4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (1)新婚なのに単身赴任
 俺は某航空会社の副操縦士をしている源孝博。実は6月に結婚したばかりの25歳。まだまだ昇格して1か月半という新米の副操縦士さ。俺の妻は妊娠中で、9月に子供が生まれるから、実は実家の広尾に住まわせている。もちろん一緒に住みたいって言われたけど、俺の場合日本中を飛び回っているから、留守がちになる。だから実家にいろって言っておいたんだ・・・。あと予定日まで三ヵ月きったもんな・・・。

 今日は乗務を終え、勤務地の大阪伊丹空港に着いた。今日は早番だったから、夕方の便で乗務終了・・・。

「お疲れ様でした・・・。」

そういってうちの航空会社の大阪伊丹空港支店を出る。今日は一緒に住んでいる爺ちゃんが退役自衛官の集いかなんかで東京へ行ったから、今晩はひとり夕飯をどうにかしないと・・・。

外食もいいけど、あまり一人で食べに行くのは好きじゃない。別に食事くらいは自分で作っても億劫じゃない。俺は父さんの車「パジェロ」に乗り込んでとりあえず自宅の近くのスーパーへ。

制服着たままでの買い物は恥ずかしいけれど、いったん家に帰ってまで買い物するのは面倒だ。ここは俺が高校時代から行きつけのスーパー。陸上自衛隊中部方面隊の総監部のほんと近くにあるから夕方になると自衛官が買い物に訪れる。

 俺が夕飯何にしようか物色していると、声を掛けられる・・・。

「お前源じゃないか?覚えてるか?防大で3年先輩だった高倉だよ。」

振り返ると確かに防衛大学校でお世話になった先輩だ。

「お久しぶりです、高倉先輩。」
「噂どおり、パイロットになったのか。今どこ勤務だ?」
「今大阪伊丹にいるんです。今実家に世話に。先輩は?」
「俺は総監部にいるんだ。元気そうだな!そうだこれから総監部で飲み会するんだけど、どう?結構懐かしい顔ぶれがいるぞ!!!」
「そんな、勝手に入っちゃ叱られますよ。俺はもう自衛官じゃないし・・・。」
「まあまあ・・・なんだかんだ言ってお前は陸上幕僚長殿のご子息だ。なんとか言って入れてもらうよ・・・さあ来い!」

まあ先輩の言葉は絶対だからな。

荷物と車を家において、仕方なく正門から入れてもらうことになった。もちろん止められるよね。もちろん先輩は警備官といろいろ話している。

「だから、こいつは幕僚監部陸上幕僚長殿のご子息。知ってるだろ陸上幕僚長といえば、ここの前総監だろ。顔を見ればわかる。源博雅陸将殿にそっくりだから・・・。」
「それはそうですけれど・・・。」
「俺はお前らよりも上官だ。幹部だぞ!!!俺は三佐だ。三曹のお前らと一緒にするな。」
「でしたら身分証明書と・・・。ここに名前を・・・。」

俺はどれを見せたらいいかわからなかったから、適当に出したら、B777のライセンスだったんだ。恥ずかしい。まあなんとか入れてもらえて、飲み会会場へ。10人くらいかな。みんな防大出身の人たち。知ってる顔も結構いたりする。

「おお!みんな懐かしいやつ連れてきたぞ!!!覚えてるか?」
「おお!!!源!!!元気か???」
「お久しぶりです。」

俺は苦笑。上は30歳くらいから下は俺より2こ下くらいかな・・・。もちろん知らない人もいるからってさっきの先輩に紹介される。

「こいつは源孝博。前総監のご子息。ということは幕僚監部陸上幕僚長のご子息ってことだ。防大を首席合格したくせに、途中で中退して航大に入って今は航空会社で副操縦士をしてるんだぞ!この前結婚したって聞いたぞ?どんな子だ?なあなあ。」
「俺の家内はCAで・・・。覚えていますか?よく防大前で俺を待っていた子です・・・。」
「ああ、いたいた!!!結構綺麗な子だったよな!確か2歳上・・・。写真とかない?」
「一応ありますけど・・・。」

もちろん結婚式の写真じゃないけど、制服姿の俺と雅・・・。もちろん羨ましがられたよ。やっぱり雅は航空会社の中でも1、2を争うような美人だったし、優秀でさ。産休終わったらすぐ戻って来いといわれたんだ。もちろんみんなは俺のこと興味津々で、俺のIDとかライセンスを見てすごいすごいって言うんだよね。

「おお!B777操縦してるんか!!!1回してみたいよな・・・・。」
「操縦って言っても俺は副操縦士ですから・・・。」
「でもすごいよな・・・ここで操縦できるやつってヘリとかだもんな・・・。」

すごい盛り上がっちゃってお開きになったのは夜11時くらいかな。
俺はなんとか門から出て自宅に帰ってバタンキュ~~~~~。
ああ、明日休みでよかったよ。
二日酔いじゃ乗務できないよな。

でもなんだかんだ言って自衛官の格好をしている先輩たちを見て、うらやましいと思うんだよね。もともとなりたかった職業だから。



作者から一言。

『夢』の続編です。題名『一途』は、やはり『一途な心』をテーマに長々書き綴る日記風小説です。
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