4年生、2年生のねえねと、幼稚園児の双子っちのいるママです。アメブロで発表している小説の倉庫として使っています。お好みの物があるかわかりませんが、覗いてくださいね^^ ご感想お待ちしております!

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第5章 賀茂祭にて
 あれから三年の年月が経ち、少将は十八歳になった。帝の信頼も厚く、利発で、器量よし、まじめで浮いた話ひとつない公達として立派な成長を遂げた。帝や東宮に御仕えする女房たちの憧れの的。そして都中の姫君の憧れの君である。この上ない家柄であったので、縁談もちらほらあったが、宇治の姫君を忘れられない少将は断り続け、父上の内大臣を困らせた。内裏に出仕して、宇治の姫君の家を探そうとしたが、あまりにも父君の犬猿の仲といわれる方が多すぎ、見当がつけられないままでいた。
 毎年恒例の賀茂祭が行われ、少将はもちろん斎王代のお供として騎馬に乗り大行列に参加した。毎年のことながら、少将目当ての姫君たちが牛車や網代に乗り込んで祭り見物をしている。その中にかの宇治の姫君も今年初めて見物に訪れている。少将が姫君たちの牛車の前を通るといたるところから悲鳴のような声が聞こえる。
「綾姫様!ほらあそこに!!内大臣家の右近少将様が!!宇治の若君様ですわよ!ご立派になられましたね。」
綾姫は立派な公達に成長した少将を見て言葉を失った。夢にも出てくる宇治の君がそこにいるのですから。その時、急につむじ風が吹き、綾姫の乗った網代の御簾がめくれ上がった。
「きゃあ姫様扇を!!!」
その声に少将は振り向き、必死に姫を隠そうとしている網代のほうを見つめた。
(あれは!!!宇治の・・・・)
キョトンとした姫君の顔をじっと驚いた様子で見つめていたが、乗っていた騎馬の目に砂埃が入ったのか驚いて馬が立ち上がり、少将は落馬して地面にたたきつけられた。そばにいた同僚やら、付き添っていた晃がやってきて少将の様子を伺う。
「右近少将様!お怪我は!!!」
「いててて・・・これぐらいなんとも・・・・いた!」
「どこかをいためられたようですね!丁度そこに内大臣家縁の網代がございましたので、お乗りに・・・。」
「そうするよ・・・済まないこのような祭の日に・・・このような失態を・・・。」
「早く帰られて薬師に・・・」
少将はじっと宇治の姫君が乗っている網代を見つめている。
「若君!早く!」
「ありがとう晃・・・。」
そういうと痛みからか気を失ってしまった。
《作者から一言》

宇治で出会った二人の再会。賀茂祭は今で言う葵祭りのことです。少将は18歳、綾姫は16歳。どちらもお年頃・・・。もちろん少将は3年間綾姫の事を思い続け縁談を断りまくり、そのためいろいろな姫君が「私にもチャンスが!」とか、「もしかして私の事」と言う勘違いな姫君がいたかもしれません。普通ならこのような重要な祭で、落馬するなど、一生の笑いもの^^;でしょうね・・・。今と違って当時のお馬さんは小さいので落馬してもあまり怪我はないでしょうね^^;実はあとから出てきますが、この少将、当代一の乗馬の名手なのです^^;
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