4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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四神降臨 第3章 覚醒の兆し 総集編2

いいか・・・
玄武と青龍の契りを阻止せよ・・・
そしてお前の姿で青龍の皇子を・・・
お前が契れば皇子の力は消滅する・・・
魔王より解き放たれる魔の手。
今日は新月の夜。
龍哉の寝殿に忍び寄る黒い影・・・・。
寝殿中央の御帳台で横になる龍哉。
そして昼夜問わず側に控える守護龍・龍磨。
龍磨はふと表のほうに気がつき、立ち上がる。
扉がカタンと開き、黒い影が入ってくる。
「そこにいるのは誰だ。ここは東宮様の御寝所。限られた女房以外の立ち入りは禁じたはず!」
龍磨は明かりを持って気配のするほうを照らす。明かりに照らされた人影・・・。
「麻耶様????」
その姿は東宮妃になるべき姫君麻耶姫。
御付の者を従えず、先触れの者なしにやってくるなどありえない。しかし姿は麻耶姫。おかしいと思いつつ龍磨は平伏する。
「下がって・・・。東宮様はもう眠ってしまわれたの?」
「はい、すでに御帳台にて・・・。」
「そう・・・。あなたは下がりなさい。私が東宮様の側に・・・。」
「しかし・・・。」
「下がりなさい。私は東宮妃になるのよ!私がこうしてわざわざここに来るということがわからないの?」
仕方なく表に出て外の廊下に座る龍磨。
麻耶姫の姿をした者は龍哉の御帳台に入る。そして小袖姿となり、龍哉の布団の中へ・・・・。龍哉は気がつき、起き上がると顔を真っ赤にして離れる。
「ひ、姫・・・!?」
「同じ御所内にいるのに相手をしてくださらないので寂しいのです・・・。ですから・・・。」
そういうと龍哉の胸元に飛び込む。
そして龍哉にくちづけ・・・。
「いずれ私はあなた様の妻になる身・・・。遅かれ早かれ・・・ですから・・・・龍哉様・・・。」
龍哉はハッとする。
そして自分からその者を引き離すのである。
「麻耶姫じゃないな!麻耶姫は僕の本名を知らない!麻耶姫は僕のことを和仁または東宮と呼ぶ。何者!龍磨!どこだ!曲者だ!」
曲者は龍哉を押し倒す。
龍哉がこの者を引き離そうとしても相当な力。
女の力ではない。
これは魔物か・・・・。
龍磨は急いで寝所に入ってくる。
「龍磨!変化(へんげ)を許す!この者は人ではない!龍磨!」
龍磨は龍に変化(へんげ)する。変化したと同時に龍哉の勾玉が光る。
ギャ~~!!!!
魔物は麻耶姫の姿から鬼の姿になり、御帳台から飛び出し転げまわる。
「龍磨!この物の怪を黄泉へ戻せ!!!」
「御意!」
『結!』
龍磨は魔物の周りに結界を張り、呪文を唱える。龍磨の体は青白く光り、結界は青白い炎に包まれる。
『滅!』
ギャ~~~~~~!
その言葉とともに青白い炎は消え去り、魔物は跡形もなく姿を消す。龍磨は元の人型に戻り、龍哉のもとに駆け寄る。
「龍哉様、お怪我はございませんでしたか?」
「いや・・・。少し引っかかれた程度だ・・・。僕が覚醒さえすれば・・・。あれくらいの魔物を倒すことぐらい・・・。危なかった・・・・。ありがとう龍磨・・・・。」
「いえ、これが私の役目・・・・。しかし、麻耶姫と思い、龍哉様の御寝所に入れてしまった私にも責任が・・・。」
「いいよ・・・実はこの僕もわからなかった・・・。あの魔物が僕の本名を言わなかったらね・・・・。」
一方手下を向かわせた魔王は手下の邪気がなくなったことに気がつき、計画が失敗し、悔しがり暴れまわる。そして次の計画を立て直すのである。
あの魔物の件の後、夜が明け、東宮侍従安倍西斗が出仕してくる。もちろん懐には白老。龍哉は東宮付の女房たちを下がらせ、昨夜の出来事を話す。
「白老。お前の意見が聞きたい。西斗、白老をここに・・・。」「御意。」
西斗は懐から式神白狼を出し、龍哉の前に座らせる。そして昨日のことを詳しく話す。
『なるほど・・・。ついにそのような魔物を使わせましたか・・・。本当に危のうございました。そのまま契りがあったとすれば、龍哉様の力は消滅していたかもしれません・・・。他に何かされませんでしたか?』
「くちづけをされたが・・・。あとは左頬に引っかき傷・・・。」
白老は考えつつ、溜め息をつく。
『多分何もないとは思いますが、肌のふれあいから力を奪ってしまう術があるのも確かなことで・・・。当分様子を見られたほうがよろしいかと・・・。多分守護龍が封じ込めることが出来たくらいの魔物であれば、そう大して力のある魔物ではないでしょうなあ・・・。』
「なあ、白老。麻耶姫に、僕の秘密を話したほうがいいのかなあ・・・。麻耶姫は気がついていないようだけど、姫は玄武を宿っている。そして不思議な力を持っている。また昨日のようなことがあっては困る。」
『はい・・・。その方がいいかもしれません。あの姫も龍哉様、西斗と同じ四神の勾玉を持つ者・・・。特に玄武はこちらにつかないと大変な目に遭うことが・・・。』
「大変な目・・・・?」
『玄武は生と霊を司る神・・・。霊とは死を意味する。玄武の力を持てば、生かすことも絶やすことも容易い事・・・。魔王に玄武が付けばどうなるかお分かりですか?龍哉様・・・。』
龍哉は白老の言葉にハッとする。
魔王に付けば死の神になりえるということに気づいたのである。
龍哉は麻耶姫に四神についてを、そして自分や西斗、龍磨、白老のことを包み隠さず話すことに決めたのである。
「え?どういうことですか?」
と、龍哉の話を聞いた麻耶姫が聞き質す。
「僕は帝の孫ではあるけれど、父は亡き先の東宮ではありません。母は元伊勢斎宮、そして父は龍神なのです。ですから僕は半龍半人。ここにいる侍従、巽龍磨(たつみりゅうま)は人じゃなく、僕を守護する者、守護龍。姫は黒の勾玉をお持ちでしょう・・・。僕は青を、安倍西斗は白を持っています。これは四神に関係する者の証。そして姫は玄武。姫が小さい頃より持っている癒しの力は玄武による力。それだけではありません・・・。使い方を間違えれば、絶命させることもできるらしい。ですから・・・。」
龍哉は急にめまいがし、脇息にもたれかかる。
「龍哉様!」
龍磨がかけより、龍哉の様子を伺う。
『多分昨夜の後遺症が今頃出たのかも知れんな・・・。とりあえず、龍磨、龍哉様を寝所へ・・・。』
と白老が龍磨に指示をする。
「い、犬が・・・こ、言葉を・・・・。」
麻耶姫は白老が話すのを見て絶句するのである。
『し、失礼な。わしはあんな低俗な生き物と一緒にするではない!わしはれっきとした式神、白狼。ここにいる安倍西斗の式神だ。犬ではない!狼だ。あと数百年生きることが出来たら、大神といっても過言ではないが・・・。わしの発祥は大和国三輪山の大神大社。そこで式神として生まれ、代々陰陽師家系安倍家に仕えてきた式神だ。あのような吠えるしか能のない犬と一緒にするな。』
そういうと、白老は歩き出し、龍哉の側で様子を伺う。そして西斗以外で初めて龍哉の側に寄り添い、腰をおろした。
『西斗、龍哉様のご気分がよくなるまでこうしていたい。なんだかこの私でも不安でしょうがない・・・。きっと何かある・・・。何かはわからぬが、大きな邪気が迫っている・・・。西斗、悪いが・・・。』
そういうと、あごを龍哉の胸の辺りに乗せじっと龍哉の眠っている顔を見つめているのである。
 ここ数日、龍哉の体調は思わしくない上、人を寄せ付けようとはしなかった。
帝は心配し、典薬寮の者を御所に向かわせても突っ返す始末。
ごく側近である、龍磨、西斗以外は部屋に入れない。もちろん龍哉の母は心配し、何度足を運んでも会おうともしなかった。
西斗は御所に部屋を借り、泊り込むことにした。そして陰陽寮から数々の資料を持ち込み、調べ物をする。
無論、これは白老の提案である。
龍哉は普通の人ではない。半龍半人なのである。半分龍の為、人間の医師ではなにも出来ないであろうと思ったのである。
「白老・・・。秘術ねぇ・・・。人に対する治癒や魔物に対する撃退なんかはあるけど、龍を治癒したりなんかは・・・・。やはり龍磨を龍国に行かせるしかないのかなあ・・・。どう思う?白老・・・。」
『んん・・・。玄武の姫に頼む手もあるかもしれんが、これは先日の邪気が原因ではないと見た。』
白老は龍磨を呼び、龍国に行かせる。龍磨は龍王の使いを連れ戻ってきた。
「龍哉様、龍国より使いを連れてまいりました。御簾の中に入ってもよろしいでしょうか?」
「許さん!誰であろうと中に入れさせない!」
「しかし!いつまで引き籠っておられるつもりでしょうか!使いの者は父君龍王様より命を受けた龍医師。龍王様もたいそうご心配に・・・。ですから、龍哉様。」
「わかった・・・父上の命であれば仕方がない・・・。いいよ・・・使いの者のみ・・・。」
龍医師は御簾の中に入る。
龍哉は結い髪を下ろし、力なく脇息にもたれかかり、入ってきた龍医師を睨みつける。
その表情は今までの穏やかな龍哉ではない。
荒い息遣いと獣の目。
そして時折顔をしかめる。
しかし感じるのは邪気ではない。
『こ、これは・・・。』
龍医師は龍哉の姿を見てすぐに気づく。
龍医師は龍哉に平伏し、触診をする。
「触るな!体中が痛い!体が引き裂かれそうなほど痛い!そして時折胸がドクンと鳴り意識が遠のく。」
龍医師は龍哉の小袖を脱がせ、全身を診る。
そしてすぐに小袖を着せ、平伏する。
「この僕の体に何が起こっているのか?」
『覚醒の前段階と申しましょうか・・・。龍哉様は半龍半人。すべてが龍族であれば、このようなことは起こらないのですが、やはり半分が人の龍哉様の体の中で、龍と人が争っているのでしょう。背中には龍のうろこがうっすら現れてきております。あともう少し我慢なさいませ。完全に覚醒し、力を制御できるようになれば、苦しさからも解放されるでしょう・・・。龍に覚醒する試練でございます。』
「試練???」
龍医師は平伏し、御簾から出る。
そう龍哉の体の中では急激な変化が起きている。先日の魔族の件で触発されたのであろうか。龍の力が龍哉の体の中で覚醒をしようとしているために起こった体の変化。ますます龍哉の体の痛みは増し、龍哉は今まで体の痛みに我慢していたが我慢も限界に達し、ついに龍哉は奇声を上げる。
その声は御所中に響き渡り、心配した龍哉の母と玄武の姫君麻耶は龍哉の住む御殿に駆け寄る。
「東宮様!」
玄武の姫君麻耶は龍磨の制止を振り切り、龍哉のいる御簾の中へ入る。
覚醒前の痛みに苦しみもがく龍哉の姿に絶句する麻耶姫。痛みが絶頂に達した龍哉は麻耶姫が側にいることさせ気づかない様子でもがいている。
麻耶姫は重い衣を脱ぎ、小袖長袴姿になると、龍哉を抱きしめる。
すると光る麻耶姫の黒の勾玉。
麻耶姫の体は光り、龍哉の体を包み込む。
これが玄武の癒しの力というものか。
次第に龍哉の表情は穏やかになり、痛みが徐々に薄れてくる。
「東宮様・・・。御可哀想・・・。どうしてこのような苦しみを味あわなければならないのでしょうか?」
「麻耶姫・・・?どうしてここに?」
「東宮様の苦しそうな声が聞こえましたので・・・東宮様の命を背き、東宮様の御簾の中へ入ってしまいました・・・。申し訳ありませんでした・・・。」
「いい・・・。なんとも無様な姿を見せてしまったようだね・・・。」
東宮は麻耶姫から離れると顔を赤らめ、微笑む。
その顔を見た麻耶姫も安堵の表情で微笑み返した。
 龍哉が覚醒したのかどうかわからないまま、ただ時間が過ぎる。
 いまだ朗らかな東宮に戻らないことを心配した帝は、豊楽院にて東宮を励ます流鏑馬の宴を催す。小さい頃より武芸に親しんだ龍哉。帝はきっと東宮が元気になるであろうと企画したのである。
帝の横に東宮、そして几帳を隔て、東宮妃となる麻耶姫が控えている。もちろん東宮侍従の龍磨と西斗。母宮まで。
武官文官を問わず、流鏑馬に自信がある者達がたくさん集まり流鏑馬をする。さすが自信のあるモノばかり、次々と見事に決めていく。
その中に一際優れた武官が一人。
馬に乗る姿、矢を放つ姿はまるで鳥が舞うようで会場の人々は魅了される。
龍哉はその武官にひきつけられる。
「主上、あの者は?」
「確か左近衛中将。左大将の嫡男だよ。歳は二十歳。」
帝は左近衛中将を側に呼び、褒美を与える。
「東宮様、はじめてお目にかかります。左近中将源朱央(みなもとすおう)と申します。」
左近中将は東宮に平伏し、褒美を帝の侍従から受け取ると下がっていく。
源朱央を最後に、流鏑馬が終わり、酒宴が行われる。酒と肴が帝より振舞われ、無礼講の宴が始まる。龍哉は源朱央が気になってしょうがない様子で、じっと酒を飲みながら見つめている。それに気がついた帝は龍哉に言う。
「東宮、左近中将がどうかしたのか?もしよければ、お前の蔵人として取り立てることも可能だが・・・。もともとこの中から気に入った者を東宮職として取り立てようと思っていたのだ。武芸に優れた者も必要であろう。」
「はい・・・。そのようにお願いします。」
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