4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト (3) ええ!!!うそだろ???

 梅雨の最中、総選挙の日程が決まる。なんと投票日は運命のいたずらか、僕の誕生日・・・。8月25日の日曜日だ。


おいちょっと待て!って感じ。


僕はその日に25歳になる。ということは・・・。衆議院に立候補できるのは投票日に満25歳以上であること。ということは僕は対象になってしまう。

ドリーム 和気&雅和
もちろん案の定、党の選挙対策本部に呼び出されるのだ。もちろん和気さんも同時に・・・。


「さ、2人とも座って・・・。」


選挙対策本部長はニコニコしながら僕と和気さんを応接室のソファーに座らせる。やばい・・・。出馬要請だ・・・。いつもと違ってお茶とお茶菓子を出される。僕と和気さんは苦笑してわかりきった本部長の話を聞くことにした。


「さて、お2人には出馬をしていただきたい。和気君の地元兵庫6区はうちの党の天下。今の斉藤代議士が政界引退をするからそこに入っていただきたい。まあ和気君の実家は地元でも有名な家だからきっと当選確実だ。そして、弐條君。」


「ぼ、僕はだめです!兵庫7区は父の選挙区ですし!」


「弐條君は小選挙区ではないよ。東京都の比例代表の名簿に入っていただきたい。どうだろ・・・。」


「うちの場合は・・・妻が最近子供を出産しまして、まだ子供達が入院しているものですから・・・。」


「いやあ、比例だから選挙運動はしなくていいんだよ。和気君、できる限りバックアップするので、検討してくれないか?」


本部長は詳しい説明をした。もちろん新人としてあの田村さんも出るとのこと・・・。断りたくても断りきれず、ふたりとも承諾。


僕の場合はいいんだけど、和気さんの場合は今から準備をしないと間に合わない。もちろん6月末付で、内閣官房副長官平氏の私設秘書を退職して、地元に戻って選挙準備にかかる。まあ和気さんの実家の場合、顔が広いから、後援会などすぐに準備できるんだろうな・・・。党本部も県の党事務所のほうもバックアップするらしいから何とかなるだろうけど・・・。しかし彩ちゃんとの遠距離恋愛が始まるのはいうまでもない。


僕は家に帰ると、綾乃に出馬の件を言う。


「え?何それ!」


「だから、僕は出馬することになったの!」


「わかっているわよ。」


僕は選挙の公示日である8月13日まで仕事をする。その後は一応休職ということにしておいて、当選したら、今の仕事を退職し、だめなら復職という形にしてもらったんだけど・・・。


本当に僕は断りたかった・・・。父さんも困った顔をしていたんだよね・・・。ホントに数合わせって言うか・・・。今の党は若返りをスローガンに掲げているみたいで、新人を20代30代で固めるらしい・・・。もちろんある一定の年齢の代議士さんにはやめていただいているようだ。


その代表格が僕と和気さん、そして田村さんだ。本当に困ったもんだ・・・。出馬なんてまだまだ先だって思っていたけれど・・・。


「明日は雅と彬が退院するのよ。わかってる?」


「あ、そうだったね・・・。」


そういえば明日お子ちゃま達が退院してくるんだった。ほんと出馬の件で頭がいっぱいになってしまって、明日休みを取って雅と彬を迎えに行くことを忘れていたよ・・・。だからかな・・・綾乃の機嫌が悪いのは・・・。光子さんが僕が苦笑しているのを見て微笑んでいた。


 次の日僕と綾乃はちびたちを迎えにいく。きちんとプリウスの後部座席には買ったばかりのベビーシートをふたつ取り付ける。ちびたちは2500gを超え、生まれたときに比べると、はっきりした顔になった。僕達はNICUの看護師さんに御礼をして、僕は雅を、綾乃は彬を抱いて、看護師さんたちと記念撮影をした。そしてキャリーに2人を乗せて入院費用を精算して帰路につく。


「綾乃、今日から育児大変だろうけど、がんばってよ。」


「うん、がんばるよ。ま、光子さんがついているから、安心かな・・・。いつお父さんに見せに行くの?」


「そうだな・・・今晩あたり行くかな・・・。連絡しておくよ。」


結局その日の晩、公邸に雅と彬を連れて行ったんだけどね・・・。もちろん父さんはもう嬉しくて嬉しくて、交互に二人を抱いて、何か話しかける。光子さんはその光景を見て微笑んでいる。


「雅のほうが重くないか?彬は雅和のこれくらいの時によく似ている。可愛いな・・・。」


ホントに爺馬鹿・・・。特にうちには女の子がいないから雅を離そうとしない。雅はおなかが空いたのか、大きな声で泣き出した。


「綾乃さん雅が・・・。」


綾乃は雅を受け取って、哺乳瓶でミルクを与える。それにつられてか、彬も泣き出す。まあ光子さんが彬の世話をしてくれて、助かった・・・。


僕と父さんは別室に移って、これからのことを話す。


「父さん、本当に勝手に決めてしまい、すみませんでした。」


「前々からこのことは聞いていたが、選挙日が予想よりも遅くなってしまったからね・・・。偶然にもお前の誕生日が投票日とは・・・。まあ比例代表だから待っているだけでいいし・・・。多分順位も下のほうにするだろうね・・・。形だけと聞いたよ。」


父さんは小選挙区でも立候補するんだけど、比例代表全国区でも党首として名簿順位1位で登録される。東京都ブロックの場合は、平均10人ぐらいだからきっと僕は最後に登録されるだろう・・・。


総選挙まであとひと月、全国の比例名簿の案が上がってくる。もちろん僕も東京都の名簿に入っているんだけど、ちょっと待て!10人中5番目じゃないか・・・。話が違うぞ!これじゃあ形だけじゃないじゃないか・・・。もちろん父さんも驚いてたけれど、やはり人選の問題上このような順位になったと聞いた。一応和気さんも近畿ブロックの比例代表として8番目あたりに入っていた。田村さんは?小選挙区1本らしい・・・。


和気さんは私設秘書を退職して、地元兵庫県宝塚で選挙の準備を整えている。先日もメールで事務所を建てたと報告があった。毎日いろいろ選挙区内を走り回っているようで、大変そう。もちろん彩ちゃんと会えるわけもなく、寂しい思いをしていると書いてあった。


投票まであとひと月、僕の運命は?そして和気さんの結果はどうなってしまうんだろう・・・。問題は父さんだよね・・・。父さんには奥さんがいないから、爺ちゃんが選挙区内を行脚して選挙活動をしないといけない。もし綾乃に子供がいなかったら頼むんだけど・・・。






【作者からの一言】


ついに雅和に出馬要請が・・・。まだまだって思っていたのに・・・。苦悩の続く雅和君でした^^;

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