4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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四神降臨 第1章 予言  総集編(2)
 龍の国。たくさんの龍たちがこの龍王に仕えている。もちろん普段は人型。見た目はホント人と同じ。姫宮が育った人間界と同じような生活をしているのである。

姫宮と龍王はその日から毎日会い、いつの間にか2人の間には愛が芽生えていた。姫宮は一身に寵愛を受け、幸せに暮らしていたのだ。

しかし龍王には正妻がいる。そして龍王の子供たちまで・・・。もちろん正妻は人間である姫宮が気に入らない。正妻からの嫌がらせに耐えながら龍王の愛を信じ、過ごしていた。そしておなかの中には竜王との愛の結晶が・・・。

「龍希さま、私、懐妊をしました・・・。龍希さまとの子を・・・。」

「そう・・・。姫、あなたはここにいてはいけない・・・。ここにいてはあなたが辛い目にあう。人間界にお帰りなさい。待っている人がいる。そしておなかの子は人間界に必要不可欠な子になるであろう・・・。」

「龍希さま・・・。どうして?どうして辛いの?」

「私も辛いのです。あなたのほうが先に死んでしまう・・・。私の歳を知っていますか?私は三百歳。しかしまだまだ若い。そして人間であるあなたがここにいるために、歪みが生じてくるのです。ですから・・・。お帰りなさい。これを差し上げます。きっと何かの役に立つから・・・。」

龍王は姫宮に水晶の玉を渡し、姫を人間界に送り届ける。

そして姫宮にお別れのくちづけ・・・。

「きっとお腹の御子があなたやいろいろな人々を助けてくれるでしょう・・・。それがこのお腹の子の使命だから・・・。」

そういうと龍王は光に包まれ、消えていったのである。

 姫宮の言葉を聞いた帝は言葉を失った。信じようと思ってもそのようなことがあるのかと思ったのである。しかしこの姫宮は昔から嘘などつくような姫宮ではなかったので、信じようと思ったのである。





 殺せ・・・

殺せ・・・

青龍の子を殺せ・・・

青龍の子を抹殺せよ





人には聞こえない物の怪の声・・・。夜毎ますます物の怪どもが青龍の子の出現におびえそして暴れまわる。

一方青龍の子を懐妊中の姫宮は後宮にて龍王にもらった水晶を眺めながら、毎日を過ごす。時折元気に動くお腹の子を慈しみながら・・・。この水晶の周りは空気が違う。爽やかな空気に満ちている。自然と姫宮の周りに人が集まり、姫宮のいる御殿のみが和やかな雰囲気で時が過ぎていく。






見つけた見つけた青龍の子

殺せ

殺せ

母子共々殺せ

四神集まる前に母子共々抹殺せよ





低俗物の怪が荒い息をたてながら、姫宮のいる御殿に近づく。物の怪どもは御殿を覆い尽くす。

陰陽師、近衛の者が物の怪を退治しようと挑むが、数が多すぎて歯が立たない。

怯える姫宮。

姫宮は龍王の水晶を取り出し、願をかける。

すると眩い光があたりに満ち、低俗物の怪は苦しみ転げまわり、一瞬のうちに消滅したのである。

姫宮は意識を失い倒れる。大切な水晶を抱えながら・・・。

 春の日差しが感じられる頃、姫宮は産気づき元気な皇子を産む。見た目は普通の男の子。この皇子の産声は都中に一時的な安泰をもたらせた。命を狙う物の怪たちは皇子の誕生を恐れ、息を潜める。

 名前は「龍哉」。

帝は待望の皇子の誕生に、大喜びし、帝の養子に迎える。なぜなら年が明けた頃、病で臥せっていた東宮が息を引き取り、東宮は空席になっていた。帝にはもう東宮になるべき皇子が居ない。帝は意を決し、父が龍王かどうか確かではないこの皇子を東宮とするために帝の養子としたのである。生後すぐに龍哉は東宮の宣旨を受け、東宮となる。

 そして皇籍にこう書かれる。名は和仁親王。父は亡き東宮誠仁親王。母は藤原晴子と・・・。

「姫宮、すまないね・・・。姫宮の子として東宮には立てられないのだよ・・・。亡きお前の兄宮と東宮妃の子として・・・。我慢をしておくれ・・・。」

もちろん姫宮はわかっていた。父が誰とも知れないこの若宮が東宮になれるわけではない。たとえこの若宮が龍王の子であっても・・・。




 青龍の皇子が生まれた年の秋、ある邸にも若君が生まれる。陰陽頭安倍家の待望の男児。しっかりとした顔立ち、そして凛々しい顔立ちは陰陽頭を喜ばせる。

 若君の名は「安倍西斗」。

この名前は陰陽道の占いにより決められた。

 この若君が生後2ヶ月ごろのことである。父である陰陽頭は自室で書き物をしている。するとふっと明かりが消える。何か引き付けられる様に若君のいる部屋へ向かう。





グルルルル・・・・





眠っている若君の上に覆いかぶさる白い獣・・・。

父の目にはこの若君が噛み殺されようとしているように見えた。

陰陽頭は式神を使い、その獣に立ち向かうも見事に敗れる。

しかし白い獣はこちらを見つめるも、一行に襲う気配がない。

それどころかさらに白い光を放ち、若君の頬をなめたあと、若君の体内に消えていった。

「あの獣は一体・・・。」

陰陽頭は若君に駆け寄る。そして抱き上げると、今まで若君がつけていなかったものに気がつく。

「これは・・・?」

若君の首には白い勾玉がかけられていたのだ。その勾玉は清い光を放ち、若君を包み込んでいる。

「あれはもしや・・・。白虎・・・?何故うちの嫡男に・・・・。」

自室に戻ると紙にこう書かれている。




『青龍にひきつけられし白虎、選ばれし幼きものに宿る。』




また神の声を書き記す式神の仕業か・・・。




 「父上見て!」

四つになった若君は父である陰陽頭のほうに近寄り自慢げにある岩を指差す。

「父上、いくよ。」

指を指した大きな岩がひとりでに動き、若君の指差すほうに飛んでいく。

「父上すごいでしょ。式神を使わないで出来るんだ。どうして僕だけなの?父上は式神にさせるよね・・・。」

「そうだね・・・。西斗だけだね・・・。でもその力はやたら使うものではないよ・・・。いいかい・・・使うべき時のみ使うんだ・・・。私が式神を使う時みたいにね・・・。」

「うん・・・。」

陰陽頭である父はわが子の内に秘めた力に気づいていた。

それはとてつもない力に違いない・・・。

わが子の力を使うべき時まで封印することに決める。

それがいい事なのか、反対に悪いことなのか・・・。

それはその時が来なければわからないであろう・・・。

子守代わりの式神と遊んでいる若君を見て陰陽頭は苦悩の表情を見せた。




『泉の湧き出(いずる)側。玄武の選ばれし幼き姫君に宿る。

     その者、生と霊を兼ね備える姫君なり。』




ある冬の日、神の声を書き記す式神によって知らされる。陰陽頭はいつものように中務省に報告する。中務卿宮は首をかしげ、考える。

「湧き水の出る泉?その近くにいるという姫とは・・・。」

「たったひとつ都にございます。」

「どこ?」

「清水が湧き出る泉を持つ邸が・・・。何度か清水を頂きに参ったことが・・・。それは五摂家近衛殿の一条邸・・・。」

「そういえば近衛殿には御歳三歳の姫君がいたね・・・。確か・・・。麻耶姫。これで三神揃ったわけか・・・。あと一神。」

「いえ、陰陽道では五行・・・。言い伝えでは四神揃った後に四神の長、黄龍が現われ乱れを封じ込めると・・・。」

一方近衛家一条邸。

近衛家唯一の姫君麻耶姫が庭先で遊んでいる。まだ幼き三歳の麻耶姫。小春日和の温かい日差しを受けて、伸び伸びと育っている。可愛らしいその姫君は清水が湧き出る泉の側で遊んでいた。ふとした拍子にその姫君は泉の中に落ちてしまった。

「キャ~~麻耶様!!!」

着ている着物が水分を吸いずんずん重くなる。そしておぼれる姫君・・・。そして沈んでいったのである。お付きの者たちや警備の者たちは姫君を助けようと必死になるが見つからず諦めかけた頃、泉が光り気を失った姫君が現れる。獣の背中に乗せられた姫君。その獣の姿はこの世のものとは思えないものであった。亀のようであり蛇のようである。その獣は姫君をそっと地面に寝かすと、姫君の顔を覗き込んだ。





ゴ~~~~~~~~~~~~





獣はなんとも言えない声で吠える。そして姫君の体の中へ消えていくのである。そして姫君の胸には黒の勾玉。この不思議な現象に驚く邸の者たち。姫君の父、関白は姫君に駆け寄り姫君を抱く。

「麻耶!」

冷たくなった体が徐々に温かくなり、顔色がよくなってくる。姫君は気がつき、何がなんだかわからない表情で父君にしがみついた。

「父さま・・・。」

「今の獣はなんだったのか・・・。あれはもしや・・・。」

関白は玄武神社の祠に使いを出し、あれはもしや玄武ではないかと、真意を確かめる。

 従者が持ち帰ったお札に書かれた玄武の絵はまさしく先ほど姫君の体内に消えていった獣そのものであった・・・。







第1章 予言  完

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