4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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夢~航空会社編  (11)副操縦士昇級試験

 孝博はもうすぐ昇級試験を受ける。ホント異例の早さ・・・。きちんと受かるんだろうかとちょっと心配・・・。


「雅、実はね、この前の着陸、俺がやったんだ。機長と副操縦士が、一回やってみないかって・・・。ドキドキだったけどね・・・。」

え、じゃあすごく静かに着陸したのは孝博だったの?すごく機長に褒められたって自慢・・・。ホントに才能だわ・・・。度胸もあるし・・・。ああ、これで受かってくれると結婚か・・・。


実はパパが会場のホテルを押さえてくれている。4月末に孝博の昇級試験があるから、それが終わって、パパが国会の本会議が終わる6月中旬・・・。なんとジューンブライドよ・・・。


私は妊娠5ヶ月になって、おなかも少し目立ってきたの。先日戌の日にはママがお守りと腹帯を用意してくれて、戌の日のお祝いをしてくれたの。ホントは2人きりで挙式して写真だけにしようと思ったんだけど、パパは国会議員・・・。付き合いとかがあるから、きちんとする事になったの。


場所はパパとママが披露宴をしたホテル。私はおなかが目立たないようなドレスを着る。ホントに楽しみで、早く孝博の試験が終わらないかなって指折り数えていたの。新居もだいたい決まって、孝博の結果が出次第、高輪台の新居に引っ越す。もちろん孝博は独身寮を出るの。


休みの日は出来るだけ二人で結婚準備。結構楽しい。そして今日は孝博のお母様の会うことになっているの。もちろん、孝博のお父様と一緒に披露宴に出てもらうためよ。それが孝博の願いだった。復縁して欲しいとは言わないけれど、お祝いの席ぐらいは一緒にいて欲しいと思ったらしいのよ。

「そう、結婚するのね・・・2人は・・・。」

「母さん、お願いだから、俺の母さんとして父さんの横に立ってくれないかな?」

「え?博雅さんの?」

「復縁しろとはいわない・・・。母さんは俺の母さんだから・・・。」

「博雅さんはどう思うかしらね・・・。」

「父さんは俺が説得するから・・・。」

孝博は驚くことに涙を流しながら、孝博のお母様に土下座をしていた。孝博のお姉ちゃんの静さんはお母様に寄り添って説得している。

「ママ、私だって孝博の言う事わかるわ・・・。孝博は立派になったのよ、秋にはお父さんにもなるし・・・。孝博のお願い聞いてあげてもいいじゃない・・・。私だって私が結婚する時はパパに出席して欲しいもの・・・。何事も一生懸命ないいパパだった。何も落ち度の無い・・・ただパパとママの考え方が違うだけだったしね。ねえ孝博、パパにすぐ電話したらどう?」

孝博は兵庫県にいるお父様に早速電話。あまり激しい口調で話さない孝博が、結構な声で話している。いがみ合った離婚じゃなかったのにね。私と静さんは顔を迎え合わせて苦笑・・・。

「父さん、今母さんと替わるから二人で話せよ!!!」

お父様とお母様の長い会話。こうして2人が電話でしゃべるのは何年ぶり?なんとか二人は納得して、結婚披露宴の時、2人は孝博の両親として出席する事になったの。

 ついに孝博の昇級試験・・・。私は羽田空港の搭乗口から孝博を見送る。私と孝博の婚約はみんなが知っている。そして私の妊娠も・・・。マタニティーの制服を着ているから・・・。

「がんばってね、孝博・・・。」

「うん・・・。なんとかなるよ・・・。シュミレーターはなんとか上手くいったし・・・。あとは定期航路試験だけだから・・・。」

孝博は珍しく社員のみんなが見ている前で私を抱きしめる・・・。

「源君、さ、これから実地試験を・・・。まずは機体の目視から・・・。」

孝博は顔を真っ赤にさせながら、私を放しいう。

「じゃ、がんばってくるね、雅。行って来る。」

試験官の後ろを孝博はついていき、機体の安全確認目視から始まる。孝博のB777-200は結構でかいんだもの。私は搭乗口の窓から、その様子を伺う。


羽田-福岡-大阪伊丹-札幌-羽田。


帰ってくるのは夕方。それまで私はドキドキ。暇を見つかると腕時計を見ながら、今どこかなあなんてね。お昼休み、食堂で職場の仲間とランチ。みんな私に気を使ってくれているのかな。そういえばこの人たち、孝博と私の仲を知った時、いろいろされてしまった。まあ一種のいじめ?みんな孝博を狙っていた人たちだし、そして孝博の子を妊娠・・・。でもいろいろ一緒に仕事をしているうちにみんな私をいたわってくれるようになったの・・・。

「源さん、受かるといいわね・・・。」

「大丈夫よ、訓練生の中で何十年に一度の才能の持ち主だって言われているんだし・・・。」

「あの訓練中の事故の時も経験浅いのに、難なく無事に帰還できて・・・。」

「大丈夫よ、弐條さん・・・。」

ホントみんな励ましてくれる。最近は私のおなかの中の赤ちゃんの胎動がわかるようになって、赤ちゃんも私を励ましてくれる。(様な気がする・・・。)

 夕方、一番混みあう時間、無事に孝博が乗務している伊丹空港発のB777が羽田に戻ってきた。伊丹空港からのお客様をすべて降ろし、続々と乗務員が降りてくる。中には私の同期のCA。私はそのCAを引っ張っていうの。

「立花さん、どうだった?」

「コクピットはよく知らないけど、上手くいったんじゃないかな。もうすぐ降りてくるよ。いい結果だといいね・・・じゃ私はこれで・・・。」

そうか・・・運行は上手くいったんだ・・・。どんな内容の試験か良くわからないけれど、運行乗務員の3人が降りてくる。


夢~航空会社編⑪
機長、試験官、そして孝博。孝博は緊張した顔つきで降りて来て私に苦笑。だめだったの?

「どうだった?」

「ん?結果は運行乗務員部に戻ってからだよ・・・。合格したら支店の辞令が出るし・・・。じゃ・・・。」

孝博は言葉少なげに羽田支店の運行乗務員部に向かっていった。私は早出だったからこの便で仕事を終える。私は羽田支店のロッカーで着替えを済ますと、孝博が出てくるのをロビーで待った。受かっていたら、明日から数日孝博は休みを取るらしい。そう、見事副操縦士になれたら所属の支店が決まる。東京だったらいいな。地方だったら私たちは新婚早々別居?副操縦士になって数年は国内線乗務だしね。B777が飛ぶ路線って限られるんだけど。羽田?成田?千歳?大阪?関空?福岡?それとも那覇?那覇ってことはないよね。受かった時、久しぶりに取る4日間の休み。その休みを使って配属先の支店によっては新居を探さなきゃね。

「雅・・・。」

ちょっと暗い表情の孝博。もしかして落ちたの?

「辞令が出た・・・。どこだと思う?」

辞令が出たって事は受かったんだよね?孝博は辞令の書かれた紙を私に見せる。

『辞令 源孝博副操縦士 大阪伊丹空港支店運行乗務員部配属とする。』

大阪伊丹空港???

「欠員が出てね・・・。伊丹空港だよ・・・。あそこは結構むずいんだよ・・・。狭いけど主要路線だし・・・。飛び立つとすぐに山があって・・・旋回しても六甲山があって・・・。気流の関係とかも・・・。」

実家の近くだからいいといえばいいけど。当分実家から通おうかなって言ってた孝博。

「孝博、まあ受かったんだから、お祝いしようよ!」

「うんそうだよね・・・。とりあえず訓練生を卒業して、副操縦士になったんだから・・・。」

私たちは電車に乗って広尾に帰ったの。そして孝博は無事に合格した事をパパに報告。そして伊丹空港支店の辞令の話も。私たちの新居の件は白紙。伊丹空港近辺で探さないといけないのよ。それどころか私は???


ひとまず明日、上司に事情を話して、伊丹空港支店に転勤願いを出すしかないかな。


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