4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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四神降臨 第1章 予言  総集編(1)
 時は戦乱絶えない日本。武士が台頭し、日本統一を目指す武士達が全国で戦をしている。もうこの頃の帝は形ばかりの帝であった。
 戦乱の日本を鎮めるために、正親町帝は一番かわいがっていた女二の宮を伊勢斎宮とした。しかしその斎宮は伊勢へ向かう途中の鈴鹿山脈の峠で戦に巻き込まれて行方不明となった。
 斎宮が行方不明となって1年が経ち、唯一の東宮が病に倒れた。そして都中の民達が原因不明の病でバタバタと倒れていったのである。都中はなんともいえない空気に包まれ、夜毎物の怪が大路をうろつく。もちろん都のものたちは都を怖がり、出て行こうとするものもいる始末。検非違使の者達も怖がり、都の警備が疎かになっている。帝は何とかならないものかと神仏に祈願したが、いっこうに良くもならず、気が滅入ってしまい、帝自身も寝込みがちになった。

 ある日、床に臥している帝の前に、中務卿宮が現れる。
「主上、陰陽寮からこのような書状が届いております。」
「んん・・・。」

帝は侍従から書状を受け取り読み出す。

『春、花が咲く頃現われし皇子。国を助けるべき神を呼び寄せる。国乱れし時に表れし四神なり。』
「四神・・・?」
「主上、どうかなされましたか?」
「中務卿宮・・・四神とは?」
「四神とは四方を守っております、神と聞いております。青龍、玄武、白虎、朱雀・・・。」

帝は考え込むと中務卿宮に言う。

「陰陽頭安倍をこちらへ・・・。」
「御意・・・。」

帝は考えながら、清涼殿の東庭に陰陽頭を呼びつける。


陰陽頭は平伏し、帝の言葉を待った。

「陰陽頭殿、先程のこの書状の意味を問いたい。」
「御意・・・。私もよく存じ上げませんが、朝急に筆が動き出し紙にこのようなものが書かれていたのでございます。私の式神に神の言葉を伝える役目のものがございます。多分その式神の力かと・・・。」
「春・・・あと半年先だな・・・。どのような皇子が現れるというのだ。そして四神とどのように関わるのだろうか・・・。」

帝はこの予言のおかげか、気力を取り戻したのである。




 あの予言から半月後のこと、帝にある報告が入る。
「申し上げます。」
「んん・・・。」
「大津、瀬田の唐橋あたりで伊勢斎宮と思われし姫君が発見されました。」
「何!?女二の宮が???」
「ただいま斎宮様の乳母君が大津へ向かって確認をしております。」
「おお!そうか!!!女二の宮であれば、すぐにでもこちらに連れてまいれ!!」
「御意!」

伊勢斎宮とは一年前に戦乱に巻き込まれ、行方知れずになった帝最愛の姫宮である。この報告に帝は心を躍らせ、伊勢斎宮の乳母君の報告を心待ちにする。そして帝は眠れないまま朝を迎える。この日はなんといい空をしているのか。いつもはどんよりとした曇り空であったが、この日に限っては快晴であった。朝の四方拝を済ませると、昼の御座に座り、伊勢斎宮の乳母からの知らせを待った。ほんの一刻がなんと長いことか・・・。帝は立ち上がると、清涼殿内をうろうろするのである。

「主上・・・落ち着きなされませ。きっと見つかったのはわが姫宮怜子に違いありませんわ。」

と、帝の正室が帝の申し上げる。

「しかしもし姫宮であれば、今までどこに居ったというのだ?無事であろうか・・・。」

その時、早馬で清涼殿に使いが来る。帝は御簾から飛び出し、使いの者に問いただす。

「瀬田で見つかった姫はわが姫宮であったか?どうした早く申せ!」
「御意・・・。確かに伊勢斎宮様でございました・・・・ただ・・・。」
「ただ?何だ?」
「身重なのでございます。」
「姫が身重だと?」
「はい、確かに・・・。」
「とりあえず姫宮をここに連れてまいれ・・・。いいな、早く!」
「御意!」

帝にとって姫宮が身重であることに関してはどうでもよかったのである。ただ早く最愛の姫宮をこの目で見たい。この腕に抱きたいと思って使者をせかしたのである。
 冷静になった帝は疑問に思う。
姫宮のお腹の子の父は誰であるかということを・・・。



 大津の瀬田から姫宮が戻ってきた。姫宮は痩せているわけでもなく今までと同じ美しい姫のままであった。姫宮は清涼殿の御簾の前に座り、頭を下げる。何も話そうとしない姫宮を見て、帝は御簾から飛び出し、姫宮を抱きしめた。

「お父様・・・?」
「姫宮・・・今までどこの居ったのか?」
「それは・・・。私にもよくわかりません・・・。」

また姫宮は黙り込んだ。帝は姫宮を御簾の中に入れ、母君と対面させる。

「まあ、怜子。元気そうで何よりでした・・・。懐妊されていると聞きましたが?」
「はい・・・。春ごろ生まれるかと・・・。」
「お相手は?」

姫宮は黙り込み下を向く。すると帝が言う。

「下々のわけのわからないものであろう・・・。」
「いえ!お父様、違います。このお腹の子の父君は・・・。お父様もお母様も、きっと信じていただけないと思います。私もはじめは理解できなかったのです。でもその方は私を大切にしてくださって、ご寵愛くださいました。」

姫宮はお腹の子の父について話し出す。



 1年前、鈴鹿山脈の峠で姫宮達一行はある残党に襲われた。
お付きの者達が切り殺されていく中、姫は輿の中でいつ自分が見つかり辱めにあうのかと怖がりながら、守り刀を握り締め、震えていた。もちろん見つかればただではすまないであろう。きっと連れて行かれて辱めにあうのはわかっている。そうなった時には自害しようと思ったのである。しかし、輿の外から手が伸び、姫宮の腕を掴まれ外に引っ張り出されようとした瞬間、雷鳴が轟き、残党に降り注いだ。もちろん残党は倒れ、姫宮のみが助かった。 姫宮の視線の先には若い男の姿・・・。その男は光を放ち、姫宮のほうを見つめていた。姫宮は引き寄せられるようにその男の元へ近づく。

「あなたが助けてくださったのですか?」
「はい・・・。危ないところでした・・・。」
「わたくしは今上帝の二の姫宮斎宮怜子と申します。あなたは?」
「私は龍王龍希。あなたのような人間ではございません。」
「龍希さま?」
「ここにいては危ない。とりあえず私の国へ参りましょう。」

姫宮と竜王は眩い光に包まれ姿が消える。
深く木の生い茂る樹海の中。姫宮は龍王に部屋を与えられ、当分お世話になることになった。







総集編その2へ続く
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