4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (39)身の引き方
 12月に入り、外遊に関する公式発表があった。ずらっと発表された資料にはもちろん俺の名前、雅の名前がリストアップされていた。もちろんいくつかのマスコミは弐條という名前がふたつも入っていることに反応していたところもあった。

 護衛戦闘機と並んで飛ぶ訓練もしたさ。もちろん緊急時の無線連絡とかの訓練も・・・。資料だけでフライトケースいっぱいになるくらい・・・。読み返すだけでも何時間もかかる。訓練から自宅に帰ると、もうくたくたで、ベッドに資料並べたまま寝てしまったことも多々あり・・・。客室乗務員は気楽でいいよなあ・・・。俺は一国の首相を乗せるんだから命がけさ・・・。予備機と交代してくれないかなあ・・・。

 機長は俺と同じ防大出身。空自を経てうちの会社に入ったエリート機長。うちの会社いちの腕を持つ。はじめて組むわけじゃないけどね・・・。いつも俺のことを絶賛してくれててね、俺も中退したけど防大にいたから話があう。

 徐々に準備が整って、俺が乗る機内も政府専用機仕様に少し改装されていた。もちろんコクピットも少しね・・・。そして実機を使って最終訓練。体調を整えるために1週間休みをもらってリフレッシュ!その間に準備を整えておかないと・・・。そういえば、遥臨月だよね・・・。何かあったはいけないからって自宅待機だから石川にはいけない。明後日フライトから帰ってくる雅を寂しく待つしかない。その間遥の声を聞くことしか出来ないよな・・・。もちろん電話をかけてみる。

 いつものように元気な様子の遥。外遊乗務のことは遥のお父さんが言ってたらしくって、いいねとかいってくれたんだ。

「どう?もう臨月だろ?」
「うん・・・。全然・・・。予定日に孝博さんがいないなんて・・・。ついていないな・・・。生まれたら連絡したほうがいいのかな・・・。」
「いや、雅が一緒にいるからまずいよ。雅のほうに生まれたメールでも入れておいてくれよ。先輩後輩の間柄だろ?だから・・・。」
「うん、そうだね・・・。寂しいな・・・。」
「お土産もなしだぞ!」
「うんわかっている・・・。あのね、この前パパと話したの。孝志の父親の欄、空白にすることにしたの。弐條家に養子になったでしょ?家系に汚点が付くって事で、パパがそうしなさいって・・・。そうしたら将来もめることってないと思うの・・・。孝博さん、本当に認知してくれたときは嬉しかったよ。それだけで十分だから・・・。あと写真とかもいらないよ・・・。記録に残ることはしたくない・・・。自分が惨めになるだけだもん・・・。」
「遥・・・。」
「あとね、孝志が生まれて落ち着いたらお見合いをするの・・・。パパの私設秘書の人と・・・。五歳年上のバツイチさんだけど・・・。決まったらもう私と会わなくていいよ。もう大丈夫だから・・・。」

多分遥なりに悩んで決めたんだろうな・・・。
俺の子が生まれたことを見届けたら別れることになった。
ホント世間の常識から考えたらおかしなことだと思うけど、これは遥の身の引き方だと思うよ。
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