4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

どりーむ・くえすと (2)初めての彼・白球の貴公子 上杉友哉
 ある日、私は某都内ホテルで行われるCMのイメージキャラ記者会見を終了後、ばったりある人と会った。それは初めて付き合った元彼、上杉友哉。彼は現在プロ野球選手。23歳。5年前、鳴り物入りで阪神に入団した彼。一時はすごく活躍して白球の貴公子とも言われた逸材だった。

今はというと、いい若手選手が増えてしまって、金銭トレードで西武に入団したと聞いた。その話で私が記者会見していたホテルに来ていたらしいの。

「彩ちゃんだよね・・・。久しぶり・・・。元気そうで嬉しいよ・・・。」
「友哉君・・・?」
「あ、これ俺の連絡先。話があるんだ・・・連絡くれるかな・・・。いつまでも待っているからね・・・。」

そういうと、私のコートのポケットにぐいっと携帯番号とメルアドが書かれた紙を入れて立ち去って行った・・・。

 上杉友哉と出会ったのはいつだったろう・・・。 そうそう・・・出会ったのは中1になってすぐのこと。 私はお父さんの赴任先イギリスから港町神戸に戻ってきたの。私はここで生まれたんだけど、お父さんの仕事の都合で国内だけではなく、韓国、インドネシアそしてイギリスと小学校時代を過ごしたの。そして神戸のちょっと有名な学園の中等部に編入したのよね。

 ある日私は学校の友人に連れられてあるグランドに行ったの。

「彩ちゃん、ごめんね付き合せちゃって・・・。お兄ちゃんがね、どうしても来て欲しいっていうから・・・。」
「ううん・・・いいよ。」

私はあまり野球には興味なかったんだけど・・・。試合が終わって、ある男の子が近づいてきたの。

「お兄ちゃん、お疲れ!!!」

その男の子はかぶっている帽子を脱ぎ、私に挨拶をするの。

「源彩子さんだよね・・・。」
「はい・・・。」
「僕は君と同じ学校の3年。上杉友哉って言います。今日はすみません・・・妹に頼んで呼んだのはこの僕なんだ・・・。」

このとき私は告白されたの。ずっと私を見ていたんだって・・・。親友のお兄ちゃんを振るなんて出来ないじゃない・・・。ま、いいかって感じで付き合うことに決めたの。

 彼はお父さんが元プロ野球選手。今はどこかの球団の職員をしていると聞いた。うちの学校には野球部がなかったから、地元のシニアリーグに在籍して活躍していた。家が近所だったから、毎朝一緒に登校して、帰り、彼は練習があるからって別行動。週末は彼の練習や試合を見に行ってた。付き合うっていっても友達の延長って感じで長々付き合った1年間。ついに別れる時がきたのよね・・・。

 彼はスポーツ推薦で高知の明徳義塾に進学する事が決まってね。卒業式の日に校舎の裏で初キス。

「彩ちゃん、遠距離恋愛になるけど、きっとこっちに帰ってくるから、待っていてくれる?」
「え?」
「必ず連絡するから。手紙も出すよ。だから待っていてくれる?」

私は何も言えなかったのよね・・・。
彼は高知に旅立ったの。はじめのうちは電話とかメールとか、手紙をやり取りしていたんだけど、彼が入学後すぐにレギュラーに選ばれてからやり取りがなくなってしまって自然消滅。3年連続甲子園に出場して、会う機会があったけれど、もうその時には別の彼がいたから会う気もしなかった・・・。あっちからも連絡なかったしね・・・。

 彼は高校ドラフトで阪神に鳴り物入りで入団。背も高くっていい顔していたから、高校時代からファンも多くて阪神入団後も白球の貴公子とかなんとか言われて騒がれてたわよ。私はなんとも思っていなかったから気にもしなかったけどね・・・。

 あれから何年も経ってこうして再会・・・。私は連絡先をもらったけれど、もちろん連絡を取らなかった。すると、私の公式ブログにメッセージが入ったのよね・・・。

『彩ちゃん、電話かかってくるのを待っていたんだよ。僕はずっと君とは別れていないと思っていたんだよ。別れの挨拶なんかしてないじゃないか・・・。君と会いたいんだ・・・。今まで大阪にいたからなかなか会えなかったけれど、僕は所沢にいるから、これからいつでも会えるよね・・・。未だに僕は君の事が好きなんだよ。決して君のことを忘れたことないんだから・・・。連絡待っているよ。  上杉友哉』

私はフリーメールを使って返事を出した。

『ごめんなさい。私には大切な人がいるから・・・。 彩子』

もちろんしつこくメールされるのが嫌だから速攻そのメールアドレスは解約。その数時間後、私の携帯に電話があったの。誰に聞いたんだろう。ちょうど私は旦那様の議員宿舎にこっそりいたのよね・・・。旦那様はちょうどいなかったのよ。 何度も何度もかかってくるからきちんと言ったの。

「もうかけないでくれる?迷惑なの・・・。私には心に決めた人がいるし、今その彼の家にいるから・・・。だからもうかけないで・・・。」
『でもさ。彩ちゃん・・・。』

私は電話を切ったの。もうそれっきりかかってくることはなかったけれど・・・。

 私がアナウンサーになってスポーツ担当になったらまた会う機会があるんだろうな・・・。

ちょっと億劫だけど、今は大切な旦那様がいるから、しょうがないよね。
スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Copyright © ねぇね2人と双子っちのママのお部屋。別館. all rights reserved.
さくらと空 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。