4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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第46章 頭中将の母君
 秋が過ぎ師走がもうそこまでというの頃、中将は時間をかけてでも宇治から内裏に毎日早朝から出仕して夜遅くなって宇治の別邸に帰ってくる。姫のおなかもだいぶん目立ってきており、内裏から帰って来ては姫のおなかに耳を当ておなかの子供が動く様を楽しみにしている。姫もだいぶんこちらの生活にも慣れて、毎日のように交互で中将の祖母宮と姫の部屋を行き来し、楽しくお話や貝い合わせなどをして楽しまれる。戌の日のお祝いも、この祖母宮がたいそう立派にしてもらい、幸せな毎日を過ごしていた。度々中将が持ち帰る帝からの文を読むが、返事を書かずにすぐに中将に頼んで燃やしてもらう毎日である。今日は夜遅く帰ってきたが真っ先に姫のところへやってきていつものように話し始める。

「やっとお休みを頂けたよ。ここのところ節会や何やらでお休みがとれず、寂しい思いをさせてしまったね。十日ほどこちらにいるから・・・。」

そういうと寝所に入りいつものように眠りに着こうと思ったとき、表が騒がしくなった。二人は急いで上に何かを着る。表では祖母宮と他の方が言い争いをしている。

「気になるから行ってくるよ、ここで待っていて。」

すると祖母宮の部屋の前で中将の母君が祖母宮と言い争いをしている。母君は中将に気がつく。

「将直!こちらで何をなさっているの!ここ何ヶ月も本邸に戻らないと思ったら!こちらにどこの馬の骨かわからぬ姫を託っておられるらしいですわね!私は許しませんよ!」
「母上!私は子供ではありません。妻ぐらい私が決めます。放って置いてください!」

すると母君は泣き叫んで中将をひっぱたく。

「母はあなたの出世のためにどんなに苦労したかわかっていますの?あなたの縁談もすべてあなたの出世のために選んできているのに・・・。わかっていないのはあなたです!」

そういうと泣き崩れてしまった。すると母君の後ろで声がした。

「中将様のお母様・・・怒られるのも無理ありませんわ・・・。」
「姫!出てこないで欲しいと・・・。」

姫は母君の側に座って深々と頭を下げる。そしてお詫びの言葉を言った。

「誠に申し訳ありません。順序をわきまえず、このようなことになり・・・・。本当でしたら先にお母様にご挨拶をしなければならなかったはずを・・・。中将様はとてもいい方です。お母様が大切にお育てになられたからこそ、このような立派でお優しい公達におなりあそばされたのですもの・・・。」
「あなたが?あなたが将直の言う?」
「はい。遅れましたが、月子と申します。このように身重な体ではありますが、よろしくお願いいたします。」
「まあご挨拶はきちんとできる方ですのね。しかしご懐妊されているなんて・・・。まあ下級貴族の姫ではなさそうね。どちらの姫君かしら・・・。」

姫は下を向き、黙り込んだ。

「母上、この方は決して母上が言うような姫ではありません。内裏で知り合ったのですから。」
「じゃあ、女官か後宮の女房ってことね。内裏にお勤めされたの方ならまだマシというもの・・・。でも将直の正妻はこの私が決めますからね!いい?月姫は側室というのなら許しましょう。私帰ります。このようなところに長居は無用です。将直本邸にも顔を出しなさいね。」

そう言うとドカドカと本邸に帰っていった。頭中将はほっとした様子で、部屋に戻ろうとすると、中将の祖母宮が声をかけた。

「まあ、月姫。あの者をこんなに早く引き下がらせるなんて・・・。あの者が来るとつい喧嘩腰に言ってしまうのでいつも大もめになるのよね。月姫いらっしゃい。珍しいお菓子があるのよ。可愛い孫のお嫁さんですもの・・・。大歓迎よ。」
「おばあさま、姫は身重なのですよ。」
「いいじゃない。将直もいらっしゃい。明日ゆっくり休んだらいいのですから。さあ。」
「中将様。いいじゃない。せっかくですのでおばあ様のお相手を・・・。」

中将は渋々祖母宮の部屋についていく。



《作者からの一言》

なんと言う母君なのでしょう^^;プライドだけは高い・・・。まぁ母君の驚きはすごいものでしょうけど^^;可愛い一人息子が帰ってこないと思ったら宇治にいてなんと身重の妻がいた・・・。相当ショックだったのでしょうね^^;
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