4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ドリーム・クエスト (21)元彼~2番目

 年明け早々、私(彩子って言うのやめたの!)は京都競馬場にいる。もちろん仕事よ。今年1年のJRAのイメージキャラの一人になったもんだから、今年初の京都金杯というレースの表彰式に出ることになっているの。表彰式はメインレースのあとだから、お昼に会場入りして、振袖に着替えて控え室に待っているのよね・・・。今日私が京都競馬場に来ていることを知っているファンが詰め掛けているらしいわ・・・。競馬はあまり興味はないんだけど、アナウンサーになったらこういう関係のお仕事もするかもしれないでしょ。これもひとつの勉強かな・・・・。レース内容が書かれたものをペラペラめくる。そしてある名前に目が行くの。


『竹下 悠』


若手トップジョッキーで、22歳のイケメン。第二の武豊なんて言われ、女性ファンも多い。そして彼は私の2番目の元彼だったりする。


彼と出会った(つきあった)のは中学2年の夏。悠君は同じ学校のひとつ年上で、関西で有名な乗馬クラブの次男。はじめの印象はああ小さな先輩・・・。私の身長は165センチだから、私よりも5センチ低い160センチ。うちの中学校の乗馬部の部長さんで、いろいろな賞をもらっていた。それなのになぜか希望進路はJRAの競馬学校騎手課程。悠君は毎日私を校門で待ち伏せて、しつこいくらい付き合おう付き合おうって言うから、しょうがなく付き合った感じの彼。顔がよくって、乗馬している姿はまるで王子様のようで、結構女の子たちには人気があったんだけど・・・。馬から下りるとホントに小さくてイメージが・・・。手をつないでデートしたくらいの関係・・・。でもなんだかんだ言って悠君が競馬学校に入学するまで一緒にいたかな・・・。遠距離恋愛が嫌で別れたんだけど・・・・。

ワキノカミカゼ&竹下悠
まったく知らなかったんだけど、和気さんのお父さんって馬主さんやってるのね・・・。


今日のメインレースの一番人気。


冠名は『ワキノ』。


ゼッケンナンバー7番ワキノカミカゼ・・・。


鞍上は竹下悠。


パドックの映像に和気さんのお父さんがいて驚いちゃった・・・。敏明君も来ているんだ・・・。すごくきれいな芦毛の馬。和気さんちの勝負服を着た悠君が入ってきて、ワキノカミカゼに騎乗する。話によると悠君は和気さんのお父さんのお気に入りらしくって、ほとんどの持ち馬に乗せているらしい。


去年の2歳の牝馬GⅠレースにも出走して見事無敗優勝。今年のクラシックレースの注目馬に挙がっているワキノヒメギミ。もちろん鞍上は悠君で、和気さんのお父さんの馬。悠君のGⅠ勝ち鞍数のほとんどは和気さんのお父さんの馬・・・。へ~~~。


レースが始まって、やっぱり断トツ人気のワキノカミカゼがレースを引っ張って敵無しって感じの6馬身差の圧勝・・・。


そして私はそろそろ準備をする。そこで和気さんのお父さんと久しぶりに会った。和気さんのお父さんはジャケットに馬主のリボンをつけてもらっていた。そして敏明君とも目が合う。もちろんお互い声をかけることが出来ないので、目で挨拶。敏明君は私の振袖姿を見て真っ赤な顔をしていた。


(既婚なのに振袖って言うのも変な話だけど・・・。)


もちろん悠君は私の姿を見て何か言いたげな顔・・・。


表彰式が始まる。


私は馬主、騎手、厩務員、調教師などの人に花束を渡す役目。放送で私の名前を呼ばれると、場内は大歓声ですごい数のフラッシュ。私は馬主の和気さんのお父さんから順番に花束を渡していった。お父さんは私に微笑んでくれた。もちろん私は和気さんのお父さんのお気に入りだし・・・。そして騎手の悠君に渡す。悠君は私に向かって何か言ったの。歓声で聞こえなかったけれど確かに口の動きからして・・・。


『この後会えるかな・・・。』


私は聞こえていないふりをして知らん振りしたけれど・・・。表彰式のあと、ワキノカミカゼと共にみんなで記念撮影・・・。このあとの最終レースに騎乗しない悠君まで入って、それも私の横に立つ。そして私の顔を見て満面の笑みで見つめるの・・・。反対側には敏明君が立って、祐君をにらみつけている。記念撮影が終わる。


今日は和気さんと会うことになっている。ホントに久しぶり。


「お疲れ様でした。」


そういって私は控え室で着替えてもとの和気彩子に戻る。和気さんは二階堂さんの運転する車で京都競馬場の関係者駐車場で待ち合わせをしている。和気さんはわざわざ地元で会合があったのにも関わらず、ここまで迎えに来てくれた。


(運転しているのは二階堂さんだけど・・・。)


もう出るよって電話していたからか、出口に横付けしてくれていて、二階堂さんが私のためにドアを開けてくれた。ドアの奥には和気さんの微笑んだ顔が見える。ちょっと痩せた?


「彩ちゃん!」


和気さんの車に乗り込もうとする私を呼び止める声。もちろんドアを開けている二階堂さんや車の運転席後ろに座っている和気さんはその声の主のほうを見る。


声の主は竹下悠。急いで私を追ってきたのか、息を切らしながら、私の前に立つ。そして息を整えると、この私に言うの。


「彩ちゃん、こっちにいつまでいるの?明日にでも会える?もしだめなら、僕が関東遠征のときに会えるかな・・・。」


和気さんは身を乗り出して私の手を引き、車に乗せる。二階堂さんは車のドアを閉め、運転席に座る。


「二階堂、行ってくれ・・・。」

「はい・・・。」


車が静かに走り出す。悠君は唖然として和気さんの車を見つめていたの。和気さんは不機嫌な顔で何も言わないまま京都方面に向かう。


「どこに行くの?」

「父さん主催の祝勝会・・・。ま、馬関係の新年会も兼ねているけど・・・。」

「そう・・・。この格好でいいのかな・・・。」

「いいんじゃない?公式じゃないからね・・・。ま、母さんは来てないから安心して。」


和気さんは会場に着くまで何にもしゃべらなかった・・・。待ち合わせの時間までちょっと時間をつぶしたりなんかした。


会場は京都市内の某料亭・・・。お座敷に通されると、20人くらいのお客さん。さっきあった調教師さんや、厩務員、調教助手、そして・・・。私は悠君と目が合う。和気さんは私と悠君の目が合ったことに気がついたのか、私を引き寄せて肩を抱く。


「おお、泰明、遅いぞ!さ、座りなさい。彩子さんも・・・。」


お父さんはもうすでにお酒が入っているのか、ご機嫌な様子。和気さんは立ち上がると、名刺を取り出し、一人一人に挨拶をしていく。そして最後に悠君のところへ・・・。


「はじめまして、私は内閣総理大臣広報担当補佐官衆議院議員の和気泰明です。いつも父の馬に乗ってくれて・・・大活躍らしいね・・・。」

「はじめまして、竹下悠です・・・。」

「私の妻とお友達みたいだね・・・。」

「え?」


和気さんは立ち上がって祐君の側を離れると、私の隣に座りなおす。和気さんのお父さんは私を紹介する。


「この子はね、うちの次男の嫁なんですよ。まだ公にしていないから、ここだけの話ですよ。ま、今日ご覧のとおり、北野彩夏としてがんばっているんだけど。」


招待客はみんな驚いていたんだけど、悠君以外はみんな私たちを祝福してくれた。悠君は不機嫌そうな顔を相手黙々と食べている。相変わらず、和気さんは悠君をにらみつけたりなんかして・・・。


帰りの車の中で、和気さんは私にこういったの。


「あの竹下悠って言う騎手、彩子の何?普通の友達じゃなさそうだけど・・・。」


私は和気さんの顔を見ながら、考え込んだ。


「あのね和気さん、あの人は私の中学の一年先輩で・・・・。あのその・・・。」

「付き合っていたってこと?西武の上杉のように・・・。」

「うん、2番目の元彼・・・。今日久しぶりに会ったの・・・・。ほんとよ・・・。」

「そう・・・あと何人元彼が出てくるんや?」

「・・・。」


私は黙り込んでしまった。ホントになんとも思っていないし・・・。あっちが勝手に想っているだけ・・・。ホントに辛い・・・。


4人目の元彼二階堂さんが目の前にいるし、今の旦那様の和気さんがいるんだもん。


「和気、やめとけ。奥さんがかわいそうやろ。聞かれたくないこと聞くな。お前はそんな嫉妬深いやつやとは思わんかった。」

「別に嫉妬深いわけじゃない。気になるだけや。特に彩子の初めてのやつはどんなやつやったか・・・。」


私と二階堂さんは一瞬焦ってしまったの。


私の初体験の相手はここにいる二階堂さんな訳で・・・。ホント重苦しい車内だった・・・。


ああ誰か助けて・・・。


ホント去年から今年にかけて厄年かしら・・・。


それとも大殺界?


明日はラジオの出演だし・・・。




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