4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (30)ほっとけない!
 結局あの日の送別会は行かないで、美咲と一緒に自宅にいた。本当に俺は責任を取らなくていいんだろうか・・・。ずっと遥のことが気になって・・・。

半月後、雅のお父さんは総裁に当選・・・。それを見届けた和気叔父さんは総理大臣を雅のお父さんに引き継いだ後、離党し県知事選挙のための準備に入った。ホントここんとこひと月で情勢は変わったというか、バタバタしていたのは本当のことで・・・。叔父さんの秘書をしていた彬は高橋彬として総理大臣秘書官に抜擢。その上年末には子供が生まれるってことで、俺の周りは順風満帆・・・。俺だけがなんだか取り残されたような感じ。

俺は彬を呼んで官房長官に抜擢された遥の父の地元の住所を調べてもらった。もちろん彬には理由はいっていないんだけど、なんとなく俺の真剣さが伝わったのか、それとも感づいたのか、こっそりと住所を教えてくれた。 『石川県加賀市山代温泉・・・・』 遠藤官房長官の実家は温泉町か・・・。超有名な温泉町。奥さんの実家らしいんだけど・・・。そこにいるのかな遥は・・・。実家に帰るって言ってたからね。

俺はきちっとしたスーツを着込むとこっそり休みを取って、羽田発小松空港行きの飛行機に乗って石川県へ向かった。そして温泉郷行きのバスに乗り込んで山代温泉へ。そして住所に書かれたところを探す。交番に聞くと指差されたのは・・・ え????でっかい温泉旅館って言うか・・・ホテル???もちろん俺は巡査に聞く。

「あの、遠藤代議士のご実家ですよね・・・。」
「ええ、官房長官遠藤代議士の・・・。」

間違いない。遥の実家だ。俺は言われたルートでホテルの前へ・・・。で、でかい・・・。この温泉郷でも大きいほうじゃないか???正面玄関に立ちつくしていると、スタッフが声をかける。

「お泊りでしょうか?ご予約は?」
「あ、予約していないのですが・・・今日大丈夫ですか?一人なんですが・・・。」

俺は案内されてフロントへ。まあ泊まる所を手配していなかったからいいかなんて思って、チェックインをする。フロントの人と女将かな・・・なんか話している。女将の顔、遥に似ている・・・やはり間違いない・・・。きっと遥のお母さんなんだ・・・。俺に仲居さんが一人つき、部屋に案内される。

「お一人でご旅行ですか?」
「ええ、まあ・・・。」

仲居さんがお茶を入れながらいろいろ話してくる。あぁ、この部屋いくらだろう・・・。部屋に露天風呂がついている・・・。カードで払ったらやばいかな・・・。現金も10万ほどしか持っていないし・・・。俺って何しに来たんだろう・・・。遥に会いに来たのに、呑気に温泉だなんて・・・。遥の実家がこんなところだなんて予想外だった。ひとまず風呂に入って・・・遥にメールでも入れよう。いろいろ考えながら風呂に入ると、もう夕食の時間で、急いで着替えると部屋の食事が運ばれてくる。

「お客様、女将と若女将の挨拶がございますので・・・。」

って仲居さん。いろいろつつきながら食べていると・・・。

「失礼いたします・・・。」

と、女将が入ってくる。そして後ろには、着物を着た遥。女将の挨拶なんか耳に入らない。遥は俺に気づくと目をそらす。そして二人は挨拶を済ますと、部屋を出て行った。食事を済ませると俺は遥にメールを入れる。

『今後のことで話がある・・・。』

すると返信・・・・。

『何も話すことなんてない。』
『会って話がしたい。お願いだから・・・。』

とりあえず、会う約束をした。俺はスーツに着替えてホテルを出て指定されたところへ・・・。
そして第一声。

「どうして来たの?」
「やはりそのままにしておけない。雅に知られてもいい。遥の子を認知したいんだ。俺だって責任がある。離婚を切り出されても構わない・・・。俺は遥が好きだから・・・。」

遥は俺に抱きついた。

「俺は嘘をつきたくない。お願いだから認知させてくれ。俺が悪かったんだ。遥とおなかの子をほっとけないよ・・・。」
「孝博さん・・・。」
「お父さんは今実家にいる?お母さんは?ご挨拶をしたいんだ・・・。」
「パパはいないけど、ママはいるわ・・・。おばあさまも、お爺様もいるけど・・・。いいの?」
「いいよ。もし離婚になったら、遥と一緒になるから・・・。」
「でもきっと先輩は・・・離婚なんてしないと思うわ・・・。」
「もし休みが重なれば、病院にだっていくし、立会いだってする。出来る限りの事はする。」

遥はとても嬉しそうな顔をして、俺の手を引き遥の実家へ・・・。
遥はお母さんに電話を入れ、会って欲しい人がいるって伝える。
俺は部屋に戻って東京から持ってきた手土産を持ってロビーに・・・。遥は、裏にある遥の自宅に案内する。俺は玄関先に立って、遥が出てくるのを待つ。遥は座敷に案内してくれて、お茶を運んでくる。そして現れる遥のおじいさんたち・・・。遥が事情を話したのかな・・・おじいさんの怒った顔・・・。俺は名刺を渡して、土下座する。

「副操縦士の源君か・・・。」

もちろんたくさん説教・・・。もちろん俺が悪いんだから・・・。罵られたってしょうがない。もちろん最後には・・・。

「遥のことどう思っているのかね?」
「もちろん大切には・・・しかし僕には・・・。妻子がおります。もちろん遥さんの子供の認知はいたします。そしてできる限りのことは・・・。」

黙っていた遥が言うんだ。

「お爺ちゃん。孝博さんは悪くないわ!孝博さんに奥さんと子供がいるのをわかっていて無理に付き合ってもらっていたの。そして子供のこともそう。どうしても孝博さんの子供が欲しくて、孝博さんに嘘ついて・・・。一緒になれないこと知っててこうなること知ってて・・・。だから・・・孝博さんを許してあげて・・・。私、この子を一人で育てる。私孝博さんが好きなの!でも一緒になれないのを知ってるから、どうしても孝博さんの子供が欲しかったの。」

遥の家族は困り果てた顔で黙り込んでいた。俺は条件を出された。もちろん認知は当たり前だけど、できるだけ遥と病院に行くこと、生まれたら3人で写真を撮ること、生まれた後も年に数回会いにくることなど・・・・。もちろん明日、遥は病院の検診だからついていくことになったんだけどね・・・。そして立ち会えるなら立ち会うことになったんだ。遥の予定日は12月24日・・・。それにあわせて休みがとれるかなあ・・・。
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