4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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ときめきアナウンサー日記(仮) 第5章 和気彩子の悩み (1)旦那様の浮気疑惑
 2月下旬のある日、和気さんは通常国会本会議を終えてまっすぐ帰ってきた。いつもなら帰ってくるなり、キス魔に変身するんだけど、この日は「ただいま・・・。」って言ったっきり書斎に入っていったの。

そういえば朝から変だったんだ・・・。いつも私が出勤前に起きてくれてキスして出勤するんだけど、いってらっしゃいってベッドに横になったままで手を振っただけ・・・。

夜はいつも一緒に寝るんだけど、ずっと和気さんは私に指一本触れなかったの・・・。

それが何日も続いた週末の金曜日・・・。

和気さんは帰ってくるなり、ボストンバックに着替えを詰め始めたの。

「あれ?和気さん、どこかに行くの?」
「ん?これから週末地元に帰るから・・・。」
「どうしたの?いきなり・・・。最近変だよ?」
「そんなことないよ。仕事で帰るんだから、安心して・・・。彩子は朝早くから働いてるんだから、週末の休みは自宅でゆっくりしてなよ。」


まあ、その時は忙しいんだねってで済んだんだけど、それが数ヶ月続いたもんだから・・・。

もしかして地元に愛人ができたのかなって私は疑ったの・・・。

和気さんの実家に電話をかけても来ていないって言うし、地元の事務所にかけても外出中・・・。

もちろん携帯は留守電のまま・・・メッセージを入れても返事が来なかったの・・・。

変だよね・・・。

あのキス魔の和気さんがここ数ヶ月私にキスさえしてくれないどころか、一緒のベッドに寝ていても、背中合わせで寝るんだもん・・・。

おかしいよ・・・。

私は意を決して週末和気さんの地元へ行くことにしたの。

最悪の結果が脳裏のよぎったりしたけど・・・。

 私は和気さんが朝一の飛行機に乗るため、羽田に向かったことを確かめると、次の便の大阪伊丹空港行きの飛行機に乗った。そして着くとタクシーで和気さんの事務所へ急いだ。

事務所には地元私設秘書の二階堂さんのみ・・・。


「あれ?彩ちゃん・・・。どうしたの?」


この二階堂さんは私の元彼だから、誰もいないときは私のことを彩ちゃんと未だに呼ぶ。


「二階堂さん、和気さんは?」
「ま、寒いから中に入って・・・。お茶ぐらい飲んで・・・。」


私は中に入って二階堂さんと話す。


「どうして最近和気さんは毎週地元に帰るの?おかしいじゃない?ホントにへんなの・・・。理由を話してくれないし・・・。仕事だって・・・。もしかして浮気していないかなって心配になって・・・。」
「え?浮気???」


二階堂さんは笑いをこらえている。何か変なこと言った?


「和気が浮気なんてね・・・。あいつの辞書に浮気って言葉はないよ・・・。」


二階堂さんは時計を見るという・・・。

「じゃ、今和気がやっていることを見せてあげるよ・・・。」

二階堂さんは事務所に鍵を掛け、和気さんの車に私を乗せて近くにあるJR川西池田駅のロータリーに連れて行くの。

すると和気さんは寒いのに防寒着を着ないで、スーツ姿で立って演説している。土曜日の朝一番からよ・・・。

「和気はね、毎週選挙区内のいろいろな駅前に立って演説したり、昼間は老人ホームやいろいろな施設に行って有権者の生の声を聞きにまわっているんだ・・・。もちろん夕方もだよ・・・。本当は平日にしたいんだけど、国会があるし、官邸から出ることが出来ないだろ・・・。補佐官だから・・・。浮気する暇なんてないんだよ和気には・・・。ああやって演説したあと、党が作った選挙区内用のチラシを配っている。今うちのスタッフはね、手分けして選挙区内にチラシと、うちの事務所の連絡先を個別に配っているんだ・・・。」
「そうなんだ・・・。ありがとう二階堂さん・・・。で、お昼とかはちゃんと摂ってるの?」
「さあ・・・コンビニ弁当とか、ファーストフードじゃないかな?レシートたくさんポケットに入れてたしね・・・。」


お昼まで時間がある・・・。

「ねえ二階堂さん、事務所のキッチン借りていいかな?」
「え?別にいいけど?何で?」
「和気さんのためにお弁当を作るの・・・。それくらいしか和気さんのお手伝いが出来ないから・・・。」


私は近所のスーパーに行っていろいろ買い込むと、事務所のキッチンでいろいろ作り出したの。もちろん事務所のスタッフも食べることが出来るようにたくさんおかずも作って・・・。そして私は使い捨ての容器にいろいろつめた。時間を見るともう11時・・・。今はJR宝塚の駅前にいるらしい・・・。だって演説とかをしようと思うと警察に日時を申請しないといけないでしょ・・・。だから時間ははっきりわかるの。私は二階堂さんに送ってもらった。和気さんは丁度演説の準備をしていたの。

「こんなとこで何しているの?和気さん・・・。」
「え?」

和気さんはとても驚いた表情で、私を見てた。

「さ、彩子・・・なんでここに?」
「毎週何も言わずに地元に帰るから、もしかして浮気してるんじゃないかって思って来たの。ま、それは間違いだったけど・・・。」


和気さんは笑いをこらえながら、私を見つめている。私は和気さんにお弁当を渡して言ったの。

「これお弁当ね・・・。何か手伝うよ・・・。チラシ配ろうか?」
「彩子・・・。いいよ・・・仕事で疲れているのにさ・・・。」
「水臭いこといわないで・・・。私は和気さんの奥さんだよ。お手伝いくらいさせてよ・・・。」
「わかった・・・。じゃ、演説中にチラシでも配ってくれる?」


私は和気さんの演説中にチラシを配ったの・・・。

もちろん有名な代議士と、女子アナが街頭でこういうことをしているもんだから、驚く通行人・・・。

人だかりもできる。

見る見るなくなるチラシ・・・。

大反響で、演説時間を終えた・・・。



和気さんは無事終えたあと、腰掛けるところを見つけて、私の作った愛妻弁当をつつき、満足そうな表情で、私を見つめて微笑むの・・・。




「ごめんな彩子・・・。いろいろ心配かけたみたいで・・・。ま、今晩にでもゆっくり話すよ・・・。とりあえずありがとうな・・・。」
「いいよ、私たちは夫婦だもん・・・。いろいろがんばらないとね・・・。夫婦二人三脚で・・・。」
「そうだね・・・。これからは彩子にいろいろ頼まないといけないかな・・・。それでもいい?」
「うん、何でも言ってよ。出来る限りの事はするから・・・。」


私たちはなんだかさらに理解しあえたような気がする・・・。

本当に私たちは夫婦でよかったなってはじめて思った日でした・・・。
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