4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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夢~航空会社編 (6)X’mas IN London
 孝博は定期航路での訓練に入ったの。この訓練は、はじめのうち、まだ操縦桿は持たせてもらえないんだけど、いろいろな空港の特徴や管制官とのやり取りなどを学ぶの。そしてこの訓練の中盤、そして今日はクリスマスイブ。ロンドンヒースロー行き・・・。私は乗務する。そして孝博は・・・?
 いつものようにクルーの打ち合わせ。機長、副操縦士が現れる。そしてその後ろには・・・。

「皆さん、このフライトには運行乗務員訓練生が同乗します。紹介しましょう、源孝博訓練生です。」
「訓練生の源孝博です。初めての国際定期便になりますので、よろしくお願いします。」

自己紹介をする孝博に、独身CAはもうめろめろ。孝博は私と目があうと微笑むの。それを勘違いする後輩たち・・・。

「弐條先輩、やっぱりかっこいいですよね・・・。憧れちゃいます。」
「先輩、イブに同じクルーだなんて・・・なんだかねえ・・・。期待しちゃいます。」

私は苦笑しながら後輩達がはしゃいでいるのを見つめるだけ・・・。
ということはロンドンで一緒に・・・。ちょっと期待・・・。
フライトの打ち合わせが終わると各自持ち場へ・・・。
もちろん運行乗務員は機体の最終確認。目視して機体に異常がないかなどを調べている。計器類もそう・・・。私たちは機内にてお客様の受け入れ準備。未だにはしゃいでいる後輩たち・・・。ああ、婚約指輪、持ってきて正解だった・・・。きっと一緒にロンドンをデートできる・・・。

今回のフライト、相変わらず私はファーストクラス担当・・・。最近常連さんに声を掛けられることがあって、今日はクリスマスイブでしょ、お断りしたんだけど、無理やりプレゼントをもらってしまったの・・・。中を見るとひとつ最低100万もするブランドの時計・・・。ああこんなのもらっちゃったら・・・。多分下心ありありなんだけどな・・・。案の定到着後お見送りの際に、お誘い・・・。

「今晩、ロンドンに滞在するんだろ?どうかな食事でも・・・。」
「申し訳ありません、お客様・・・。先ほどもあのような高価なものを・・・。」
「いいんだよ、いつもお世話になっているお礼だから・・・。帰りの便も君だと嬉しいな・・・。」

私はやんわりお断りをしてお見送り・・・。

「あのお客様、相変わらずの方ですね、先輩・・・。」
「んん・・・。(早く正式に婚約したいな・・・。パパの事だから結納とかきっちりしないと怒るだろうな・・・。)」

すべての業務を済まし、ロンドン市内の系列ホテルでステイ・・・。
明日、明後日は休み・・・・。
ホテルはハイドパーク近くにあって、ここに泊まった日の朝は散歩するのよね。チェックインを済ませ、自分の部屋へ。今回はなんとかひとり部屋。孝博はどうなのかな。制服を脱いで、シャワーを浴びる。夕刻についたからお腹空いちゃった。さっき孝博に私の部屋番号をメールで教えておいたから、来てくれるのかな。

私は着替えを済ませると、孝博にメールを入れる。するとこういう返事。

『ごめん、一緒に食事は無理。機長に誘われてさ。だから今晩はCA仲間で食べてよ。明日のOFF1日付き合うからさ。』
「了解。」

結局一番仲良しの後輩、遠藤遥さんを誘っていつもの日本食レストラン・・・。
女2人で・・・。
イブによ。
なんとなく寂しくて孝博にもらった婚約指輪を指にはめて眺めてたのよ。

「先輩?左薬指の指輪・・・。」
「初めて見せるよね・・・。彼からもらった婚約指輪よ・・・まだ結納はしていないけれどね・・・。」
「先輩婚約者がいたんですか???」
「まあね・・・10年も付き合ってるんだから・・・。遠距離恋愛もしたけれど・・・。去年初めてのボーナスで買ってくれたの・・・。どんな高価なプレゼントよりも嬉しかった・・・。」
「どんな人ですか??やっぱり政治家さんの息子さん?」
「違うよ。どんな人だと思う?ホントは今日ロンドンでデートする予定だったんだけどね・・・。いろいろあってドタキャンよ・・・。明日は1日付き合ってくれるらしいけど。」

後輩との食事を終え、部屋に戻ろうとすると、孝博が部屋の前で待っていたの・・・。

「雅・・・。」

ほんのり酔った顔の孝博。やっぱりイブの夜、私をひとりにさせてしまった責任からかな・・・。私は周りに誰かいないか確認して孝博を部屋に入れる。

「ごめん雅・・・。今日のフライトでキャプテンにすごく気に入られちゃって・・・。食事をご馳走になったんだ・・・。」
「いいよ・・・べつに・・・。」
「その代わり、夜は一緒にいようよ・・・明日は休みだからゆっくりできるし・・・俺さ、ロンドン初めてだから、いろいろ案内してくれると嬉しいんだけどな・・・。」
「じゃあ、孝博、キスしてくれたら許してあげる・・・。」

そういうと満面の笑みで私にキス・・・。そしてそのままベッドへ・・・。クリスマスイブ、そして初めて海外での二人の夜・・・。私達が何も無いわけないじゃない・・・。もちろん未明までいちゃついて、私は孝博の胸の中で眠ったの。

「おはよう、雅・・・。」
「おはよう。」

ご挨拶のキスを交わすと、私はベッドを出てシャワーを浴びる。孝博はそのままの格好でタバコを吸っているの。

「雅、年末の予定は?」
「ん?大晦日仕事・・・。ソウル便に臨時でね・・・。チャーター便だから・・・。」
「そっか・・・今年も元旦会えないのか・・。じゃ、俺は実家に帰るよ・・・。」
「ねえ、いつ昇格試験?」
「4月くらいかな・・・運がよければ・・・。でも数年は国内定期便だよ・・・。国際線はまだだよなあ・・・。」

国内勤務か・・・どこの支店に在籍するんだろう・・・。羽田か成田ならいいな・・・。

この日一日中デート。2人でいろいろ話したり、買い物したり・・・。そして夜、今度私は孝博の部屋へ・・・。もちろん何も無いわけないよね・・・。またいつ会えるかわかんないから・・・。今回だって知らなかったのよ、同じ飛行機に乗るなんて・・・。
ホントは事前にどの便に乗るか知ってるくせに・・・。孝博の意地悪・・・。

まあなんとか今回の訓練も孝博は無事に済ませ、嬉しそうに独身寮へ戻っていった。
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