4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (5) これが有名な引き抜き?
 浮気騒動をなんとか切り抜け、副操縦士になって丁度一年の5月、俺は関空で懐かしい人に声をかけられる。

「源!」

それは防大の先輩。俺が1年のときに3年だった先輩で、俺と同じようにパイロットになったんだよね・・・。そういえば海外の航空会社に就職したって聞いたぞ・・・。

「あ、吉岡先輩、お久しぶりです。」
「ちょっと時間あるかな?」
「まあ・・・今から帰宅ですし・・・。」

俺と先輩は関空内にあるホテルのカフェでお茶。

「ホント久しぶりだな・・・。源。お前の副操縦士の腕は結構有名だよ・・・。」
「そうですか?まだまだ2年目ですよ・・・。」
「いや、何年もしてる下手くそなやつよりは随分ましだよ。で、今何に乗ってる?」
「777ですけど・・・。何か?」
「747に乗る気ないか?」
「そりゃ、そろそろライセンスを取ろうかとは思うんですが・・・。国際線に行きたいですし・・・。」
「それならうちのルフトハンザに来ないか?」
「ルフトハンザはうちの会社の提携会社ですけど・・・。」
「俺さ、上司にお前を引き抜いて来いって言われたんだよ。どうかな、悪い話じゃないだろ。今の給料よりも出すらしいぞ。まずは担当者に会って欲しいんだけど・・・。」

そういうと無理やり名刺を渡される。

「興味があったらここに電話をくれ。話だけでも聞くといいよ。じゃ、俺は今からフライトだから。」

先輩は俺が頼んだものを支払って空港内へ。これが世に言う引き抜きか?でも俺まだひよっこだぞ。別に興味がないわけじゃないけど、転職してしまったら雅と乗務出来ないよねえ。
 
自宅に戻り、着替えながら雅と話をする。

「もしさ、今の会社辞めて他に転職したらどう思う?もちろんパイロットとしてだけど・・・。」
「そんなのやだよ・・・。一緒に仕事したいもん・・・。引き抜きでもあったの?」
「まあね・・・。ルフトハンザ。」
「うちの提携じゃない!やはり噂は本当だったんだ・・・。」
「噂?」
「国内外はもちろん、世界中の航空会社が孝博を引き抜きたいって・・・。例の訓練中の事故あったでしょ。あれよあれ。世界中が注目してたって聞いたわよ。経験の浅い訓練生が何事もなく胴体着陸させたんだからね。」
「ま、安心して・・・話は聞く事はあっても今のところ移るつもりはないからね。それよりももうそろそろ747のライセンスを取りたいなあ。国際線には不可欠だしねぇ。」
「ねぇ、孝博・・・私、美咲が1歳になったら国内線からでいいから復帰していいかな・・・。」
「ん?んん・・・。それまでに俺が東京勤務になればいいけどね・・・。そうじゃないと美咲はどうするんだ?爺ちゃんに頼めないだろ。東京なら実家に頼めばいいかもしれないけど・・・。まあ希望は出しておくけど?」

ホントそうだよな・・・雅は前々から復帰したいって言ってたし、会社側も早く帰って来いっていっているのは知っている。

国際線で雅のクルー仲間がよくお客様に雅のことを聞かれるって聞いたよ。そして事情を説明すると皆残念そうにして復帰して欲しいというご意見が。もちろん本社にもいろいろ寄せられてるって。そして俺の耳にも入ってくるわけで。

それならは東京に戻して欲しいって感じだよね・・・。
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