4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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どりーむ・くえすと (3)4番目の彼、驚きの再会・二階堂正輝
 ある日、私は旦那様が暮らす議員宿舎にいた。別に用事はなかったんだけど、なんとなく会いたくなってタクシー飛ばしてやってきたの。ここの宿舎は地下駐車場ってモノがあるからいいよね・・・。いつもここに来る時はタクシーを地下駐車場の出入り口まで入れてもらってそのままエレベーターで旦那様の住む10階まで誰にも会わずにいけるって訳。プライバシー守られているからいいわ。普通なら警備員に止められるかも知れないけど、旦那様が何とかしてくれているんだと思う。この10階は同じ与党代議士さんで、旦那様と仲のいい人ばかりだから、みんな私と旦那様の関係を知っているのよね。だから私は赤坂議員宿舎の中に入って10階までたどり着くと安心。

 合鍵を使って中に入るの。今日は旦那様がお休みだから、朝に来たのよ。旦那様を起こして一緒にブランチ。旦那様はおいしいおいしいって食べてくれる。これが私の唯一の安らぎかもしれない。

 すると昼過ぎにお客様。私は出る事が出来ないでしょ。だから旦那様が出たの。

「和気、例のものを・・・。」
「あ、ありがとう。まあ上がれよ。お茶でも飲んでけ。」

するとスーツ姿の荷物をいっぱいかかえた男の人が入ってきた。

「二階堂、今日はうちの嫁さん来てるんや。前言ったやろ、入籍したって・・・。」

その男は荷物を旦那様の執務室においてこっちに戻ってきた。ああ、なんかみたことある顔・・・。


「彩子、この人はね、俺の中学からの友人で、地元で秘書をしてくれているんや。今臨時国会で忙しいからな、手伝いに来てもらってるんやで。名前は二階堂正輝。これからいろいろ世話になる事があると思うからよう覚えとき。」

 やっぱりこの人って私が高校1年の夏から2年半付き合ってた人だわ・・・。もちろん彼は私の顔を見るなり驚いて固まっていた。

「始めまして奥様。二階堂と申します。和気からいろいろ惚気話を聞いていますよ。よろしく。」

彼は初対面のふりをして私に挨拶をしてきた。もちろん私も同じように初対面のふりをしてご挨拶。

 ああなんで最近立て続けに元彼に会ってしまうんだろう・・・。それもこの人、旦那様の私設秘書でしょ。旦那様が議員を辞めない限りそして彼が秘書を辞めない限り雇い主の妻として付き合わないといけないんだよね・・・。

 実はこの人、私のはじめての人なの。それまではキス以外をしていなかった。4番目の6歳年上の元彼氏。本気で付き合った人。

 出会いは高1の春。私は大阪にある予備校に通っていたの。そこでチューターって言う予備校生の相談にのったり雑用をしたりするバイトをしていた彼。そして私のクラス「東大、京大、阪大クラス」の担当だったの。いろいろ相談しているうちに仲良くなってしまって、夏休みの大阪でも有名な平成淀川花火大会。一緒にいく約束をしたの。私はとびっきりの浴衣を着て、うっすら化粧。待ち合わせの阪急十三駅で彼に会い、迷子にならないように手をつないで会場へ・・・。きれいな花火を眺めながら、時折彼と目が合ったりなんかして・・・。花火が終わった帰り道、彼が話があるって言うから横道にそれて話をしたの。

「え?二階堂さん、予備校辞めちゃうの?」
「ああ、4年なのにまだ就職決まってないし、大学院にでも行こうと思っているからね・・・。勉強しないと・・・。」
「やだよ・・・。さみしいな・・・。」

彼は私をぎゅっと抱きしめて、キスを・・・。

「源さん、いや彩ちゃん。この俺でよければ付き合ってくれないかな・・・。彩ちゃんの側にいたいんだ・・・。」

私は彼が大好きだったから、うなずいて付き合うことになったの。

 当時彼は大学近くで一人暮らし・・・。京都から通える距離だったけれど、朝起きるのが苦手らしくって一人暮らししていたらしいの。週末は彼の部屋に行って、勉強をみてくれていたの。そして付き合って初めてのクリスマスイブ・・・。デートのあと、彼の部屋でひとつのケーキをつついて食べていた。彼は私の唇についたケーキの生クリームをなめたのよ。そしてそのまま私をそっと押し倒して、キスを・・・・。

「二階堂さん???」
「彩ちゃん、どういうことかわかるよね・・・。もう付き合って4ヶ月だし・・・。」

私は黙ったまま、彼を初めて受け入れたの・・・。これが私の初体験。私はそのあと泣いてしまって、彼はそのままの姿で私を抱きしめて何度も謝ってくれたの。

「ごめんな・・・。半分無理やりみたいなものだったな・・・。」
「ううん・・・いい・・。だって6歳も年上の二階堂さんとつきあっているんだもん。こういうのは当たり前だよね・・・。」
「家まで送るよ・・・。次はいつ会える?」
「・・・。」

私はそれ以上何も言わなかったの。彼は車で神戸の実家まで送ってくれた・・・。

 なんだかんだ言って3年近く付き合って、彼が大学院卒業、私が高校卒業と同時に別れてしまったの。まあ理由は私が東大に合格して、遠距離恋愛になってしまったことと、彼は結局就職が決まらないで、京都の実家に戻ってしまったから。

 ホントいがみ合った別れじゃなかったのよね・・・。嫌な思い出のなかった唯一の元彼・・・。もし旦那様より先に再会していたら、この人と結婚していたかもしれない。それほど好きな人だったのよね・・・。

 旦那様は所用で家を出たの。私は彼と2人きりになった。

「彩ちゃん、元気だった?」
「うん・・・二階堂さんは?」
「元気だったよ。彩ちゃんが和気の奥さんだったなんて・・・。」
「私だって和気さんの私設秘書が二階堂さんだったなんて・・・。」
「不思議な縁だね・・・。俺のこと忘れたかなって思ったよ・・・。」
「忘れるわけないよ・・・。私の初めての人なんだもん。一番長く付き合った人なんだし・・・。」
「でももう俺のことなんとも思っていないんだろ?」
「そんなことないよ。私にとって二番目に大切な人だよ。」
「一番目は和気ってことか・・・。」
「うん・・・。」
「じゃあ俺、彩ちゃんをキャンセル待ちしていいかな?」

彼の言葉に一瞬ドキッとしたんだけど、今は旦那様が一番好き・・・。一番大事。

「もうキャンセルできないの。和気さんと彩子は・・・。だからキャンセル待ちは受け付けてないんだよ。」

私は苦笑して彼を見つめたの・・・。

「キャンセル待ち不可か・・・残念だな・・・。」

それ以上の話はしなかったの。もちろん私たちの仲が戻るわけないの。
でもいい思い出だった・・・ありがとう二階堂さん。
これからも私の旦那様をよろしくね。
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