4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト (7)突然の入籍
 12月末、仕事納めの日がきたんや。去年は官邸秘書仲間「永田町同盟」の忘年会やってけど、今年は若手代議士連中が集まって忘年会なんや。この日は与党も野党も関係あらへん。羽目をはずさん程度にドンチャン騒ぎするんや。下は弐條の25歳、上は無所属の伊藤さんの35歳。総勢10人。皆1年生代議士連中。そこは参議院の若手議員三人も加わって総勢13人となったんやけど、先日、幹事の民主党の伊達さんがえらい提案をしよった。

「まあまあ皆さん。忘年会は同伴忘年会にしましょう!」

「え?同伴忘年会?なんやそれ、伊達さん。」

「男ばっかりじゃ面白くないからさ、彼女や奥さん同伴はどうかと思ってね。女がいないやつはいないか?」

皆誰となし、彼女や奥さんはいるようや。伊達さんはこんなこともいいよる。

「何で同伴やねんて・・・。宴会に女連れてくるってどうやねん。」

「聞いたよ、和気君。和気君の彼女はすごく綺麗だそうじゃないか?弐條君の奥さんも綺麗らしいし、みんな見たいと思わないか?」

「そうだそうだ。たまには妻をこういうところに呼ぶのもいいかもしれませんよね。」

「ちょっと待ってや!弐條はどない思うねん?」

「ん?面白そうだね。たまにはこういうのもいいんじゃないかな。うちの奥さんもたまには息抜きさせてやりたいし・・・。」

俺は弐條を引っ張って耳元で話んや。

「あのなあ弐條。俺の彼女は超有名タレントなんやで。ばれたらどうすんねん。」

「あ、そうだね・・・。でも伊達さんの彼女は女優さんだよ。伊藤さんの奥さんはアナウンサーだしね・・・。結構有名人ばかりだよ。あとモデルとか、グラビアアイドルとか・・・。結構代議士の娘さんと結婚している人も多いしね。うちの奥さんみたいに特別国家公務員のお嬢さんとか。」

そうだよな・・・。なんだかんだ言って、彩子も弐條の奥さんの妹だから・・・。お父さんは陸上自衛隊のナンバー1だし・・・。でも彩子はタレントだぞ!ほんまなんか合コンのようやわ・・・。

「伊達さん。きちんとした店なんでしょうね?」

「和気君。ちゃんとプライバシーの守れる個室のあるそして裏口のある赤坂のお店を予約したから、安心したらいい。」

そんなこんなで、赤坂の某お店での同伴忘年会。いるわいるわ。みたことのある女ばっかりや。伊達さんの彼女って今一番売れている女優、若宮綾やんか。あのグラビアアイドルも・・・。伊藤さんの奥さんはTBSの中堅女子アナやし。彩子は遅い・・・。そういえば仕事っていってたもんな・・・。ああ携帯や・・・。

『和気さん、今ね紀尾井町の赤プリ前なの。どの店かな?』

「今迎えに行ったるわ。赤プリ近くの橋の上で待っとき。今行ったるから。」

俺は走って5分のところにある紀尾井町の橋に向かう。あ!何や仕事のままで来たんかいな・・・。

「ごめん和気さん。着替える暇なかったの・・・。このままでいいかな・・・。」

「ん?んん・・・。結構知ってる顔ぶれだから・・・。」

「え?」

「女優とかモデルとか女子アナとがいっぱいやで。はよいこ。」

俺は彩子の手を引いて、店に向かう。

「すんません。遅れて・・・さ、はじめましょか?」

俺は彩子と共に中に入る。

「あ!彩夏!」

「美咲ちゃん、凛ちゃん、優華ちゃん!久しぶり!」

この三人はモデル仲間らしい。

「え~!彩夏ちゃんの彼氏ってこの人だったの?期待しすぎたわよ。」

「もう、凛ちゃん。すごくいい人なんだから。」

なんだかモデル組四人で盛り上がっている。ホント華やかな団体様やな。カリスマモデルばっかり4人も揃って。その上にこれまたグラビアアイドルも加わるんや。

「あ、綾香ちゃん、久しぶり!」

「北野さん、ホントね。」

みんな20歳の子達やから、すごくそこだけで盛り上がっている。

「和気君、やるな!あの北野彩夏が彼女なんてな!驚いたよ。確かに綺麗な彼女だ。いつから付き合っているんだ?」

「もうすぐで1年かな・・・。あの子が売れる前から付き合っています・・・。」

モデル4人に、グラビアアイドル、女子アナ、女優。来ている女の子の半分は有名人やんか・・・。なんて華やかな忘年会何やろな・・・。弐條の奥さんは政治家のお嬢妻連中と話しているし・・・。ひとり女優の若宮綾は機嫌悪そうに伊達さんと話している。そしてついには怒って帰っていったんだよ。伊藤さんの奥さんも局でまだ仕事があるからと早々退席。

「伊達さんの彼女どうしたんですか?」

「ああ、ちょっと北野彩夏が可愛いといったら怒ってしまったんだよ。もともと綾は北野彩夏が嫌いらしい。この前のドラマも北野彩夏に主役格を盗られたって怒ってたしね・・・。」

ああそういうことね・・・・。まあこの女が、北野彩夏がこの俺と付き合っているということをばらす張本人になるわけやけど・・・。ホンマ芸能界って所は怖いもんやな・・・。  

最近俺の周りは騒がしいんや。何や・・・。俺の後ろをちょろちょろしとる。俺は彩子のマンションに行こうと思ったんやけど、広尾駅を降りて、麻布に向かわず、広尾のほうへ向かう。行き先はもちろん弐條の家や。突然の俺の訪問に弐條は驚いていたんやけど、俺の顔を見て何も言わずに入れてくれたんや。

「弐條、俺の周りに誰かついとる。彩子は何もいってなかったか?」

「ああ・・・彩ちゃんも同じことを言っていたよ。」

「そうやろ・・・ばれたかな・・・。」

「ああ、どうする?」

「言ったほうが楽かな・・・。彩子は反対されるようなら引退するとまでいっていたんや。でも楽しそうに仕事している彩子を見たら、やめろとは言えんやろ・・・。」

「とりあえず、会わないほうがいいかもしれないな・・・。僕からも彩ちゃんに言っておくよ。」

とりあえず、彩子と俺は会わんことにしたんや。

案の定このことは伯父である平官房長官の耳に入ってきたんや。もちろん正月早々から呼び出しなんや。

「泰明、お前に婚約者がいることは聞いたいたが、その婚約者が、あの北野彩夏というじゃないか・・・。国会議員たるもの、ちゃらちゃらしたタレントと付き合うとは・・・。」

「しかし伯父さん!ホントはあんな子じゃないんです。あれは事務所が決めた芸風なんです。伯父さん、一度会ってみて下さい。きっと気に入ってくれます。彩子はちゃんと東大に通って単位もきちんととっていますし。」

伯父さんは俺の話など聞いてはくれんかった。それどころか、どこからか縁談を持ち込んできたんや。もちろん相手はこの国で一番の企業の令嬢やった。この勢いやったらきっといやいや結婚させられるやろう。俺は意を決して彩子と弐條の家で会うことにしたんや。

俺は彩子の前に座って土下座をする。

「彩子!お願いや!芸能界やめてくれんか?やめんいうんやったら別れなあかんのや。」

彩子はちゃんとわきまえているんや。

「和気さん、わかったよ。彩子もうやめる。彩子は和気さんといたいもん。和気さんがやめろって言うんならやめるってこの前言ったよね・・・。彩子はもう芸能界に未練はないよ・・・。」

彩子は泣いていたんやけど、俺の気持ちをきちんとわかってくれている。

「じゃ、彩子今から事務所行って話してくるね・・・。」

「じゃ、おれは伯父さんからの縁談を断ってくる・・・。」

「え?和気さん?縁談?」

「うん、伯父さんが彩子との結婚に反対してね・・・。縁談を持ってきたんだ・・・。きちんと断ってくるから・・・。」

そして俺は彩子に渡していなかった婚約指輪を渡したんや・・・。

「そんないいもんやないけど、代議士になって初めての給料で買ったんや。あと・・・いきなりでなんやけど・・・。」

俺は胸のポケットから紙切れを取り出したんや。

「今すぐ結婚しよう・・・。な、いいやろ。入籍だけでええから・・・。もちろん大学行ってもええし、もちろん俺が学費だしたるから・・・。今すぐ一緒になろ。」

彩子は悩んだ末、婚姻届にサインしてくれたんや。もちろん俺らはすぐに港区役所に出しにいったんや。まあ、事後報告でみんなには悪かったと思ってるんやけど、きちんと伯父さんにも、彩子のお父さんにも僕らが入籍したことを伝えたんや。彩子のお父さんにえらい怒られて、殺されるかと思ったんやけど・・・。

条件として俺はマスオサン状態になることになったんや。俺は議員宿舎を出て、彩子の南麻布の自宅に入るってことや。ま、彩子と一緒になれるんやからそれくらい我慢せんとあかんわな。彩子は今入っているスケジュールをこなしたあと、芸能界引退っていうことになったんや。一番の売れっ子が突然引退したことで、えらい騒ぎになったんやけど、「学業に専念する。」ってことで何とか収まったんや。ま、源彩子から和気彩子になったんやけどな・・・。もちろん俺が学費も生活費も負担してるんや。(家賃がかからんって言うのはいいけどな・・・。)

彩子の夢、アナウンサーになるって言うのはまだ諦めてないんや。というより、俺ら二人三脚で夢を叶える事にしたんやで。周りのみんなは俺らのこと美女と野獣やというけどな・・・。がんばるわな。
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