4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト (9)国会議事堂内で倒れる!!!

 雅和さんは朝からなんとも言えない表情で、いっぱい資料をかかえて国会内で行われる防衛関連の常任委員会臨時会議に出席するために朝早く出かけた。もしかしたら夜遅くなるかもしれないからと、あたしが議事堂横の衆議院用通用門まで送ったの・・・。


「いってらっしゃい。」


「ありがとう綾乃・・・。終わったらまた迎えに来てよ。電話するからさ。」


「うん。あまり根をつめないようにね。雅和さんは・・・。」


「わかっているよ。もう時間だから・・・じゃあ。」


雅和さんは慌てて通用門で身分証明書を見せ、荷物のチェックを受けると議事堂内に入っていく。


あたしは久しぶりに代官山にある美月さんのご実家に雅と彬を連れて遊びに行ったの。美月さんとお兄ちゃんの愛娘「静」ちゃんはうちの双子ちゃんと同じお誕生日。美月さんによく似たくりくりおめめの可愛い女の子なんだけど、ここのところ2,3ヶ月はこの代官山にいるので、結構じいじばあばに甘やかされている。結構頑固な正確なのか、離乳食も気に入らないと食べなかったり、夜鳴きがひどかったりして、美月さんはノイローゼ気味になった。まあそれだけじゃないんだけど・・・。官舎生活って大変なんだよね・・・。あたしも経験あるからわかるもの・・・。お付き合いが大変なのよね・・・。だから余計にダウンしてしまったんだろうな・・・。


「綾乃さん、雅ちゃん大きいわね・・・。うちに静よりも大きいわ・・・。」


「ホントに普通の月齢のこよりも大きいのよ。その反面彬は小さくって・・・。」


「でも彬君はハンサムじゃない。雅ちゃんも可愛いし・・・。きっと美男美女の姉弟になるわよ。」


「静ちゃんもおめめが大きくって可愛いわよ。」


ランチを食べながら、いろいろ育児の話とか、世間話とかを話していた。もちろんこうしていると、美月さんはノイローゼ気味には見えない。


「今度ここにお兄ちゃんが住むってね・・・。」


「うん、博雅さんがわたしのパパの提案を受け入れてくれて・・・。」


「でもうちのパパはお兄ちゃんは源家の者だからって言ってたわよ。」


もちろん一人っ子の美月さんのお父さんとしてはお兄ちゃんに養子に入ってもらいたいんだろうけど・・・。それは無理よね・・・。


「ねえ綾乃さん。最近彩子ちゃんが結婚したって本当?」


「うん。入籍だけだけどね・・・。うちの旦那様の同僚議員の和気さんとね。和気さんったら、南麻布のあたしの実家に住んでいるんだから・・・。ホントになじんじゃってね・・・。パパも気さくな和気さんを気に入ったみたいよ。同じ関西人気質だし・・・。」


「うらやましいわ。博雅さんも私のパパと仲良くやってくれるかな・・・。」


「大丈夫よ。お兄ちゃんは結構世渡り上手だし・・・。」


するとあたしの携帯が鳴る。珍しく雅和さんのお父さんからだ。


「もしもし、綾乃です。」


「綾乃さんか。雅和が・・・雅和が・・・倒れたんだ・・・議事堂内で・・・早く病院へ・・・。」


あたしは驚いて、光子さんに雅と彬を預けて以前からお世話になっている病院に向かった。

ドリーム雅和倒れる
雅和さんは常任委員会中に急に気分が悪いと訴えて、医務室に向かう途中に倒れて意識を失ったらしいの。雅和さんの秘書があわてて救急車を呼び、主治医のいる病院へ搬送された。もう国会議事堂内は大騒ぎだったらしい・・・。だって雅和さんは史上最年少当選で、将来を期待されている新人代議士・・・。国会議事堂にいた代議士をはじめ、いろんな職員が集まってきて、大騒ぎしたもんだから、マスコミも気づいてニュースになったのは言うまでもないの。今はもう意識を取り戻し、精密検査のため1週間ほど入院となった。


「多分これはあの事故の後遺症による発作みたいなものでしょうか・・・。あれから3年半経ったのですが、稀にこういうケースが報告されています。もう一度検査をしようと思います。何か引き金になるような出来事は?」


「ちょっと難題な会議があると聞いていました。もしかしたら・・・。」


同じ派閥で、会議に出ていた先輩議員は会議中のことを事細かく教えてくれた。


やはり常任委員会は白熱して、雅和さんも意見をバンバン言ったらしいの。そしたら下っ端議員だからか、鍋島派の先輩議員さんたちに集中攻撃されて、一区切りつき、昼休みという時に頭が痛い、気分が悪いといって倒れたらしいの・・・。雅和さんらしいといえばそうかもしれない・・・。でも頭に爆弾をかかえてるんだから、根を積めないでって・・・朝言ったところなのに・・・。もしかしてまた記憶は・・・?


「雅和さん、あれほど言ったじゃない。」


「そうだね、綾乃・・・。」


「どう?どこか痛い?」


「そうだね・・・頭痛がひどいかも・・・。」


ああ良かった。あたしのこと忘れなかった・・・。もちろん雅や彬のことも・・・。ひとまず安心だけど、今回のことで、徹底的に精密検査をしてもらうことになったの・・・。


結局精密検査の結果、軽い癲癇(てんかん)と意識障害いう結果が出たの。急激なストレスが原因というの。これからは通院と発作止めの薬を服用しないといけないことになったってわけ・・・。別に薬を飲まないと死んでしまうということはないけれど、これ以上ひどくならないようにということもあるかもしれない。結果が出たといってもまだまだわからない病。とりあえず経過観察も行うのよ。


「ついでにこの申請もしておいて下さい。」


あたしは先生に紙を渡される。「自立支援医療(精神医療)」の申請用紙・・・。これからいろいろと高い治療が予想されるからという先生の配慮。雅和さんの収入の場合は、1割負担のつき2万円までの負担。


無事に退院したあたし達は、部屋に戻っていろいろ話したの。


「綾乃。これから地下鉄で国会に行くよ。運転している時に発作が起きたらやばいでしょ。」


「でも・・・電車は怖いんでしょ。」


「ま、何とかなるよ。毎日綾乃に送り迎えしてもらうわけにもいかないし、ガソリン代の節約にもなるでしょ。」


もちろん国会議員は飛行機(月4往復まで)もJRも地下鉄も無料のパスがある。ちょっと優遇されすぎではないかな?と思いながらも、これなら交通費もかからないよね・・・。多分雅和さんはこれからたくさんかかるであろう医療費を心配して、電車で行くって言ってくれているんだろうな・・・。


結局雅和さんの意見も空しく、雅和さんがお休みを頂いている間の国会で、PKO派遣問題は可決してしまった・・・。


「本当にこの僕は要領が悪いよね・・・。」


「そんなことないよ・・・。また何とかなるってば・・・。明日から再登院でしょ。遅刻しちゃいけないから早く休まないとね・・・。」


「んん・・・・。」


雅和さんは早めの夕飯を摂ると、お風呂に入ってすぐに眠ってしまった。


もちろん国会内は大騒ぎなの。そしてあたしの実家、源家も・・・。


雅和さんには入院中言っていなかった事がある。もちろん新聞さえ見せなかった。きっと明日国会に登院したら驚くんだろうな・・・。今寝室で気持ちよさそうに寝ている雅和さんの寝顔を見ると、いえないまま・・・。言ったらまた倒れちゃうんだろうか・・・。


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