4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト (8) 兄・源二等陸佐の謹慎とPKO派遣

 年が明けて、あたしと雅和さんの子供、雅と彬は随分大きくなったの。もう8ヶ月。小さく生まれたなんて信じられないくらい。特に雅はもともと大きく生まれたから、彬よりも一回り大きいのよね。よく食べて飲むし・・・。そういうところはあたし似(?)なのかもしれない。彬はよく風邪引いて目が離せない事があるけど、まあ大きな病気はしていないの。


 雅和さんも1年生代議士として、がんばってるんだ。この前もお父さんの派閥の新年会があって、私も行ってきたの。本当に先輩議員さんに可愛がられているみたいで安心しちゃった。ホントは心配だったの。いやいや比例代表で出馬して、当選しちゃったもんだから・・・。


 所属常任委員も、防衛関係だから、うちのパパとも気があって、いろいろああでもないこうでもないって楽しそうに話しているわ。パパは陸上自衛隊のトップだけど、もうすぐ定年・・・。あと1年で退職しちゃうのよね・・・。早いわ・・・。


 最近お兄ちゃんは朝霞駐屯地の東部方面第一師団に転勤になって、昇進試験をいい成績で合格。2等陸佐の昇進しました。今は官舎住まいしているらしいけどね・・・。


 あたしは雅と彬を連れて実家に遊びに行ったの。パパもすごく喜んでくれて、一日中ふたりと遊んでくれてたの。ホント爺馬鹿なんだから・・・。するとお兄ちゃんが血相を変えて実家の帰ってきたの。

明るい 兄迷彩服
 「親父・・・。俺とんでもないことをしてしまった・・・。」


真面目で仕事熱心なことで有名なお兄ちゃんが何したんだろう。お兄ちゃんはパパと向かい合って、話し出した。私も気になって、一緒に来ていた雅和さんに雅と彬を任せて、話を聞いたの。


「傷害事件を起こしてしまった・・・。」


パパは驚いてもう一度詳しく聞くの。


「部下を殴って怪我させてしまった・・・。ついカッとなって・・・。怪我はたいしたことなかったんだけど・・・。」


ホントいつも冷静で、部下を殴ったことのないおにいちゃんが・・・きっと何かあったのに違いない。 お兄ちゃんは十月の転勤で第一師団に入って、後方支援連隊長の役を頂いたらしくって、一生懸命がんばっていたらしいのよ。お兄ちゃんはまだ30代前半でしょ。やっぱり部下は年上が多いわけ・・・。防大卒業10年で2等陸佐だから、いろいろ悪く言う部下も多いらしくって、特に関西出身で、父親は陸自トップ、奥さんは前防衛大臣のお嬢さんだからね。だから昇進についていろいろ噂があるのよ。パパになんとかしてもらっただの、奥さんの実家に頼み込んだだの・・・。ここまではよく言われることだから我慢できたらしいけど、ついに言ってはいけない事を言った部下がいて、カッとして殴ったらしい。それは奥さんのこと。仲はいいんだけどね、美月さんは最近育児ノイローゼ気味で、実家に帰っているの。特に今官舎に住んでるでしょ。いろいろ憶測が出てきて、美月さんについて、いろいろ悪いことを言ったらしいのよ。あることないこと言うもんだからお兄ちゃんはキレて、言った部下を引っ張り出して思いっきり殴ったらしいの。まあ怪我は全治半月ぐらいで済んだらしいんだけど、連隊中大騒ぎになって、上官にたいそう叱られたらしいのよ・・・。


「まあ殴った俺も悪いけれど、いったやつも悪い!聞いてくれよ、親父。俺は謹慎の上に減給3ヶ月だ。言ったやつは謹慎だけだったのに・・・。」


「まあ、昔と違ってそういうのは厳しくなったからな・・・。私が若いころはしょっちゅう上官に殴られ蹴られしたもんだ・・・。しょうがないじゃないか・・・。ゆっくりこれからのことを考えなさい。」


お兄ちゃんも災難だったね・・・。


「親父、この前、美月のご両親と話し合ったんだけど、代官山の美月の実家で同居しようかと思うんだ・・・。美月は一人娘だろ。育児も実家のほうが落ち着いてできるだろうし・・・。どうかな・・・。」


「まあ、そういうことは二人で決めることだと思うよ。彩子だって和気君がここに住んでくれているから、私が留守の時は安心だし・・・。美月さんが安心して生活する事が出来るなら、美月さんの実家に同居するのもいいかな・・・。ただし、博雅は源家の跡継ぎだ。そのことは頭に入れておいて欲しい。」


「わかっているよ。落ち着いたらまた別居するつもりだし、このままだと美月はだめになってしまうと思うんだよ・・・。やはり美月には官舎住まいは無理だったんだよ・・・。」


お兄ちゃんは謹慎が解かれ次第、官舎をでて、代官山の美月さんの実家に引越しすることになったの。ホントおにいちゃんも大変だよね・・・。


お兄ちゃんの話に一段落つくと、雅和さんが、パパに話しかける。そして同僚代議士の和気さんも同じ輪に入る。あたしは男4人の話に耳を傾けて見るの。


「お父さん・・・昨日僕の所属する常任委員の臨時会議があったのです。国連からPKOの派遣依頼が来ているようです・・・。」


「んん・・・。チラッとは聞いている。週明けには陸海空の幕僚長が集まって会議が入っているんだ。多分東部方面が中心に派遣されるだろうね・・・。」


お兄ちゃんは後方支援部隊だから、PKO派遣が決まるときっと、連隊長だから派遣されるんだろうな・・・。お兄ちゃんは雅和さんとパパの話に耳を傾けながら、したをむいている。


お兄ちゃんは初めての海外派遣となるんだろう・・・。どこに派遣されるんだろう・・・。中東?アフリカ?東南アジア?それとも・・・・?今東アジアの某国の国民は難民状態だと聞く。もしかしてそういうところに行くのかな・・・。


「まあ、父の時代はこういうことは断固して反対していたんですが、今の首相である鍋島氏はこういうことには積極的な方だから・・・。きっと決まると思うんです。」


和気さんはこの話にはじめて口を出す。


「別にPKO派遣の件は法律的にも今のところ違憲ではない。国際的にもこの国からPKOを出さないといけないだろうね・・・・。去年の中東の不和の時、結局出さなかったわけだし・・・。今回はしょうがないだろう・・・。でもあの国に行くんだろ・・・。近くて遠いあの国に・・・。何があるかわからないのは確かだな・・・。あの周辺国家は日本の自衛隊に反感を持つものが多いと聞く。」


「お父さん、お兄さん、何とか常任委員で意見を言ってみますが、僕はまだ素人同然の扱いですので、通らないと思います。委員会の大半の同じ党の人は、この僕と派閥の違う鍋島派ですし・・・。なんだかんだ言って、弐條派と鍋島派は同じ党の中であって犬猿の仲といっても過言ではない・・・。両方とも同じくらい大きな派閥・・・。総裁選挙はちょっとの差で負けてしまったけれど・・・。」


「弐條なんとかしないといけないよね・・・。鍋島さんが総理になってから、支持率が下がり続けている。このままでは政権交代もありえるかもしれない。多分内閣不信任案も提出されるかもしれない。うちの党の分裂もありえる。ホントに難しいところだ・・・。次の総理は藤原副総理か、弐條前総理になってもらったほうがいいんではないかな・・・。」


ホントに難しすぎて、訳のわからない内容になってくる。今の防衛大臣は鍋島派。雅和さんのお父さんが総理をしていた時はいろいろな派閥からまんべんなく内閣を決めていたんだけど、今回は違うらしい・・・。雅和さんのお父さんは前総理として、顧問をしているんだけど、何も聞き入れてはくれないというのよね・・・。ホント鍋島総理が好き勝手にやっているって感じかな・・・。時代劇で言う悪代官?それとも悪役の家老? 明日も臨時で雅和さんは常任委員会に出席するそう・・・。パパも出来る限りのことはすると言っていたんだけど、どうなるんだろう・・・。


もしお兄ちゃんが派遣されることになったら余計に美月さんはかわいそうだよ・・・。でも上官の命令は守らなければならないからしょうがないのかな・・・。 この事がまたあたしの家庭に嵐をもたらすことになるんだけど・・・。


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