4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

優しいキスは放課後に・・・ (4)事故と告白
人物設定を見る
前々前回(1)「出会いはドラマチックに?」を見る
前々回(2)「初デート?!」を見る
前回(3)これって???


(4)事故と告白


 毎日のように朝と寝る前はメール交換しているの。別に付き合っているって事ないけど、挨拶程度。弐條さんってまめなのよね・・・。メール送ったらすぐ返ってくるし・・・。

最近なんか弐條さんから「今何しているの?」って送ってくるの。「弐條さんは?」って返すと、「暇なんだ・・・電話かけていい?」って・・・「いいよ」って返したら即かかってくる。大して話すことはないんだけど、なんとなく世間話とかして切るんだよね・・・。


 最近あたしは自転車通学を始めたの。すると弐條さんは通学経路じゃないのにあたしを見つけるとわざわざ車を止め、窓を開けて「おはよう」って声をかけてくれるんだよね・・・。学校でもそう、あたしを見つけると、まず声をかけてくれる。そのためかわからないけれど、最近陰口ばっかりなのよね・・・。陰口ならまし。ロッカーを荒らされたり、机も・・・。もういやになっちゃう。こんなこと弐條さんに相談できないじゃない・・・。だからあたしついひどいこと弐條さんに言っちゃった・・・。


「弐條先輩!あたしに構わないでください!迷惑です!」


 もちろん本心じゃないけど、そんなこと言っちゃった・・・。もちろん弐條さんは悲しい顔をしてそれっきりメールも電話もなくなったのよ・・・。一応部活は一緒だから顔を合わすことになるけど、以前のように声をかけてくれなくなった。普通の先輩後輩のようになったの・・・。
 

「綾乃さん。最近弐條さん元気ないと思わない?お兄ちゃんも心配しているのよ。」
「そうかな・・・。」
「最近綾乃さんとも話さないじゃない?何かあったのかな・・・。」
「さあ・・・。」


きっとあたしがひどいこと言ったからなんだと思ったのよ。もちろんそうだと思う。今までやさしく接してくれていた弐條さん・・・。あんなこと言わなきゃよかった・・・。


この前も弐條さんは先生に呼ばれてつい聞いちゃったのよ・・・。


「最近どうかしたの?先月の模試、すごく悪いわよ。今年に入って急激に伸びてトップ10入り間近だったのに・・・。これは何?この調子じゃ東大どころか神大も無理よ・・・。」
「すみません・・・。」
「しっかり勉強しないと、お父様が悲しまれるわよ。お父様は東大や慶応、早稲田をご希望なのですよ。このままじゃひとつも通らないかもしれないわね・・・。もう部活の両立は無理ね・・・。」


やっぱりあたしのせいなんだ・・・。あんなこといったのは先月の全国統一模試前だし・・・。謝らないといけないかな・・・。


 すると事件(事故?)が起きちゃった・・・。あたしはやっと期末試験が終わって階段をぼおっと降りていたのよね・・・。すると後ろから押されるような感覚があって階段の一番上から・・・。


「危ない!!!」


弐條さんは転げ落ちる寸前であたしを受け止めてそのままあたしと一緒に転げ落ちてしまったの!!!もちろん周りは悲鳴だらけ・・・。あたしは弐條さんのおかげで、かすり傷程度で済んだけど、弐條さんはあちこち打って、一応用心のため救急車で兵庫医大に運ばれたの。あたしは弐條さんに付き添って救急車で一緒に病院に行ったの。


どうしてこの病院になったかというと、ここの医大病院には超がつく特別個室があって、床はじゅうたんで敷き詰められて、トイレバスつき・・・。部屋は二室。病室に応接間兼付添い人の部屋・・・。噂によると病院食も違うらしい・・・。ここ専用に看護師が数人付いて、個人情報の漏れない徹底した管理がされているの。この特別病棟は政治家をはじめ、有名芸能人や有名スポーツ選手なんかも極秘で入院したりするときに使うのよね・・・。


弐條さんは一応検査入院をすることになったの。ホントに申し訳なくて・・・。私なんか放っておいてくれたほうがよかったのに・・・。


「弐條さん、ごめんなさい!私のためにこんなこと・・・。」
「当たり前じゃないか・・・。」


弐條さんはあたしと話したい事があるって言うから、SPや家の使用人を隣の控え室に行くように言って人払いをしたの。


「だってさ、綾乃ちゃんのような可愛い顔に傷を付くたくないしね・・・。僕は綾乃ちゃんを守りたいんだよ。」
「え?」
「僕は綾乃ちゃんが大好きだよ。大好きだから綾乃ちゃんを守りたいんだ。」


そういうと、弐條さんはあたしの腕を引いて抱きしめたの・・・。それでキスしようと弐條さんが顔を近づけたとき、いきなりドアが開いたの!いい感じだったのに!!!


「お坊ちゃん!大丈夫でしたか!!!」


入ってきたのは弐條さんのお父さんの第一公設秘書、橘晃さん・・・。学校から総理公邸に連絡が入って飛行機ですっ飛んできたらしいのよ・・・。


「と、突然入らないでくれる?もちろんお父さんはこれないだろうね・・・。」
「当たり前です!いま臨時国会中ですので、私が代わりに・・・。もちろん総理には書面にて報告は・・・。で、どうなんですか?」
「なんともないよ。打撲と脳震盪らしいけど・・・。二、三日念のため検査入院するだけだから・・・。心配しなくていいよ・・・。」


秘書の橘さんはあたしをじっと見ていったのよ・・・。


「お坊ちゃん、この方は?」
「僕の後輩で・・・。お父さんは陸上自衛隊中部方面総監部にお勤めらしいよ。もともといい家柄の子だから安心すればいいよ。」
「はじめまして。弐條さんの部活の後輩の源綾乃といいます。」


橘さんは嫌そうな顔をして弐條さんに言ったの。


「マスコミに気をつけてくださいよ。世間一般人はお坊ちゃんの顔を知りませんが、マスコミは知っています。総理に恥をかかせたり心配させるような行為はお控えくださいよ。それでなくても後継者のことで悩んでおられるのに・・・。」
「わかってるよ・・・。夏休みは東京の公邸に行くから、そう父さんに伝えておいてよ・・・。」
「わかりました・・・。今日はこちらに待機させていただきますので・・・。」
「そうだ、橘さん、綾乃ちゃんを家まで送って行ってやってくれないかな・・・。」
「はいわかりました・・・。」


私は自分で帰れるからってお断りして病室を出たの。もちろん帰り方ぐらいわかっているけど、パパに電話したらちょうど帰る前だからちょっと待ってなさいって・・・。病院まで迎えに来てくれることになったのよ。


パパの勤め先はここから武庫川沿いを走ってちょっとそれたとこだから近いといえば近いんだよね・・・。車で20分くらいのとこかな・・・。


約束した外来棟の正面入り口の車止めの前で待っていたの。するとパパの車が入ってきて、助手席に座ったの。


「兵庫医大に何か用事があったのかい?」
「あのね、私が階段から落ちそうになったときに先輩が助けてくれて・・・。私は擦り傷ですんだけど、先輩は打撲と脳震盪に・・・。今は念のため検査入院に・・・。」


するとパパは駐車場に車を止めて私を引っ張っていったの。


「それならパパからお詫びをしないと!さあいくぞ!」


パパは私の手を引いて弐條さんのいる病室まで連れて行かせたの。パパはドアを叩くと中から橘さんが出てきた。パパは制帽を脱いで、頭を下げて橘さんに言ったの。



「私はここにいる綾乃の父、源将直と申します。ぜひこの私からお詫びを・・・。」
「お断りいたします。こちらは世間の目を気にする立場ですのでね・・・。」
「しかし、私の気持ちが晴れません。」
「ではどうぞお入りください。」


パパは応接間に通されて橘さんと話し出す。


「坊ちゃんのお父上は仕事上こちらには参れませんので、私が伺います。」


パパは丁寧に挨拶とお詫びをして帰ろうとすると、橘さんが父に言う。


「もしかしてあなたは昨年度までイギリス日本大使館防衛駐在官では?」
「はいそうですが・・・。」
「総理がヨーロッパ外遊の際、護衛官の中にお見かけしたような・・・。」
「もちろん、昨年の外遊の際はずっと総理と行動を共にしておりましたが・・・。」
「やはり、その時の源殿でしたか!なんとなく見た事があるなと思いましたよ。私は総理大臣弐條常康様の第一秘書橘晃と申します。その節はお世話になりました。身を挺して総理をお守りした源殿・・・。覚えめでたく昇進されたと聞きましたが、なんとこちらに配属されたのですか・・・。それもお嬢様が坊ちゃんと御学友とは・・・。」
「そういえば、外遊中に総理は大変な目に遭いましたね・・・。さすがに私も驚きましたが・・・。」


なんだか二人は盛り上がっちゃって・・・。家に帰ったのは8時をすぎてたわ・・・。急いで宿題をしようと思ってかばんを開けたら、間違って弐條さんのかばんを持ってきちゃって・・・。急いでメールしたら、弐條さんも驚いたみたい・・・。気が付いたら、明日は土曜日で学校休み・・・。お見舞いがてらにかばんを取替えに行くことにします・・・。でも恥ずかしいよね・・・・学校のかばんを持って電車に乗るの・・・・。まあ明日ちょうどパパが休みって聞いたから、送ってもらうことにしたけど・・・。私って本当に馬鹿・・・。


 弐條さんは結局異常が見つからなくって、月曜日に普通に登校してきた。弐條さん命の女の子たちはみんな弐條さんの周りにかたまって、怪我の様子を伺っている。そういえば、金曜日の返事をしていなかった。


でもよくわからないのよね。友達としての大好きなのか、恋人としてなのか・・・。中途半端な別れかたをしたから、はっきりわからないけど、でも抱きしめられて・・・未遂だったけどキス・・・・。これはもちろん恋人としてだよ・・・。あたしは直接聞けないから、携帯を取り出して弐條さんの携帯にメールしてみた。


『金曜日の大好きって友達として?それとも???』


送信したらすぐに後ろで弐條さんの携帯の呼び出し音。すると今度はあたしの携帯がなった。メールじゃなくって通常着信音。


「もしもし?」
『そのままでいいから聞いて・・・もちろん後者だよ。また返事聞かせてよ。放課後待っているよ。』
「う、うん・・・。」


「誰と話しているの?弐條さん!」
「誰?」
「教えないよ。僕の大事な人で守りたい人だから・・・。」
「え~~~~~!」


 前を歩いているあたしに丸聞こえだよ・・・。あたしはさすがに照れちゃいました。


昼休みに弐條さんからメールが入りました・・・。もちろん放課後の約束・・・。放課後5時に体育館の裏・・・。うんうん5時ね・・・。でもなんだか不安がよぎったのよね・・・。よくドラマとか漫画であるでしょ。いいところのお坊ちゃんが暇つぶしに女の子を落とせるかって言う賭け・・・。もしかしてそれじゃないのかな・・・。弐條さんに限って・・・。それなら怪我してまで私を守る?騙されたっていいやって思って時間どおりに指定の場所に行ったのね。


すでに弐條さんが来ててね、あたしの顔を見るなり満面の笑みで私を迎えてくれたの。


「来てくれてよかった・・・。来てくれないのかなって思ったよ・・・。」


あたしは誰かが隠れていないか確認して、弐條さんに抱きついたの。もちろん弐條さんはあたしをぎゅっと抱きしめて・・・。あたしは目を閉じた。もちろん・・・。夢じゃありませんように・・・。夢じゃないよね・・・?恐々目を開けると・・・夢じゃなかった・・・。初キスの味は色々噂で聞くけど、緊張していてそんなことわからないよ・・・。嬉しかったのかわからないけど、不思議と目が潤んで一筋の涙が・・・・。


「泣いているの?キスしちゃ悪かったかな????」
「ううん・・・初めてのキスだから・・・。」
「僕もだよ・・・。」


そういうと弐條さんは再びあたしに優しくキスをしてくれた。キスって人柄が出るって聞いたけど、ホントだね・・・・。


あたしたちは手をつないだまま校門まであるいていったの。みんな私たちをじろじろ見ていたけど、もういいんだもん。もちろん弐條さんは校門まであたしのカバンを持ってくれてね・・・。


すると突然の夕立!弐條さんはお迎えの車に乗ろうとしていたんだけど、雨に気が付いて、走ってあたしのほうにやってきたの。


「綾乃!今日歩きだろ!送って行ってあげるよ!」


そういって、あたしが濡れない様に弐條さんのカバンを頭にのせてくれてそのままは一緒に車まで走って乗せてもらったの。SPの人が用意したタオルで、弐條さんはあたしを拭いてくれた。


「弐條さん風邪引いちゃうよ。」
「いいよ、綾乃のためなら風邪くらい・・・。」


その時気が付いたんだけど、今まで綾乃ちゃんって呼んでくれていたのが綾乃になっていた。弐條さんの彼女になったんだって実感しちゃって、うれし笑いをしちゃった・・・。


弐條さんも普段見せない顔で、あたしを見て笑ってたのよ。いつも硬い表情をしているSPさんたちも、なんだか頬が緩んでいたの・・・。


家につく頃には雨は上がって晴れ間が出ていい夕焼けが見れた。


あたしは車から降りてSPさんたちに送ってもらったお礼を言ったら、初めてSPさん達は笑ってくれたんだ。


「弐條さん、じゃあ明日学校で・・・。」
「うん!明日から毎日家に迎えに来るよ。明日からは寝坊厳禁だよ。」
「了解しました!」


あたしは弐條さんに向かって敬礼をした後、手を振って弐條さんの車が見えなくなるまで見送ったの。


今頃になって弐條さんの唇の感触が甦ってきちゃって・・・。もううれし恥ずかしい!あたしは無意識のうちにスキップして家に入っていったの。




       「優しいキスは放課後に・・・」(完)
《作者からの一言》

完結《?》です。でも実はまだ続きが・・・。二人が大人になるまで続きます。さらに続編ではちょっとしか出なかった清原君の恋愛エピソードも・・・。
さあ次の更新は本編に戻ります。

ホントにありきたりな内容ですみませんでした^^;
現代版の続きを公開する機会があれば楽しみにしていてくださいね^^
ちょっと今書いてるのは純愛チックじゃないので辞めるかも?(きわどい表現が・・・。)
続編「うれしはずかし恋愛生活(仮)」をお楽しみに・・・?本編第3部の前に公開予定・・・。
スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © ねぇね2人と双子っちのママのお部屋。別館. all rights reserved.
さくらと空 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。