4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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夢~航空会社編 (3)苦悩

 私の2歳年下の彼、孝博は、ブリッジ訓練のため、アメリカに旅立った。旅立つ前日、2人で夜を過ごした。そしてなんとアメリカ行きの便は私の乗務する便だったの。孝博は驚いていたんだけど、私はファーストクラス担当で、彼はエコノミークラス。同僚は担当になってすごく喜んでいたんだけどね・・・。休憩中にわざわざ私のいるファーストクラスにやってきて、言うの。


「聞いて聞いて!訓練生の源君にありがとうって、微笑まれちゃった・・・。かっこいいよね・・・源君・・・彼女いるのかな・・・。」

「さあ・・・。」

もちろん孝博の彼女は私。そして婚約者。孝博はフライト中ずっと本を読み漁っていたらしいの・・・。今日のファーストクラスって政府関係者ばかり・・・。知っている顔もちらほら・・・。もちろんミールサービスの際もいろいろ声を掛けられたの。

夢~航空会社編③
「ん?弐條?もしかして君は・・・。元首相弐條代議士の?」

この人知っている。パパと敵対する派閥の若手議員さん。私より3歳年上の30歳。ちょっとキザで・・・。あまり好きじゃないなこの人・・・。でもお客様だから・・・。

「いつも父がお世話になっております。本日はご視察な何かでしょうか?たくさんの方々が・・・・。」


「まあそんなものかな・・・。乗務終わったら時間あるかな?」

お誘い??まあ、適当にあしらって・・・。


「申し訳ありません・・・。お客様。」


私は微笑んでやんわりと断る。ま、ここ担当になってこういうことは多々ある事。


はじめは結構混乱したけど、もう大丈夫。適当にあしらう方法を身に着けたから・・・。適当にあしらわれてしまった代議士を見た他の代議士は苦笑している。


私は早く乗務が終わらないかななんて思いながら業務をこなしていく。もちろんお客様なら適当にあしらってバイバイで済むんだけど、最近いろいろ言い寄られて困っていたりなんかするの・・・。


この前なんか、副操縦士にホテルのラウンジに呼び出されて何かなって思ったの。すると小さな箱を取り出して言われたの。


「あの・・・これ・・・・。受け取ってくれないかな・・・。」

「え?」


なかはダイヤの指輪。


「このようなものはいただけません・・・。」

「この俺と結婚して欲しいんだ・・・。」

「ごめんなさい。私には心に決めた人がいるんです・・・。」

「どんな人?弐條さんの相手だから政治家の息子とか?」

「いえ、普通の人です、だから・・・すみません・・・。」


もちろん私はすぐに出て行ったわよ。そういうことが年に数回・・・。親に会って欲しいとも言われたこともあったわよ。付き合ってもいないのにね・・・。


私は孝博だけなんだから・・・。


 無事到着すると、私はお客様を送り出す。ファーストクラスの政治関係者ご一行様の独身男性陣がみんな私に微笑みながら名刺を渡していくの。与党だけじゃなくって、野党議員も・・・。一般お客様がいなくなったのを見て、最後に孝博がやってきた、孝博ファンの乗務員はみんな孝博に向かってがんばってくださいねなんて・・・。


私と孝博は目で挨拶をしたの。孝博はいつもの爽やかな微笑で出口を出て行ったの。誰も私達の関係は知らないんだと思う。





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