4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (56)知事公邸へ
 芦屋を出たあと、神戸の知事公邸へ向かう。

ちょっと遅れたけど、従弟、泰孝君の合格祝いを渡しに行くんだ。楽々超難関の灘中学をトップ合格。それも史上初の満点だったらしい。さすが小学生学力コンクール断トツ1位常連君だ。それも愛読書は俺が防大で使っていた宇宙航空力学の教科書ときたもんだから・・・。何が欲しいと聞いたら、航空関係の専門書が欲しいといわれたから、難しそうなものばかり選んで持ってきたわけ。まああの子なら理解できるかもしれないけどね。さすがお父さんは東大法学部を首席で卒業。お母さんも東大文学部を上位卒業というだけはある。いくら賢い、秀才といわれた俺でも桁が違う。

 叔父さんはまだ公務中というから、リビングで叔母さんや泰孝君と話していた。泰孝君は早速本を広げて嬉しそうに読んでいる。

「わかる?難しいだろ?この俺でも理解しがたいものだ。」
「うん、なんとかね・・・。でも面白そう!!!ありがとう!早く大人になって実機に乗りたいよな・・・。」

ホントうれしそうだ・・・。おばさんは苦笑しながら見ているんだよね。

「叔母さん今日は休み?」
「ん?だいたい3時までに終わるから大丈夫よ。」

叔母さんは在阪テレビ局の契約社員。お昼のニュースを読んだりしている、さすが元人気アナ。引っ張りだこなんだけど、条件が泰孝君が学校に行っている間だけということ。ホント好きな仕事をしていて生き生きしている叔母さん。

 色々話していると叔父さんが帰ってきたみたいだ。そして後ろには俺の父さん。現在防災担当副知事。もちろん俺は父さんと目は合わさない。父さんは寂しそうな顔をして俺を見ている。

「孝博君、わざわざ泰孝にお祝いを届けてくれてありがとう。夕飯一緒にどうかな?」
「いえ、この辺で帰ります。明日朝一番のフライトがあるので・・・。」

すると叔父さんは俺を引き止める。

「孝博君、君、お父さんに転勤の話していなかったらしいじゃないか・・・。実家にも帰っていないというし。いくら弐條の養子になったとしてもあんまりじゃないのかな・・・。」
「叔父さん・・・。いいんです。実家は俺の居場所ないし、邪魔者だから・・・。」

すると父さんは俺をひっぱたく。

「孝博!いつ父さんはお前を要らないといった。邪魔者だって言った!!!いい加減にしろ。いくら弐條に行ったとしても、うちの息子だし、父さんの長男だ。爺ちゃん寂しがっていたよ。近くに住んでいるのなら、顔ぐらい出しなさい!!」
「父さんはずっと好き勝手なことしてたくせに・・・。母さん捨てて他の女のところへ行ったくせに。俺ずっと父さんのこと信じてた。真面目で一生懸命の親父だと思って誇りにしていたのに・・・。裏切ったのは父さんじゃないか!!!俺が弐條家に養子になるのを決めたのも、源にいるのが嫌になったからだ!じゃ・・・。」

そういうと俺は知事公邸を出た。
最後に見た父さんの顔・・・。一生忘れられないよね・・・。
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