4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (79)最終フライト!1
 ああ、最後のフライト。行き先は違うけれど、孝博と私の日程は同じでだいたい発着時間も同じだった。私たちは会社が違うから、成田空港の駅で別れる。いつもは車でここまで来るんだけど、最終日に私のママが美咲をつれて迎えにくるって言うの。




「じゃ、雅、俺のほうが先に帰ってくるから、雅の会社の前で待ってるよ。」
「え?居辛くないの?前いた敵対会社だよ。」
「いいよ。たくさん雅の荷物を運ばないとね。じゃ、最後のフライトを楽しんでおいで。」




孝博は手を振って足早に会社へ向かった。私は私の勤めているオペレーションセンターへ。ロッカールームに入り、このフライトで最後になる制服をじっと見つめ、今までのことを色々思い出しながらゆっくり着替えたの。




 新人のころああだったとか、孝博が入社してきた時のこととか、結婚するまで孝博の事は内緒にしていたこととか・・・。そう、美咲を妊娠したのはフライト先のホテルだったよね。ホント孝博との思い出がいっぱい詰まったこの制服。制服のスカーフをおしゃれにしっかり結んで念入りに化粧をなおす。そして髪型も乱れがないかチェック!続々と入ってくる後輩クルーたち。もちろん研修中の訓練生もいる。私はお先にっと言って、客室乗務員部へ。掲示板でファーストクラスのミールやドリンク、サービスの変更点をチェックする。




「おっはよう!雅。ついに今日だね。引退。まだまだこれからって時にねえ・・・。」
「おはよ、皐。しょうがないわよ、私は双子を妊娠中。今日だってドクターストップ掛かる寸前だったんだから・・・。何とか薬を処方してもらったからね。」




するとチーフが声をかける。




「あら弐條さん、今日も早いわね。どう、体の調子は?」
「はい、何とか。今日の往復の最後のフライト、お世話になります。」
「まあ。ホント残念だわ。あなた目当てのお客様が大勢いらっしゃるって言うのにね・・・。結構その筋では今日弐條さんが最終フライトだって有名らしいわ。だからかしら?ファーストクラス満席なのは・・・。」
「チーフ、今は夏休みですよ。そんなことありませんから。」




チーフは私にがんばってねって声をかけて打ち合わせデスクに付く。

今日の訓練生は2人。

まあ私はファーストクラスだから関係ないけど・・・。皐は指導があるんだって。大変ね。




 打ち合わせが始まる。いつも時間をかけ真剣なチーフが今回は早めに打ち合わせを済ませ、クルーに言う。




「さ、皆さんは知っていると思いますが、弐條さんが今回のフライトを持ってCAを引退されます。この会社いちの腕を持つ弐條さんが引退されるのはとても残念なことですが、おなかの赤ちゃんのためですもんね、弐條さん。あまり無理なさらないように、もし何かあれば早目に言ってくださいね。」
「はい、ありがとうございます。」




みんなの拍手に囲まれて打ち合わせ終了。すれ違うほかのクルーたちも私に色々声をかける。ほんとに色々な人たちが私を支えてくれたんだなあって実感しちゃった。
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