4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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第67章 綾乃との婚儀
 入内式の次の日から、綾乃は後宮に招かれ皇后のもとに参内する。


「まぁ、綾乃。よくこちらに来ていただけました・・・。」


皇后は綾乃を呼び寄せて、近くに座らせる。そして人払いをして話し出す。


「綾乃、いろいろ和子様から伺っておりますわ。本当に急に大人っぽくなって・・・。右大臣様は本当にあなたを大事にしているようですね。とても立派なご用意をしていただけたよう・・・。母である私は安心しました。」
「お母様・・・。東宮様との件で、ご用意していただいた唐衣・・・ありがとうございました。」
「いいのよ。愛しい娘が嫁ぐのですもの・・・。あれくらいはさせてちょうだい。ところで和子様はお元気かしら・・・とても帝が心配されていたのですから・・・。」
「はい・・・無事に若君をご出産され、とても愛しんでおられます。とても帝に似た若君です。」
「そう・・・そんなに帝に似て・・・・?帝は親王宣下をしたいと仰せなのですが、和子様がどうしても嫌だとおっしゃってね・・・。右大将様は若君をどのように?」
「本当の子供のように可愛がっています。女王様もとても喜んであられて、二人は仲睦まじく過ごしております。」


皇后は安心した様子で、綾乃といろいろと話し出す。綾乃は二泊するために麗景殿を借りることとなった。ここは去年まで和子女王が使っていた御殿である。綾乃が女童の時にここに来たことがあって、とても懐かしい気持ちがした。夜になると、弘徽殿にて宴が開かれる。懐かしい人たちが集まって綾乃はとても懐かしい気分で楽しい時間を過ごした。最終日、今夜は突然のお客様が現れる。


「綾乃、今夜はね、和子様をお呼びしたのよ。若君もね。」
「え、女王様が?博雅君も?」
「ええ、無理言ってご招待したのよ。帝もたいそうお喜びで、それならば右大将の若君も連れておいでと仰せなのです。摂津、和子様をこちらに・・・。」


すると和子女王が、若君を連れた乳母と共に入ってくる。そして皇后に深々頭を下げ挨拶をすると、皇后に若君を見せる。皇后は若君を抱きあやす。


「まぁ、綾乃の言うとおり帝によく似て凛々しいお顔だこと、先が楽しみですわね。親王宣下をお受けにならないなんて・・・・残念ですわ・・・。和子様、帝にお見せして来てよろしいかしら?」
「ええ・・・。帝の御子なので・・・。」


皇后は若君を連れて清涼殿に行き、帝に若君をお見せする。帝は大変喜んで、離そうとはしなかったが、今は右大将の若君として育てていることから、しょうがなく皇后に返す。


「和子女王はこちらに来ていないのですか?」
「いえ、弘徽殿にいらっしゃいますわ。」
「じゃ、顔だけでも見ておこうかな・・・。」
「しかし今はもう右大将様の北の方ですもの・・・。」
「いいじゃないか・・・。」


帝は清涼殿を出て、弘徽殿に向かう。帝は弘徽殿にいる和子女王の前に座ると、和子女王は深々と頭を下げる。


「和子、久しぶりだね。そしていい若君をお生みになった。」


そういうと、皇后から若君を受取り、和子女王に手渡す。


「和子、右大将との再婚は、とても幸せそうだね。安心した。これから右大将源朝臣将直の正妻として、幸せにな・・・。」
「はい・・・。本当にもったいないお言葉・・・感謝しております。」


和子女王ははじめ若君を取り上げられるのではないかと思ったが、帝のやさしい言葉に涙を流す。綾乃は帝と和子女王のやり取りを見て、とても感心する。


 綾乃は次の日婚儀の準備のため、東宮御所に戻る。戻ってくると着々と婚儀の準備が進んでいた。小宰相をはじめ綾乃付きの女官達は、婚儀の時身に着ける衣装を並べて、綾乃に見せる。やはり右大臣家が用意した衣装だけはあり、今まで綾乃が着たことのないような絹を使った衣装である。その中には東宮との秘密の結婚の際に帝から送られた最上級の白絹で作られた小袖が入っていた。もちろん小宰相によれば、婚儀の夜、同じものを東宮も着ると言う。綾乃は小宰相から式についての流れを聞く。


「綾乃様、やっと明日正式に東宮様のお妃様になられるのですね。小宰相はこの日をどんなに待ちわびたことか。東宮様があのまま中務卿宮様であれば、このように遠回りをされなくても済んだものを。」
「小宰相そのようなものを言うものではありません。雅和様も仕方がなく東宮になられたのですから。綾乃の身分で本当ならこのような場所には入れないのですよ。感謝しないと・・・。」


 婚儀当日の日、綾乃は用意された装束に身を包み、皇室の婚儀を行う。一般の公家の婚儀とは違い、様々な儀式があって綾乃は少し疲れた様子であったがなんとかこなしていった。夜が更け、寝殿内の東宮の御在所。まず東宮が御帳台に入り、綾乃も続いて入る。装束を解いたあと、女官達によって衾覆が行われ、三箇夜餅の儀が行われる。


「綾乃、今日は疲れたでしょ。さあ横になろう・・・。」


綾乃は東宮に抱きしめられそのまま横になる。


「綾乃・・・。」


東宮は顔を赤らめつつも真剣な顔をして、綾乃を見つめる。綾乃はまぶたを閉じ、東宮に身を預ける。朝方、東宮は早く目覚め、腕の中で眠っている綾乃の顔を眺める。綾乃の火照った顔がとても印象的で、東宮は綾乃の頬を触る。すると綾乃は目覚め、東宮は微笑む。女官達が二人の起床を確かめると、後朝御事が行われる。このような儀式が三日続けられ、やっと二人は正式な仲となった。



《作者からの一言》

やっと正式な夫婦となりました。やはり想い合った二人の婚儀はほほえましいですね^^;当時の皇室の婚儀についてはあまり資料がないのでわかりません^^;どうなんでしょうね^^;とりあえずこんな感じなのでしょうか??
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