4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (36)子供の行く末
 夕飯は遥が作る。遥の家は温泉地の観光ホテル。お母さんは女将をしているから、家にはいない。産休に入っている遥は実家の家事全般をしているのだ。家族全員の分を作って、今はおじいさんとお父さん、遥と俺の四人で食べる。遥はここ最近料理が上手くなった。上手くなったねって褒めると照れ笑い。

「だって孝博さんのために一生懸命練習したの。うちの料理長にいちから教えてもらったんだから・・・。」

この2人の会話に、おじいさんとお父さんは複雑な表情で微笑んでいる。俺に家庭がなければ、普通の恋人同士なんだけどね・・・。そしてお父さんが言うんだ。

「孝博君、君、弐條の養子に入るそうだね・・・。」

あ、そういえばそういうこと叔父さんに言ったよね・・・。叔父さんは大賛成して、父さんを説得するって言ってたよね・・・。もうそんなこと周りに話しているんだ・・・。

「まだはっきりと断言は出来ませんが・・・。長男が高橋の婿養子になったもので・・・。」
「そうだよね・・・。高橋も後継者を欲しがっていたし・・・。弐條の次男はまだ小学生だ・・・。弐條の一番大切な娘が弐條に戻ってくるとなれば嬉しいに決まっているよ・・・。孝博君は政治家にはならないのかな?」

まあ、俺自身政治家の血が流れていたりするから、丁度いい人材なのかもしれないね・・・。でも俺はきっと政治家には向いていないんだと思うし・・・。今の仕事が一番好きだ。遥は俺とお父さんが弐條家の話をするもんだから、嫌そうな顔をして黙り込んでいた。そりゃ嫌だよね・・・。そういう話は・・・。なんだかんだ言って遥は俺の愛人で・・・。まあいう内縁の妻だろ?本妻の話をしてなんとも思わない女なんているのかなあ・・・。そして遥のお父さんは言うんだ。

「おなかの子が生まれたら、遥は東京へ出てきなさい。おなかの子は政治家の英才教育をする。いい環境で教育するぞ。小学校は早稲田か慶應に入れてな。私の後継者にするぞ。いいだろ、遥に孝博君。」

やはりこうなるのか・・・。
遥は黙って食事をしていた。
食事を終え、遥の片づけを手伝う。遥は苦笑しながら俺を時折見るんだ。

「ごめんね・・・うちのパパ。まだ生まれていないのに、あんなこといって・・・。やはりこの子にはパパが必要なのかな・・・。認知されても実際パパがいなかったら・・・。」
「でも俺は遥と一緒にはなれないぞ。」
「わかってるわよ。お見合いしないといけないかなって・・・。私が不倫の子を妊娠しているのを知っていて、それでもいいからって縁談を持ち込んでくる政治関係者が多いのも確かよ。議員秘書とか、どこどこ省の職員とか・・・。あとは政治家のご子息ね・・・。私は孝博さん以外の人とは結婚したくないのに・・・。悩んじゃう・・・。」

そういうと遥は大きな溜め息をしたんだ。そしてそのあと俺に謝るんだ・・・。

「ごめんね・・・。私が悪いんだもんね・・・。孝博さんの家庭を壊さない約束でお付き合いしていたはずなのに・・・。欲を出してしまったから・・・。あの時嘘をつかなかったら・・・そうしたらこうして悩むことなんてなかったのに・・・。」

俺だって悩むよ。不倫を清算したつもりがこういうことになって二重の生活をしているんだから・・・。俺だって悪いよね。鬱憤晴らしからはじまった過ちなんだから・・・。

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