4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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夢~高校編 第3章 高校生活の開始 (4)板ばさみ

 雅ちゃんの家ってホントに俺の家のまん前だった。斜め前の単身世帯向きのマンション。1LDKの新目・・・。父さんも驚いてたよ。一言も聞いていなかったわけだし、雅ちゃんの初登校の日、叔父さんは校長に会った後その足で隣接した総監部の父さんにアポなし面会したわけだから、総監部も大騒ぎ・・・。なんせ叔父さんは防衛大臣。自衛隊のトップといっていい。きっと正面門にいる警備官はさぞかし驚いたことだろうね・・・。


 雅ちゃんは超お嬢様育ちといっても綾乃おばちゃんが家事の完璧な人。その遺伝なのかな、雅ちゃんもひとりで生活できるくらいの腕を持っている。料理も上手いから、父さんが仕事で遅い時なんて雅ちゃんがうちに来て家事一切をしてくれる。爺ちゃんは雅ちゃんの料理を食べて綾乃おばちゃんの味と同じだって言うんだよ。ホントに手際よくておいしい。きっといつも綾乃おばちゃんと料理していたんだろうね・・・。

 毎朝、雅ちゃんは俺を迎えに来る。ま、目の前のマンションだからできるわけで・・・。見た目は普通のきれいな女子高生の雅ちゃん。この子があの華麗なる一族、弐條家の長女、そして防衛大臣の娘だなんて誰も思わないだろうな・・・。まあこちらから言う必要ないし・・・。

「はい、孝博くんお弁当。」

「んん・・・。」

もちろん父さんの分も作っている。ああうれしいな・・・。


雅ちゃんは俺の一歩後ろをついていく感じで毎朝の登校。傍目にはいい雰囲気の恋人同士に見えるのかな・・・。でも俺たちは今あくまでも従姉弟同士。ま、雅ちゃんが俺に対する気持ちは知っているけれど、俺は雅ちゃんに今のところ気持ちを伝えるつもりはない。伝えて一線を越えるなんていけないことだし・・・。ああ俺はこういうところ初心なんだろうか・・・。普通男なら好きな女がいればモノにしたいと思ったりするんだろうけど・・・。従姉弟だし、きっと父さんも、叔父さん叔母さんも許してくれないもんな・・・。


昨日だって、一緒にスーパーに買い物行ったときに言ったんだ。


「私は孝博くんの側にいるだけでいいの。こうして2人で買い物行ったり登下校したり・・・。きっと孝博君は私のこと従姉弟のお姉ちゃんにしか思ってないよね・・・。」

ま、俺はそれでもいいと思ったからこうして一緒にいるわけで・・・。でもいまだに雅ちゃんがしてくれたキスの感触が残っている。ホント俺は女々しいかもしれない・・・。思い出すたび顔を赤くしながら慌てて何かをする。男としてまた雅ちゃんと・・・・って思ったりしたんだけど・・・。ああ葛藤の日々・・・。

2人の女の子
 また校門の前で丹波由佳が待っている。
俺の顔を見るなり、走ってきていつものように俺の左腕につかまり、後ろを歩いている雅ちゃんの顔をにらみつけてベ~~~ってする。

「やめろ、丹波。俺はお前の彼氏じゃない。」

「いいじゃん。同じ関東出身のよしみで・・・。私、源君のこと好きだよ。」

おい待て!こんな人がいっぱいなところで告るなよ。特に後ろには雅ちゃんがいる・・・。俺の好きな雅ちゃんが・・・。


雅ちゃんは怒ったのか俺の右側を通り過ぎ、校舎に走って行った。

「雅!!!」

俺は初めて雅ちゃんのことを呼び捨てにした。それを聞いた雅ちゃんは振り返り、手を振り微笑んで校舎内へ・・・。

「なんなの?あの人・・・変なの?従姉弟同士なのに・・・。」

俺は丹波由佳の手を振り払い、雅ちゃんを追いかける。


そうだ、俺は雅ちゃんが好きなんだ。好きなことには違いない・・・。


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