4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト (12)PKO派遣先からお兄ちゃんが帰ってきた!



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 待ちに待った8月、お兄ちゃんがPKO派遣から帰ってくる。あたしのお兄ちゃんは第一陣の後方支援部隊の隊長として派遣されたんだけど、いろいろニュースで見ていて大変そうだった。案の定怪我人、病人が出た。ま、死者が出なかったのが不幸中の幸いだったかもしれない。どこの部隊に怪我人とかが出たかは知らないけれどきっとお兄ちゃんはけろっとした顔で戻ってくるに違いない!


  帰還日の当日、あたしは美月さんと静ちゃんを連れて朝霞駐屯地に向かう。雅和さんも来る予定だったんだけど、内閣補佐官に抜擢されたおかげで、忙しすぎて来れなくなった。ほんと平日は朝早くから夜遅くまで働きづめ・・・。また倒れないか心配なんだけど、和気さんと一緒の担当だから何とかなるかな・・・。


「美月さん、やっと帰ってくるね・・・。」


「はい。静は博雅さんのこと覚えているかしら?」


「大丈夫よきっと。早く着かないかな・・・。」


もちろんパパは立川飛行場まで迎えに行っている。自衛隊トップの幕僚長のパパは朝から落ち着きがなかった。先日は第2陣の中部方面の派遣部隊を見送ったばかり・・・。本当に複雑な心境のパパ。来年3月の誕生日には還暦を迎えて退職なの。


もう立川には着いている時間・・・美月さんは緊張した表情で腕時計を見つめていた。あたしは愚図る静ちゃんを抱っこしながら、立川からのバスを待った。 一時間ほど待ったのかな・・・パパの乗った公用車を先頭に続々とバスが入ってくる。まずは普通連隊、通信部隊やら様々な部隊が入ってくる。そして最後は後方支援部隊。美月さんは身を乗り出して降りてくる自衛官の顔を一人一人確認する。なかなかでてこない。そして最後のバスが止まる。先に到着した連隊はもう家族と再会している。パパは自衛官一人一人に握手をして無事帰還を祝う。最後のバスの本当に最後・・・お兄ちゃんが降りてきた。


パパとお兄ちゃんは男同士で抱き合う。パパは溢れんばかりの涙をこらえながらずっとおにいちゃんを抱きしめていた。


ドリーム 博雅迷彩
「父さん!約束どおり、俺の連隊誰一人けが人、病人は出しませんでした!」


「よくやった!よくやった・・・。よく無事に帰ってきた・・・。」


お兄ちゃんはいきなり後方支援部隊のみんなに取り囲まれ、胴上げをされる。この派遣で以前ばらばらだった部隊内が一気に団結したようだ。お兄ちゃんの解散命令で、部隊のみんなは家族のもとに散っていく。


お兄ちゃんは再びパパと握手をすると、美月さんのもとにやってきた。遠目ではわからなかったけれど、お兄ちゃんは相当苦労したのか、痩せている。静ちゃんはお兄ちゃんの顔を見るとてを伸ばし、抱っこをせがむ。


「パパ!あっこ(だっこ)!」

お兄ちゃんは微笑みながら静ちゃんを抱っこするの。


「いい子にしてた?静。」


「うん。」


「ただいま美月・・・。」


お兄ちゃんは美月さんを引き寄せて抱きしめる。


「博雅さん。あのね・・・。」


「何?」


「今ね、妊娠5ヶ月なの。」


「え?美月・・・。」


あたしも知らなかったわよ。二人目を妊娠???


「そっか!もう当分こういうことはないから、安心して。」


「はい。」


本当に和やかな雰囲気・・・。いい夫婦って感じ?パパもお兄ちゃん夫婦を見て微笑んでいた。


「綾乃、昨日新防衛大臣と話したんだが、PKO派遣はいま派遣されている部隊で終わるらしいよ。派遣先も落ち着いてきたことだし、これ以上血税を使う必要はないと総理が判断したらしい・・・。博雅はいい働きをしたと、派遣部隊長も言っていたよ。的確な判断はこの私に似たのかな・・・。」


「お兄ちゃんはこの派遣で成長したのかな?」


「もちろん。いい働きをしたよ。そしてさっき見ただろ、連隊が本当に団結していたんだから・・・。一番若い連隊長なのにね・・・。」


もちろんお兄ちゃんは大変評価されて、出世街道をまっしぐら確定になりました。


もちろん当分の間、東部方面隊後方支援部隊長をするんだけどね・・・。


もうお兄ちゃんを悪く言う部下はいなくなったのよ。


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