4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途  (57)最悪なお客様
 今日、私の乗務はパリ行き。私の担当するファーストクラスは満席のはずなのに、なかなかお客様が入ってこない。おかしいなって思っているうちに来たのは九條実朝。ただ一人・・・。ああやだ・・・。結局この人だけで飛行機は動き出したのよ・・・。実朝はチーフを呼んで、こそこそと何かを話している。

「お客様、弐條のみはちょっと・・・。」
「いいから。ここには僕しかいないんだから、他のCAははずしてくれ。一人で十分だろ?」

チーフは困った顔をして、私に言うの。

「弐條さん、この乗務一人で出来る?お客様のどうしてもとのご要望だから・・・。」
「え、私一人でですか???そんなの出来ません。」
「もちろん表だけよ。裏のことは皆でするから。」

すると早速呼び出し。もちろん私は担当だから行かないとね・・・。

「お客様、何か?」
「やっと二人きりになれたね。どう?ご主人の単身赴任中は。すごく寂しかったんじゃないの?その寂しさを僕で紛らわせてみない?きちんと大事にするからさ。今日だってここの席全部僕が買ったんだ。君とずっと一緒にいたいから・・・。」

そういうと私の手の甲にキス・・・。
気持ち悪い!!!
この人に十数時間も相手しないといけないの?

「あ、雅さん。リッツのスイートを手配してあるんだ。来てくれない?来てくれたら例の書類渡すからさ。また新しい情報が入ってきたからさ。知りたくない?」
「結構です。」
「ほんとつれないなあ・・・。せっかくこうしてわざわざ仕事休んできたのに・・・。それも超多忙期にここを買い占めてさ・・・。まあいい。絶対うんと言わせて見せるから。」

もうどうにかして・・・。私倒れそう・・・。
そして、もうすぐ到着ってころにシートベルトのチェックとかで席へ行くと、私の腕を掴んだ。

「やめて下さい!」

実朝は私の左薬指から結婚指輪を奪い取る。

「返してください!!!それは大切な・・・。」
「だから、ホテルに来てくれたら返してやるよ。」

そういうと私の手を離し、結婚指輪を実朝のスーツのポケットへ・・・。

ちょっと!!!それは孝博にもらった大切な・・・・。

私は涙をこらえることができずに、ファーストクラスのギャレーへ飛び込んで座り込んだの。そして泣いてしまったの。チーフは驚いてギャレーに入ってくる。

「弐條さん!どうしたの?弐條さんらしくない・・・。」
「いえ、何でもありません・・・。ちょっと・・・。お化粧直してきます。」

そういって私は化粧室に入って涙をふき取り、化粧を直す。そして節目がちで、着陸のため、シートに座り、ベルトをする。

 私はお客様のお見送りに出れなかった・・・。そしておかしい私を見てチーフもでなくていいわよって行ってくれたの。もしかして帰りもこうなるの?いやよ・・・。

 もちろん私は実朝のところへは行かなかった。彼の目的は私だって知ってるから。私は孝博しか愛せないの。私の結婚指輪・・・。あいつに何かされるくらいならくれてやるわよ。

帰りはエコノミークラスに変えてもらったの。ファーストクラスではいろいろあったみたいだけどね・・・。チーフはもちろん実朝の行為を報告書に書き込んでいた。規約違反一歩手前だったんだから・・・。まあいうブラックリスト入り?でもきっと個人筆頭株主だから、もみ消されてしまうんだろうけど?

ああ、早く孝博に会いたい。孝博の大きくて温かい胸に抱かれたい。
孝博の引き抜きの話、進めよう・・・。
このままじゃ、孝博の将来も、私の身ももたないよ・・・。
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