4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト  (14-2)奈良&京都旅行

 俺の妻彩子は悩んでいたんや。「究極の選択!」って。家からむっちゃ近いAか、行きなれたFか・・・。悩み悩んだ末、彩子はな、ぜひ来て欲しいと熱意を感じたFTVに返事を出した。俺もそっちのほうが彩子のキャラが生かせるんじゃないかなって思ったんや。バラエティーやスポーツ関係をしたいって言っていたしね・・・。何度も彩夏時代にFTVには出ていたから慣れているって言うし・・・。


 よっしゃ、決まったんやから、弐條や総理と相談して休みをもらったんや。彩子の内々定祝いもかねての旅行。地元にいる私設秘書にいろいろ手配してもらって、週末を入れた3泊4日+α。


 秘書はハイヤーを手配しようと思ったんやけど、断ってレンタカーを借りることになった。二人でいろいろ行くつもりやったんやけど、何かあったらいけないって言うから、この秘書が運転手兼ねてついてくるんやもんな・・・。ま、急に仕事関係とかで用事が出来た時に役に立つからいいかな・・・。でも二人っきりにはなれないやん。


 11月初旬。俺たちはついたらすぐ、墓参りをするので、きちんとスーツを着ている。(もちろん胸には国会議員バッチ)昼過ぎ、伊丹空港に降り立って、到着口から出ると、地元事務所のスタッフ達が出迎えてくれた。もちろん彼らは選挙の際に団結した同年代のスタッフ。


「和気さん、お帰りなさい!さ、こっちにレンタカーを用意していますから。」


スタッフの道明寺君は俺と彩子の荷物を持ち、用意したレンタカーのところまで案内するんや。結構な高級車クラスの車を用意してくれたんやな・・・。


「こんなええ車じゃなくったってええのに・・・。」

「いえいえ、和気さんは代議士ですから・・・。セルシオくらい乗らないと・・・。」


黒のセルシオ。黒光りしてるわ。運転手は地元私設秘書をしてくれている、中学・高校時代の同級生そして親友。電話ではよく話すんやけど、直で会うのは久しぶりや。もちろん運転は上手い。安心して任せる事が出来る。


「おう!久しぶり、二階堂。元気にしてたか?」

「ホント久しぶりやな。始めまして奥様。いろいろ和気から聞いていますよ。」


彩子は珍しく下を向いていた。


「すまんなあ二階堂。彼女おるんやろ、週末付き合わせてしまって・・・。」

「ええよ、和気のためやったらな。その代わり高いで。手当て増やせよな。」

「何言ってんねん。お前の分も宿代と食事代出したるんやから我慢せい。」


俺は二階堂に俺名義のETCカードを渡して、駐車場代とかの諸経費を渡しておく。


「二階堂、経費残ったら小遣いにしたらええわ。さ、今日から4日間頼んだで。」

「了解!さ、イコか。」


ほんまにこいつの運転は上手い。なぜって??こいつは大阪大学大学院を出てたのにさ、不況のあおりで、タクシーの会社に勤めとったんや。一時ハイヤーも運転しとったから、うまいんやで。道も良くしっとる。選挙の際に、こいつは当選したら雇ってくれって言ったから、私設秘書として雇ったんや。やっぱり頭ええから、きちんと仕事はしてくれるやつ。もうちょっと給料上げてやりたいけどな、俺もまだ1年生議員や。ま、補佐官になって議員給料少し上がったんやけど・・・。ホンマやりくりは大変や。


 大和郡山にある小さなお寺に着く。ここはうちの超遠縁に当たる半井さん宅。もともとうちは室町時代に、和気から半井に改姓したんやけど、明治ごろになって和気姓に戻した経緯があるんや。何でか知らんけど。ここの半井さんは代々奈良に平城京があった時代から墓守をしてくれている家系。もちろん直系であるうちの家系と代々交流がある。


 俺がここに訪れるのは何年ぶりか・・・。そうそう・・・東大に受かった時以来?もう十年近く?前もって、調べて電話しておいたから、住職が出迎えてくれた。二階堂が用意してくれていたお供え物を本堂に供えて、ご本尊に拝む。そして和気家代々の古い墓にお参りし、俺の代議士、そして補佐官就任、そして彩子と入籍したことを墓前に報告する。


墓参り終了後、住職と話す。


「本当にお久しぶりですね。泰明君は。お父様は彼岸に来られました。」

「本当ですね・・・。ずっと東京にいたもので、本当でしたら去年の選挙前にこちらへ訪れたかったのですが、バタバタしておりまして・・・。」

「遅れましたが、選挙のご当選と、内閣補佐官就任おめでとうございました。よくテレビで拝見しておりますよ。本当に泰明君はしっかりされて・・・。安堵しましたよ。ご兄弟の中で、一番のやんちゃで、お父様は手を焼いておられた。ところで、そちらは?」

「妻の彩子です。今年の初めに入籍いたしまして。」


彩子はきちんと住職に挨拶をしたんや。さすがに彩子・・・。


「いいお嬢さんを奥様に・・・。でも先日お父様は何も・・・。」

「実は両親には許しを得ていないのです。ですから・・・。入籍のみなのですよ・・・。とくに母がね・・・。」


住職は苦笑してたよ。住職は母さんが俺を一番可愛がっているのを知っているからね・・・。


この寺を出ると、もういい時間・・・。宿泊先の奈良ホテルにチェックインする。まあ俺らの新婚旅行も兼ねてるからな、いい部屋を取った。スイートはもったいないから、デラックスツインで・・・。二階堂はシングル。二階堂がチェックインをするって言ったけど、俺がすることになった。予約入れたん俺やしな・・・。俺は宿泊名簿に名前と職業などを書き込んでフロントに渡す。


「和気泰明様、デラックスツインが1室、シングル1室でお間違えありませんか?」

「はい、それで・・・。」


フロントで鍵とクーポン類を受け取り、ボーイの案内で部屋に入る。やはりここのホテルはいい部屋だ。何度か墓参りの帰りに泊まった事がある。彩子は窓から見える奈良公園を眺めながら喜んでいた。さあここからは自由時間。二階堂はせっせと車をきれいに拭いていた。そういうところはホントにマメ。車が好きなんだあいつはな。すると二階堂は誰かと話している。すると電話がかかる。二階堂からだ。このしゃべり方は仕事関係やな・・・。


『和気さん、面会したいという方が・・・・。』

「誰?」

『党奈良県連の代表者がお見えですけれど?いかがいたしましょう。』

「じゃあ、下のティーラウンジで話を・・・。」

『はいそのように・・・。』


せっかく着替えて彩子と出かけようと思ったのにさ・・・・。何で関係ない県連が来るんや?いくら補佐官いうても一年生議員の俺・・・。何か内閣に直訴か?なんだかんだ言ってもおれは内閣広報補佐官やし・・・それよりなんで俺がここにいるに知ってるんやろか?疑問だ・・・。もう一度、議員バッチつきのスーツ着て、プライベートではかけないめがねをかけてる。


「彩子、ちょっと待ててな・・・。話してくるから・・・。」

「うん・・・。早くね・・・。」

「ああ・・・・。」


俺は下に降りて、二階堂を探す。二階堂は県連代表者はじめ数人を連れてロビーで待っていた。とりあえずラウンジに行って、名刺交換。特にこれといって話はなく、ただのご挨拶。


「実はプライベートの旅行でして・・・。どうして私がここにいる事がわかったのですか?」


そういえば、ここの選挙区は伯父さんの選挙区やった・・・。伯父さんは文科相。だから挨拶に来たのか・・・。なるほどね・・・。きっと伯父さんがうちの秘書に宿泊先の連絡先とかを聞きだしたんやな・・・。そうやな・・・俺は将来伯父さんの後継者やからな・・・・今の選挙区から鞍替えして、ここに来るかも知れんのやった・・・。なんでもない話をして、お茶代払って帰っていったけどな・・・。ホンマいらん時間使ってもうたな・・・。あーあ、もう暗くなってきてしもうたやんか・・・。明日はゆっくりさせてくれるんやろな・・・。明日は明日香とかあっちのほうまで足延ばそうと思ってたんやけどな・・・。明日はゆっくりして奈良見物か・・・。まあええか。


「二階堂、明日はチェックアウトギリギリまでゆっくりさせてな。」

「わかってるって。まあいう新婚旅行みたいなもんやもんな・・・。俺もゆっくりさせてもらうよ。じゃ、部屋戻るわ。何かあったら電話くれ。」

「おう。」


ロビー階のエレベーターの前で別れ、俺は部屋に戻ったんや。彩子は疲れたんかな・・・。ベッドの上で寝てたんや。俺は大事なスーツをハンガーにかけてから寝ている彩子の唇にキスしたんや。彩子は驚いて起きたんや。


「あ、びっくりした!」

「ただいま彩子。遅くなってごめんな・・・。県連の人が挨拶に来ただけやから・・・。」


俺は今日彩子が危険日やないの知ってるから、そのまま彩子といちゃつく。だってさ、麻布の家じゃ、俺はマスオサン状態やから、彩子とゆっくりいちゃつくことって出来んやろ。その上、彩子が就職活動してたからお預けくらってたしな・・・。環境も違うし、まあいう新婚旅行や。夕飯の時間を忘れていちゃついてたんやな・・・。


次の日、朝早く目が覚めてしまったから、朝靄の中を彩子と散歩する。遠くで鹿を呼ぶホルンの音。鹿のえさの時間や。このホルンの音を聞いて山から鹿が下りてくる。その風景を見て俺たちは微笑み和んでいたんや。ホンマにこんなに外でゆっくりできるんは久しぶりというかはじめてかもしれん。ホンマたくさんの鹿・・・。ここまでいると可愛いなんて思わんと怖いわあ・・・。


「和気さん・・・。」

「なに?彩子。」


彩子はなんか戸惑った表情で俺を見るんや。なんなんやろ・・・。彩子は俺と向かい合ってたち、俺の両手を握り締めて言うんや。


「和気さん、また彩子タレント業はじめていい?」

「え?」


なんてこと言うんや。引退しても北野彩夏の人気は根強い。そんなことは知っている。今年の春に引退宣言して、この半年、徐々に復帰の声が高まっているのは確かや。昨年の学園祭行脚で、彩子は華やかなカリスマモデルイメージから清楚なイメージに転換してからさらに人気が上がって、CM中心のタレントをしとった。人気絶頂の時に引退したもんやから・・・。ホテルに戻って彩子から詳しい事情を聞いたんや。


「ここ最近、事務所からしつこく連絡があって・・・。もちろん彩子がFTVに内々定をもらっていること承知のうえよ。FTVも承知しているって・・・。」

「え?そこまで話し進んでるんか?で、何すんねん!」

「CMだよ。新年度からのキャンペーンなんだって・・・。事務所が断ったらしいんだけど、どうしても北野彩夏じゃないとだめだって航空会社の人が・・・。FTVに入社するまでの間の契約だから・・・。和気さん、だめかな・・・。」


約束が違う!この前事務所にきっぱり言ったはずや。


「彩子は・・・やってみたいの!」


わかってるよ・・・。いちばんCMの仕事が生き生きしているくらい・・・。引退前最後のデジカメのCMはすごく良かった・・・。北野彩夏がCMに出ると何でも売れるって言うのはよく聞く話・・・。もちろんOKするしかないやろ・・・。もちろん俺との入籍は内緒の話・・・。また始まるんか・・・。2人の関係を隠す生活が・・・。もちろん俺が結婚しているこのも世間では知られていないのは確かやけど・・・。また議員宿舎に移るかな・・・。


「いいよ。彩子の好きにしたらいいけど、ちゃんと大学の単位は取れよ。」

「うん!」


まあ彩子は大分単位をとってるもんな・・・。四年で楽できるくらいの単位は取れる予定やし・・・。なんだかんだ言って彩子は要領がいいから、いい成績で単位をとっているんやもん。


俺たちは二階堂と一緒に朝食を食べる。


「二階堂、日程中いっぱい2人の写真を撮ってくれへんかな・・・。」

「おう。了解。どうしたんや、朝から暗いで。泰明らしくない。」

「ん?ちょっと、いろいろあってな。」

なら公園
チェックアウトを済ませ、駐車場にある車に荷物を積んでから奈良公園を歩き回る。さすがに紅葉がきれいだ。俺と彩子はラフな格好で歩き回る。(もちろんめがねはなし!)その後ろをスーツを着た秘書の二階堂がカメラ片手についてくる異様な感じや。二階堂はもちろん仕事中みたいなもんやから、IDカードを胸ポケットに忍ばせ、胸には党のバッチを付けている。二階堂は東大寺のチケットを購入してくると、俺たちに渡す。いろいろなところで彩子と記念撮影をした。もちろん二階堂は楽しそうなスナップ写真も撮ってくれた。ホントに二階堂に来てもらって助かったな。ほかの秘書じゃここまでしてもらわれへん。


「和気、そろそろならを発たないと・・・。」

「もうそんな時間?」


ホテルの駐車場に戻り、車に乗る。国道24号線から京阪和道に入って、宇治方面に入る。京都市内に入り、京都駅上のホテルにチェックイン。時期的にいい部屋しか空いていなくって、セミスイートを・・・。二階堂は実家が近いので、実家に泊まることになる。実は俺は京都には詳しいんや。中学から進学校で有名な洛南に行ってたしな。通うの大変やったから、親戚んちに下宿してたけど。もう京都市内は庭。中学から一緒に二階堂と遊びまくってたんや。


次の日、朝起きて、スーツに着替える。今日は氏寺神護寺に行く予定。ここは和気家の祖の墓がある。霊園には代々うちの墓もある。ここにくるとなんだか落ち着くんだよね・・・。やはり縁があるんやろか・・・。あまり前世とかそんなものは信じないほうやけど、やはりここにくると信じたくなるような事が何度も感じた事があった。まあそれがなんなのかはわからないけれど・・・。懐かしい感じって言うんやろか・・・。寺参りを済ませ、墓参りをする。きちんと先祖にいろいろ報告をする。彩子もきちんと手を合わせ、何かを願っているんやろうか・・・。ふと彩子が俺に言うんや。


「一時期ね、前世占いって流行ったことあるでしょ。彩子占ってもらった事があるんだ。大昔彩子はお姫様だったんだって。いろいろ苦労した・・・。最後はお医師様と結婚して幸せになったって・・・。ホントかな。」


そういえば10年程前に流行ったよな。そういえば俺も見てもらったな・・・。


「和気さんも見てもらったことある?」

「ん?」


すると二階堂が口を挟む。


「和気は前世もその前もずっと医師だったらしいよ。今現世は医者じゃないけどな・・・。代々和気家に生まれ変わってるってよ。」


そういえばそんなこといわれてたんや。別に占い師に家系が医者やって言ってなかったのに、ずばりあなたの家系は医者でしょからはじまり、特に俺は何代も何代も優秀な医師として生まれ変わってるって・・・。ということは彩子と会っているかもしれない?ま、そんなことは信じない性質だから・・・。それなら何で今の俺は医者ではないんやろ。前世を否定したかったから?決められたような道筋を嫌った?だから医者を辞めたのか?10年前の高校時代の気持ちなんておぼえていやしない。そんな話をしていたからか、夜変な夢見たやんか。ホンマ相当昔の時代・・・。


まあ気にしない・・。寝起きが悪かった・・・・。


「大丈夫?結構うなされてたよ。」

「変な夢見たんや・・・あんなはっきりした夢は初めてや・・・。」

「和気さんらしくないね・・・。」


彩子は俺の汗を拭いてくれた。前世の夢?そんなの信じない。


いろいろ京都観光をして、夕方の新幹線で東京に戻る。二階堂は新幹線のホームまで荷物を持って見送ってくれたんや。


「二階堂、気をつけてな。またこっちに遊びに来いよ。」

「おう!俺も楽しかったよ。地元のことは任せておけ。そうそう、これ読んどけ。和気、忘れもんないか?」

「もしあったら議員会館のほうに送ってくれ。ほんま4日間ありがとう。」


二階堂は紙袋に入った週刊誌や新聞を渡す。そしてのぞみが見えなくなるまで見送ってくれたんや。






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