半年で帰ってくるといいんですが・・・。」


「そうですか・・・大変ですね・・・お子さん3人連れて・・・。きっと半年すれば帰ってきます。それまで我慢を・・・。あ、今お兄様がこちらにいらっしゃいますよ。よろしければお呼びいたしましょうか?」


「いいえ・・・。私は藤原家を裏切った娘ですから・・・。お兄様と顔を合わせることなんて出来ません。」


「そうですか・・・。でもよかった、こうして幸せそうな家庭を持っておられる綾子さんにあえて・・・。では私は時間がありませんので・・・。」




弐條さんは伝票を持って会計を済ませ、小走りでホテルを出て行ったの・・・。




相変わらず、優しい眼差しで、変わらない表情の弐條さん・・・。ちょっと嬉しかったかな・・・。18年経って、いい歳した2人の再会・・・。




ほんの少しの時間だったけれど、昔を思い出して懐かしい思いだったの。




昔と同じように接してくれてありがとう弐條さん・・・。


私はあなたのやさしさを忘れない・・・。


立派な政治家になってね・・・。






【作者からの一言】


この弐條常康さん。本編の主人公弐條雅和君のお父様です。そしてこの7年後に8歳だった綾乃は、総理大臣になったこの弐條常康さんと再会するわけです。しかし、彼は綾乃が綾子さんの娘と気づいていません。ただ似ているなって感じかな・・・。綾乃の母が綾子であると知るのはさらに8年後・・・。そして綾子の夫将直と子供たちは綾子の父と会い、将直は今までの事を詫びるわけなのです。そして仲直り・・・。これは本編「ドリームクエスト【本編】」に更新予定ですが、まだまだ先。




次は完結です・・・。綾子はどうなるのか????泣いてしまうかもしれません・・・。書きながら泣いていた私^^;おかしいかしら?


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