4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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一途 (92)ついに・・・
 年末のフライトも難なく終わり、年が明ける。雅のお腹は限界。もともと細い雅。そのお腹の中に二人の子供が入っているんだから大変だ。雅は早く産みたいとイライラしている。もちろんこの俺が見舞いに行ってもイライラしているのか何かしらわがままを言って当り散らす。あと1週間で、早産防止の点滴がはずされることになっている。先生によると、この点滴をはずすと陣痛がすぐに来るらしい・・・。



 出産予定日は1月11日。今のところその日に点滴をはずしましょうということになった。その日はフライトがない。そして雅のお父さんもまだ国会が始まっていないから、新しい命の誕生に立ち会うことが出来ると大喜び。そして一応だけど、俺の父さんにも声を掛けておいた。来るかどうかはわからないけどね。今の予定では立会いが出来る。立会いするための講習を受けていなかったから、急遽助産師さんとマンツーマンで話を聞く。今いる雅の病室は出産も出来るようになっている部屋。一応何かない限りはこの病室で出産するんだ。




「双子って、2回陣痛が来るんでしょ?怖いな・・・。」
「大丈夫だよ。美咲の時に比べたら赤ちゃんは小さいし、大丈夫じゃないかな?お母さんに聞いたらいいよ。雅と彬を産んだ経験者だよ。」
「うんそうだね・・・。ママは初産で双子を産んだんだから・・・。きっとすごく不安だったと思うよ。」




雅はニコニコしながら、俺の顔を見つめる。俺は雅の頬を撫でて色白の額にキス。30過ぎても相変わらず化粧なしでも綺麗で若々しい雅。同僚達は俺の嫁さんが雅である事を羨ましがるのがわかる。普通の男なら放っておけないよね。そして未だに人事部から言われる。雅が落ち着いたら来て欲しいと・・・。CAとしてでもいいし、雅の腕を見込んで教官としてでも・・・。




 ついに来た来た1月11日。朝の検診のあと、主治医によって点滴がはずされた。主治医によるといつ陣痛が来てもいいらしい。陣痛管理装置をつけられ、その時を待つ。まぁ取ってすぐには来ないけどね・・・。陣痛が始まったら官邸へ連絡が欲しいといわれている。お母さんによると、お父さんは昨日からそわそわして夜も寝ていないらしい。お昼になっても兆候はなし。一応俺の母さんが代官山からやってきた。




「雅さん、もうすぐね。思い出すわ・・・。静を産んだ日に雅さんたちが急に生まれたんですものね。予定日よりもひと月半早く・・・。あの時は驚いたわ。」
「お母様・・・。」




するとドアをトントンと叩く音。俺がドアを開け対応するとそこに立っていたのは、俺の父さんだった。兵庫県副知事の父さん。知事である和気叔父さんに言って休みをもらったらしい。もちろん三人目四人目(孝志は除く)の孫になるわけだし、美咲の時も、ひかりの時も会いにいけなかったんだよね・・・。特に父さんと母さんは顔を合わすのも嫌だから、ひかりの時は行きたくても行けなかったんだ。父さんは姉貴を結構かわいがっていたんだけどね。俺は廊下に出て父さんと話す。




「悪い、今ここに母さんがいるんだ。まだ雅に陣痛は来ないし・・・。陣痛が来たら連絡するよ。今日はどこかに泊まるのか?」
「ああ、六本木のホテルを取ってある。そうか、美月がいるのか・・・。じゃあとりあえず帰るよ・・・。生まれそうになったら連絡をくれ。」
「んん・・・本当にごめんな、わざわざ来てくれたのにさ。」




父さんは残念そうに帰って行った。病室に入ると雅が言う。




「誰?お客さん?」
「んん・・・。いつ雅が産気づくかわからないから、帰ってもらったんだ。」
「そう・・・。」




俺の母さんは、まだ兆候がないからって帰っていったんだ。




「で、誰が来ていたの?」
「俺の父さん。」
「だと思った・・・。お母様がいたから帰ってもらったのね・・・。」
「んん・・・。」
「あの二人和解するといいわね。まあお父様にいろいろあったかもしれないけれど・・・。」
「しょうがないよ・・・母さんも頑固だし、父さんもそう・・・。」




なかなか陣痛の来ない雅はちょっと苦しそうだったけれど、俺はできるだけ雅の側を離れないようにしたんだ。
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| | 2009/10/25/Sun 04:52[EDIT]
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さくらと空 
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