4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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夢~航空会社編  (10)10年ぶりの再会
 私は機内に入ると、搭乗前の準備に取り掛かる。

特に私の担当のファーストクラスはVIP中のVIPが搭乗予定・・・。宮家の人たちらしい・・・。どこの宮家の人だろう・・・。それとあといつものお客様山崎様ね・・・。あと数人一般の人・・・。

 搭乗時間になり、お客様が続々と入ってくる。そして例の山崎様・・・。私は会釈して微笑むと、山崎様も微笑み返す。そして最後の最後に例の宮家ご一行様・・・。たくさんのSPらしき人に取り囲まれながらやってくる宮様・・・。

その宮様は・・・。

私はこの宮様と会ったことがある。というよりも婚約寸前までいった宮様。

私は宮様よりも孝博を選択したの・・・。

宮様は私に気がつくと、言ったの。
「弐條雅さん?」

「ご無沙汰しております、康仁王(やすひとおう)様。」

未だ独身のこの宮様。もう30におなりかしら・・・。もし孝博を選ばずこの宮様を選んでいたら、私はきっと20歳くらいでこの宮様と結婚していたのかもしれない・・・。

でもこの宮様は宮様のイメージをではない面がある。遊び人というか・・・。誠実じゃないのよね・・・。私は宮様を席まで案内して、少し小声で話を・・・。

「そうですか・・・雅さんはCAに・・・。」

「はい・・・。」

「あの時婚約内定をご辞退されたときは大変驚きましたが・・・。」

「本当にその節は大変申し訳ない事を・・・。どうしても宮様と結婚できない理由がございましたので・・・。」

「本当にあの時は数日寝込んでしまいましたよ・・・。本当にお元気そうで何よりです・・・。」

「宮様も・・・。では、ごゆっくりおくつろぎくださいませ・・・。」

私は頭を下げると離陸準備に入る。山崎様は宮様と話している内容に驚いたようなの・・・。

だって普通なら宮様を選ぶんだろうけれど、私は孝博を選んだんだから・・・。

 これが独身最後のフライトだと思うと、なんだか体の辛さは感じなかったの。私が妊娠している事を知っているチーフは度々私の様子を伺ってくれるの。

「大丈夫?弐條さん・・・。少し座ったら?もし何か起こったらお父様に申し訳ないわ・・・。あと源君にも・・・。」

「いいえ、辛くなったら休みますから・・・。あと5時間ですし・・・。」

無理やりチーフに交代させられて、私は休憩・・・。

やっぱりちょっと無理しているのかな・・・。

おなかが少し張っているの・・・。痛みは無いからいいんだけど・・・。

やっぱりミールサービスの時が辛いのよね・・・。まだ少しつわりが残っているもんだから、ファーストクラスのお食事の準備が大変・・・。食事を盛り付けたりなんかもするでしょ?匂いがきついものはちょっとね・・・チーズとか・・・。

だから私はその時だけ裏で準備・・。

お酒とかいろいろな雑用・・・。

あとコクピットに届けるミールとか・・・。

私はコクピットにミールを届けた。食中毒を予防するために、一人一人メニューが違う・・・。そして食べるタイミングも・・・。機長、副操縦士、訓練生の孝博の分を順に運ぶ。機長と副操縦士は知っているのかな・・・私と孝博の関係・・・。

「ありがとう雅・・・。後は俺がしておくから・・・。」

と小声でいう。孝博は心配そうな顔で、ミールを受け取ると、機長たちに配っていく。

 なんとか仕事をこなし、そろそろ着陸準備を行う。眼下には日本が見える。着陸態勢に入るとベルトチェック・・・。私は機内アナウンスを任される。ちょっとドキドキしながら、もうすぐ成田に着くこと、ベルト着用をアナウンス・・・。その後最終確認をして、私たちCAも座ってベルト着用・・・。すると少ししてす~っとしずかに着陸した。無駄な揺れもなく、本当に降りたの?って感じ・・・。ブレーキ代わりの逆噴射で、着陸したってことがわかった・・・。上手ね・・・この機長・・・。

到着するとお客様のお見送り・・・。

常連で私にプロポーズしてくださった、山崎様が、私に小さな包みを・・・。

「受け取ってください。独身最後のフライトと、ご結婚のお祝いです。当分弐條さんに会えないのは寂しいですね・・・。次お会いする時は別の名前ですか・・・。どうぞ、旦那様と仲良く、そして可愛いお子様を・・・。」

「ありがとうございます。ありがたく頂戴いたします・・・。」

すこし、うるっとしちゃった・・・。そして他のお客様が出たあと、宮様が立ち上がって私に言う。

「最後のフライトなんですか?そしてご結婚まで・・・。そうか・・・もうあなたを待ち続ける事は出来ないのですね・・・。」

そういうとうなだれた様子で宮様は出て行かれたの・・・。宮様がご結婚されなかった理由って、私が宮様に振り向くのを待っていらしたって事?もうあれから10年も?そんな馬鹿な?きっとあの宮様の事だから口から出任せよ・・・。

 機内の最終確認が終わると、やっと機体を離れる。そして客室乗務部にて報告書を書くと解散・・・になるんだけど・・・。クルーのみんなは私にたくさんのプレゼント・・・。

「弐條先輩!今夜空いていますか?」

「ごめんね・・・彼と約束があるの・・・。」

すると客室乗務部の入り口で覗き込んでいる孝博・・・。

後輩たちは孝博の登場にはしゃいでいたけど・・・。

「雅!終わった???」

と孝博・・・。私を見つけると、ニコニコ顔で近づいてきて、私の手を握っていうの・・・。

「今日これから病院だろ?早く行かないと診察時間終わるぞ・・・。」

そして孝博は後輩たちの目を気にせずに私の手を引いていく。

そう今日は検診日・・・。今日は孝博と検診に行く約束をしていたんだ・・・。

もちろん私の相手が孝博というのを知った後輩たちは、固まっていた。

「先輩のお相手って・・・あの源さん???」

「そうよ。源孝博さんは私の10年来の彼氏なの・・・。」

「いや~~んショック!!でもお似合いです・・・。美男美女で・・・。うらやましいわ・・・。」

「じゃ、またね・・・。これから私当分羽田にいるから、見かけたら声をかけてね・・・。」

私は後輩と別れ、孝博と一緒に広尾の自宅に・・・そして着替えたあと、表参道の和気泰明叔父様のお姉さまが開院している表参道の産婦人科へ。もちろん結果は順調で、予定日は9月中旬。孝博は赤ちゃんの超音波写真をもらって大はしゃぎですごく喜んでいた。これからは無理しない程度に地上勤務。私は多分搭乗口勤務かな・・・。
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