4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (69)嫌なやつ出現
 さあ、移籍後初めてのフライト。支店のロッカールームで北田さんと偶然出会い、一緒に着替える。まあ隣のロッカーなんだけどね・・・。


「さあ、がんばりましょうかねぇ。弐條君。」
「はい。ホント複雑で・・・。実は妻も一時間違いの便でパリなんです。」
「ほう・・・。よかったじゃないですか。では奥さんと同じホテルへ行く?多分同じ部屋だと思いますよ、私たち・・・。」
「ホントスケジュールほぼ一緒なんです。」


着替え終わると、フライトバックとスーツケースを持って運行乗務員室へ。事務員からフライトデータを受け取り、掲示板で変更点などがないか確認する。その後ブリーティングルームへ。すでに客室乗務員が集まっていて、俺達が入ってくると、静まりかえる。


「本日より、こちらにお世話になります、機長の北田と副操縦士の弐條です。さてはじめましょう・・・。本日のフライトスケジュールを・・・。」


客室乗務員たちは北田さんが説明するフライトデータをメモし、そして最後に俺が追加点を話す。チーフ客室乗務員が乗客数などを報告。本日は満席。俺は移籍後はじめての打ち合わせに緊張して、気がつかなかったことが一点・・・。それは・・・。




 打ち合わせが終了し、北田さんと共に荷物を預けに行く。カウンターで荷物を預けていると、俺の背中を叩くやつ。もしかして雅かな?って思ったんだけど、ここは競合会社のカウンターだ。振り返るとそこには・・・。

「久しぶり、孝博君。」


にんまりした丹波由佳。お前は関空支店じゃなかったのか?


「この春から成田に来たんだ。孝博君が移籍してくるって噂で聞いたけど、本当だったんだ。同じフライトだね。よろしくね。」


そういうと由佳はCA仲間のもとに戻っていったんだ。そして楽しそうに話している。


「お知り合いですか?」


って北田さん。


「高校、防大と同級生で・・・。」
「へえ・・・珍しいね、防大からCAですか・・・。防衛訓練済みだから、何かあったときには安心ですね。」


ああ嫌な予感。

 税関では乗務員リストにサインして中へ入る。フライトバックをコクピットに置くと運行前安全点検。でかいB747-400を北田さんと手分けして点検。さすがだ、きちんと整備してある。以前の会社はリストラや何やらで手抜きがあったりしたんだよね。


「さすがだ・・・。」
「そうですね。」


と二人で確認を終了し、コクピットの中へ。滑走路手前には以前勤めていた会社のB747。


「あ、あの747、弐條君の奥さんが乗っているものでは?」


と北田さんが指を指す。まさしくそうだ。時間的に・・・・。俺は心の中で雅にいってらっしゃいという。俺はジャケットを脱ぎ、ハンガーにかけ、フライトバックから今回のフライトの資料を取り出し、操縦席に座る。そしてヘッドセットの無線をつける。点検の後、出発準備を・・・。


「さあ弐條君、いつもどおりにがんばりましょう。今回のフライトの着陸は君に任せるよ。君のほうが上手いからね。」
「そんなことないですよ。北田さんの操縦はパーフェクトですから。どんな気象条件でも離着陸できる腕をお持ちです。俺にはまだまだ・・・。」
「弐條君の腕ならあと5年ほどしたら機長になれるかもしれないね。」


満席のパリ行き。ここの会社は面白いサービスがある。それは事前にパイロットが誰か知ることが出来るサービス。まあいうお客様の知る権利かなあ・・・。(以前の会社もあったにはあったけどちょっと違う)HPのみだけど、日にちと便名をクリックするとなんと機長と副操縦士の苗字が出る。ということはそれを見てどの便に乗るか決めてしまうお客様がいるということか?最強タッグといわれる北田さんと俺。北田さんの適切な判断力と俺の離着陸の腕・・・。お客様はきっと安心して乗っていることができるんだろうね。だから閑散期なのにこの満席。そしてこれは評価につながる。


「さ、出発しよう!」


と、北田さん。管制塔に連絡を入れ、出発の許可を得る。滑走路へ静かに向かい、滑走路正面へ・・・。離陸許可が出ると、北田さんが操縦かんを握り、離陸・・・。ホントスムーズな離陸。さあ新たなパイロット生活の始まりだ。新天地でがんばるぞ!
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