4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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四神降臨 復活編 第4章 玄武 (3)鳴き龍
 何とか近衛君は落ち着き、養護の先生とともに観光バスへ戻っていった。本当に呆れるくらい弱々しい男の子の近衛君。噂では1日に1回は倒れるという。陰で男女(おとこおんな)とも言われ、実は初恋が男の子であるとかないとか・・・。近衛家といえば五摂家。まさしく近衛君はそこの跡取り息子。近衛家は、玄武の姫君といわれた麻耶姫のご実家であり、龍哉様と麻耶様の皇子が近衛家に養子に入られた経緯がある。ということは近衛君も龍哉様、麻耶様の末裔となるのではないか・・・。私は担当のクラスに合流し、鳴き龍を見学に行く。

 本殿の横にある薬師堂。そこには鳴き龍という有名な天井絵がある。龍の顔の下で音を鳴らすと龍の鳴き声のような音が聞こえるというもの。もちろん何度か来たことがある。

説明を行うお坊さんが、拍子木で音を鳴らすと、拍子木の音が反響するのである。はじめは感心してみていた私たちであったが、さあ移動しようという頃になって、異変に気づく。誰も拍子木を鳴らしていないにも関わらず、天井の龍の絵が鳴き続けているのである。もちろんお坊さん、ガイドボランティアはこんなことは初めてだという。

「なんですかこれは!!!」

と、お坊さんが叫ぶ。天井絵を見ると天井に書かれた龍の目から血のような涙が流れているように見えるのである。水墨画で書かれた天井絵・・・。その絵が流す朱色の涙・・・。いつの間にか薬師堂内は私と竜哉様、龍磨、聖斗君、そしてお坊さんだけとなった。

「このようなことは初めてですか?」
「はい・・・。なぜ水墨画に赤い色が・・・。しかし極秘の言い伝えがありまして、この龍の絵、実は絵師が実物の龍を見て描いたものといわれております。本当かどうかは定かではありませんが、この絵に何か異変が起きた場合、龍の国といわれる日本に何かが起こると・・・。」

すると龍磨が静かに言う。

「この龍は龍哉様の兄上、青龍国東宮、龍杜様のお姿。そういえば、この国が江戸時代に乱れた時に龍希様の代わりに現れ、鎮めたと・・・。」
「ああ、そういうことがありましたね・・・。あの時は龍哉様と龍杜様が手を取り合って大坂冬と夏の陣をお鎮めになられた・・・。当時龍哉様は西国、京都を、龍杜様は東国、江戸の青龍として守っておられた。半龍半人であられた龍哉さまは大坂の陣の折、かなり無理をなされたのだがね。龍希様が龍杜様をお呼びになられて、何とか沈静化できたのだ。その時のできた龍哉様の傷が、大切な龍の爪1本欠損・・・。さっき絵で見たであろう・・・。一本爪のない龍の絵を・・・。」

私と龍磨以外は半信半疑の様子。もちろん現代に生きる者には理解できるわけがない。やはり着実に何かが迫っていることは確かである。その何かはだいたい見当がついてきたのであるが・・・・。まずは近衛君と接触して、彼が玄武に関わるものであるかを確かめなければ・・・。
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