4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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第25章 和姫入内
 師走の良き日、和姫の入内が行われる。右大臣家の女御には負けないようなお道具などを用意され、入内のための行列も相当なものであった。まだ右大臣家の女御はご実家にて静養中で、御所にいらっしゃらないことをいいことに、和姫の女房達は和姫が筆頭の女御であるような振る舞いをする。入内の挨拶をするために和姫は東宮の前にやってくる。少し東宮は機嫌が悪いようで、和姫の一言に返事はない。一通り挨拶が終わると、東宮は一言だけ言う。
「ご苦労。下がっていいよ。」
和姫は東宮の反応に少し戸惑いを感じたが、自分の部屋に戻っていった。すると橘が東宮に対して、申し上げる。
「東宮、あのような態度は和姫様に失礼ですわ。せっかく来て頂いたのに・・・。」
すると東宮はムッとして言う。
「和姫がどうのこうのではないのです。女房達の態度が気に入らないのだ。綾姫がいないのをいいことに・・・。」
「まあその件に関しては私も気にかかりましたが・・・。東宮、そういえば綾姫様から文が来ていましたわ。」
その文の中には雅孝親王のことが書かれていた。
『東宮様、若宮は寝返りができるようになりました。最近良く笑うようになられ、ますます東宮様に似てきたのよ。御所に戻る時には必ず若宮を連れて戻ります。ところで、中務卿宮家の姫が入内とのこと。よろしいですわね。どのような姫かまたゆっくりお聞きしますわ。綾子』
東宮は橘の文を見せると、橘は少し笑うと、申し上げる。
「年明けのお二方の対面が楽しみですわ。綾姫様は身分も上の方ですし、若宮様もおられるのでいいのですが・・・・。和姫様って宮家出身の方ですので、蔑にも出来ず。御綺麗な方ですけど、見た感じ結構わがままな方かもしれませんね。東宮様は大変ですわ・・・。」
橘は心配そうに東宮に申し上げると、少し笑いながら退出する。
 数日が経ち、婚儀のため和姫のところに東宮のお渡りがある。三日も通わないといけないので、東宮は億劫と感じながら、橘に送り出される。和姫の部屋に来ると、女房達が出迎え、奥で和姫が待っている。部屋中に良い香りの香がたかれている。女房達が下がっていくと、とりあえず姫のいるところへ入っていった。和姫は顔を赤らめながら待っていた。東宮は和姫に背を向けながら座ると、一言言う。
「和姫、言っておくけど・・・この結婚は形だけ・・・。あと、綾姫が帰ってきたら君の女房達にわきまえるように言ってほしい。綾姫は若宮の生母だし。君とは身分が違うのだから、今のような女房達の振る舞いはよくないと思う。お願いだから、綾姫と仲良くしてほしい。」
すると和姫は泣き出す。東宮はあたふたして、姫のほうを見る。
「申し訳ない、きつく言い過ぎたかな。」
和姫は東宮に抱きついてさらに泣き出す。東宮は和姫を抱きしめる。
「申し訳ありません。でも綾姫以外は愛せない。本当に。」
 東宮は突然立ち、衣を羽織り、扉を開けると橘を呼びつける。
「橘、何か胸騒ぎがするのだけれど・・・・。変わったことはないかな。」
「今のところは・・・・。」
「そう・・・気のせいか・・・。」
中に戻ろうとした時、晃が急いで走ってきた。
「晃、どうした。」
「申し上げます。先程嵯峨野の別荘から早馬が参りまして、院、病状急変で危篤との報告が!」
「わかった。帝には報告が行ったのか?」
「はい!」
「晃、馬を用意せよ、今から院の元に急ぐ!橘、狩衣の用意を!晃、政人を呼んで供に。」
東宮は部屋に入ると和姫に言う。和姫は東宮の見たことのない表情に固まっている。
「和姫、いろいろ考えていただく時間が出来ましたね。当分会えませんのでこれからのこと良くお考えください。婚儀も延期です。」
そういうと、急いで部屋に戻り狩衣に着替えると、晃と政人を連れて馬を走らせた。
(間に合ってくれよ!兄上!)



《作者からの一言》

宮家の女房はやはりプライドが高い^^;その中で育った姫宮なので、それが当たり前と感じたのでしょうか?せっかくの婚儀を延期させられた和姫・・・。改心するのでしょうか?
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